【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】41 ジャパンEコマースコンサルタント協会 松橋正一特別講師〈須田本店「鶏肉専門店水郷のとりやさん」〉/「安心・安全・おいしさ」が評価される
1921年に雑貨、鶏肉、鶏卵店として千葉県香取市小見川で創業、須田本店が運営する「鶏肉専門店水郷のとりやさん」。
新鮮で安心して食べられるこだわりの鶏肉、鶏料理を地元のお客さまだけでなく、全国のお客さまにも届けたいと01年に楽天市場に出店。現在はヤフーショッピングや自社ドメインサイトなど複数のECサイトを運営している。
「安心して食べてもらえる鶏料理を通して、お客さまの食卓に笑顔をお届けする」という思いで、安心・安全・おいしさを提供しようと、商品開発や質の高いサービス提供に努力している。
お客さまから評価され、たくさんのテレビや雑誌に何度も紹介されていることから、その努力がうかがえる。
ECサイトには注文状況をリアルタイムで掲載しており、売れている様子が伝わってくる。
また自店舗の人気ランキングなどが毎月更新されており、時期ごとの人気商品を知ることができる。
トップページや商品ページには、店長の笑顔、生産者の笑顔、お客さまの笑顔など多くのシーンが画像で掲載されており、お店や商品に対する親しみと安心感を与えてくれる。
銀座バードランドで修行した四代目が開発するこだわりの「自家製レバーパテ」は、一つ一つが手作りで生産量に限りがあるのと、人気で注文が殺到することから「完全予約」の販売になっている。
ほぼ2カ月先までの予約は完売という大人気。
8秒に1本売れている「手羽先餃子」、12種類の部位が楽しめる「水郷とり丸ごと1本」など、人気の定番商品も数多くある。
「安心・安全・おいしさ」をコンセプトにしている姿勢がお客さまに評価され、ECサイトを通じてその評判がたくさんのメディア記者の目に触れ、テレビや雑誌に紹介されている。
さらに、「たくさんのTVや雑誌で紹介されました」という掲載をすることでいいサイクルが生まれ、人気を高めている。
年の暮れ、クリスマスシーズンには、ローストチキンの注文がたくさん入り、毎朝3時からほぼ20時間近くの仕込みでもなかなか追いつかない。
千葉県香取市小見川のリアル店舗には、東京駅よりバスで約1時間半かけていくのが一番早いという。
そういった場所から、ECサイトを通じて全国のお客さまに「安心して食べてもらえる鶏料理を通して、お客さまの食卓に笑顔をお届けする」という信念と姿勢でがんばっている水郷のとりやさん。
食のECサイトとして好感が持てる。
※記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。
JECCICA特別講師 松橋 正一
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。