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EC運営固定費を減らす節約術

JECCICA特別講師 松橋 正一

matsuhashi

 

消費税が上がる、仕入れコストが上がる、円安で輸入品が高くなる、広告費をどんどんかけないと売れない、などなど……

ECショップの利益減少の要因は増えるばかりで、頭を悩ませているEC運営者も多いことと思います。

利益を増やすには

  • 仕入れコスト、製造コストを下げる。
  • 固定費を下げる。
  • 販売価格を値上げする。
  • 販売利益を確保できる商品の販売数量を増やす。

などがあります。

 

現状、質を落とさないで仕入れコストを下げるのは至難の業です。

一度投資した設備や配置した人員を減らすのも容易ではありません。

 

結局、「商品の付加価値やこだわりを丁寧に表現し、販売価格を値上げする」「コストをかけない集客、転換率をアップする工夫努力をする」となります。

ECショップの規模によっては、小さな数字かもしれませんが、売上げの増減にかかわらず毎月固定的に発生するコスト「固定費」の内、設備の減価償却費や人件費を除く経費の節約を考えてみましょう。

EC運営で考えられる主な経費は

  1. 事務所賃料
  2. 通信費
  3. 水道光熱費
  4. 振込手数料
  5. 旅費交通費
  6. セミナー参加費(年会費)
  7. 交際費
※荷造運賃の一部は、売上げにともなう商品配送の経費としてここでは変動費と考える。

 

などです。

5〜7については、EC運営に欠かせない情報収集のための経費として、極端な節約は避けたいものです。

 

 

「1.事務所賃料」ですが、最近は在宅勤務者を雇用、配送は外部の物流会社へ外注、ECサイトのデザイン編集は、フリーランサーに委託しているところも多くなっており、以前のままのスペース確保、パソコン、モニタなどの設備もそのままというところはないでしょうか?

状況の変化に応じて事務所や商品倉庫、梱包発送スペースを見直す必要があると思います。

 

 

「2.通信費」は、EC運営にとって必要不可欠です。

しかし、現在は、プロバイダ、通信会社、キャリアなど様々なネット接続環境や料金サービスがあります。

より安全で信頼のおける安価な通信手段を見直す必要があると思います。

 

 

「3.水道光熱費」これは主に電気料です。

事務所内照明はLED電球とし、若干高くても消費電力の低いLED電球にした方がいいです。

液晶ディスプレイでは必ずしも「黒表示が節電」とは限らないようです。

黒画面にすることで消費電力が下がるのは、VA方式やIPS方式のように、電圧がかかっていない場合に透過率が最低になる「ノーマリーブラック」の液晶ディスプレイです。

普及しているTN方式の液晶ディスプレイはこの逆で、電圧がかかっていない場合に透過率が最大になる「ノーマリーホワイト」となります。

つまり、画面を白くしたほうが低消費電力、黒い画面では逆に消費電力が高くなってしまうのです。

一般的なパソコン+液晶ディスプレイの消費電力は(100W+25W)ですので毎日シャットダウンしない場合は月額2,400円前後の電気料金になると思います。

サーバー以外のパソコンでも「毎日起動するのは面倒」と作業終了後、液晶ディスプレイのみスタンバイ(待機)にする場合もあるかと思いますが、パソコン本体もシャットダウンもしくはスリーブ(低消費電力状態待機)にした方がいいです。

やはり水道光熱費も、在宅勤務者の雇用やフリーランサーに委託することで大きな節約になると思います。

 

 

最後に、今回注目したいのが「4.振込手数料」です。

売上げが上がると仕入れ先との取引が増えます。

当然、仕入商品代金の支払いが発生します。

仕入商品代金は、「仕入-変動費」ですが、銀行振込手数料を経費として「固定費」に仕分けているケースもあるかと思います。(変動費か固定費かの論議はここでは避けます)

 

この振込手数料、月額どのくらいかかっているでしょうか?

取引の多くは他行3万円以上で振込手数料420円~630円くらいではないでしょうか?

ECショップ、繁盛店でしたら、振込先が10~30件はあるのが普通です。

現代はインターネットバンキングで振り込む時代、ましてやECショップともなれば銀行やATMに出かけての振込は少ないと思います。

都市銀行、地方銀行に関わらずほとんどの銀行はインターネットバンキングが利用できます。

振込手数料が安くても、その利用する銀行(振込元銀行)への入出金が近くのコンビニATMで、無料もしくは低料金で出来なければ意味がありません。

利用する銀行に余りある残高があれば別ですが…

 

 

松橋さんコラム図

現在、条件付きで振込手数料が無料なのは、「住信SBIネット銀行」と「ソニー銀行」です。

「住信SBIネット銀行」は、他行3万円以上の振込手数料3回まで無料(それ以上154円)、「ソニー銀行」は、他行3万円以上の振込手数料5回まで無料(それ以上108円)ですがオススメは、「住信SBIネット銀行」です。

「住信SBIネット銀行」は、法人取引で他行3万円以上の振込手数料258円ですが魅力は、

  • ATM利用の入出金手数料はいつでもゼロ円(個人)
  • ATM利用の入出金手数料はいつでも金額に関係なく108円(法人)

 

結局、振り込むのにその銀行(振込元銀行)に残高がなければ、資金移動しないといけないのです。

近所にその銀行があればいいですが、残高が不足すれば、その銀行まで出向き入金処理をしないといけません。

振込手数料の節約は、毎月の件数が多ければ、ばかになりません。

 

各銀行、時にサービス料金の見直しなどがありますので、よりお得で節約できるところをチェックしてみてください。

 

「固定費を減らす」という話しから「設備の減価償却費や人件費を除く」と先にいいましたが、次のような考えも大きな節約につながります。

ECショップにはパソコンやソフト(アプリケーション)が不可欠です。

仮に、高スペックのパソコンに取り替え、便利なソフトを採用することにより作業効率が極端に向上し、作業処理時間が短縮したとしたら、空いた時間を別の売上向上のための作業に回すことができます。

これは「固定費を減らす節約術」の一助になるはずです。

 

固定費を節約することは、ECショップの経常利益を増やします

売上向上を狙うとともに、固定費の見直しを考えてみてください。

改善できることはきっとあると思います。

 

 

 

JECCICA特別講師 松橋 正一

matsuhashi

楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。

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