北米Eコマース市場の成長とCostcoの存在感
Digital Commerce 360のレポートによりますと、北アメリカにおけるEコマース企業トップ2000の2025年の総売上は1兆2,675USドルで、今年は8.8パーセント増の1兆3,791USドルに達すると予測されています。売上トップ5を見ますと、下グラフのようになっています。

Top5にはランクされていませんが、個人的には、年間Eコマース売上高で第7位に位置するCostcoに注目しています。
CostcoのEC売上が2四半期連続で大幅成長
Costcoのデータによりますと、2月15日に終了した2026年度第2四半期において、EC売上高が前年同期比22.6パーセントの増加となりました。第一四半期でも前年同期比20.5パーセント増でしたので、2四半期連続で前年同期比20パーセント以上の増加を遂げています。
また、2月単月では、CostcoのEC売上高は前年同月比21.8パーセントの増加となり、同期間における全社ベースの既存店売上高の7.9パーセント増を大幅に上回っています。
トラフィック増加と好調カテゴリーの広がり
ウェブサイトへのトラフィックを見ますと、2026年度第2四半期では32パーセント増、Costco公式のモバイルアプリへのトラフィックは45パーセント増加したそうです。
第2四半期においてCostcoのEコマースチャネルを通じた販売が2桁台の伸びを記録したカテゴリーは、医薬品、金/宝飾品、玩具、タイヤ、小型家電、家庭用品など多岐に渡っています。
即日配送サービスが支える成長戦略
CostcoのEコマース伸長要因の一つとして挙げられているのが、Instacart、Uber Eats、DoorDashといった外部サービスを通じた即日配送サービスにあるようです。
即日配送の売上は、Costcoのデジタル売上全体よりも速いペースで拡大し続けています。
CostcoとInstacartの提携関係に関しては、1月に新たにスペインおよびフランスでもサービス提供を開始していますので、この流れは世界的なものになっていくと思われます。
クレジットカード施策による購買促進
他の要因として、Costco発行のクレジットカードもあると思います。
Citibankと提携して発行されているCostcoのクレジットカードは、年会費が無料のうえ、Costco.comを含むCostcoでの購入に関して2パーセントのキャッシュバックがあります。年間130ドルのCostcoエクゼキュティブメンバーは、さらに2パーセントのキャッシュバックがありますので、Costoco.comでの購入で計4パーセントのキャッシュバックを得ることができます。
Amazonとの比較から見えるCostcoの優位性
一方のAmazonもChaseと提携しクレジットカードを発行しておりますが、こちらはAmazon.comおよびWhole Foods Marketでの購入で、通常メンバーは3パーセント、年間139ドルのプライムメンバーは5パーセントのキャッシュバックがあります。
一見、Amazonのクレジットカードの特典の方がいいように見えますが、Costcoの方はガソリンスタンドでの利用で4パーセント、Costco運営のガソリンスタンドの利用では5パーセントのキャッシュバックを得られます。Amazonは、ガソリンスタンドの利用では2パーセントですので、総合的にはCostcoのクレジットカードの方が利点は大きそうです。
Costcoクレジットカードの所持がCostco.comでの購入を促していると考えても、あながち誤りではないと思います。