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【ECコンサルタントによる「勝手にECサイト分析」】44 ジャパンEコマースコンサルタント協会 川連一豊代表理事〈九谷物産「和座本舗〉/ストーリーを大事にするEC企業

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九谷焼でネット上の多店舗展開をしている「和座本舗」は、メーカー直販を実現し、小売店への卸販売を展開している。
「和座本舗」は、多店舗展開戦略をしっかり考え実行できている。

自社サイトはブランド構築に徹底し、モール内戦略とは明確に分けている。
自社サイトにおいては「九谷焼専門店」であるということの表現だ。
専門店としての老舗感やウェブでの実績などをスマートに表現することによる絶対的な安心感を大切にしている。

モールサイトにおいては、流動的なモール内顧客のニーズに柔軟に対応できるように、店舗の個性をできるだけ消すことに重きを置いている。
店舗の販売というこだわりを捨て、モールへの商品提供者というスタンスを壊さずに販売することを大切にしている。この戦略を明確に分け、とても大切にしかも丁寧に行っている。
サイトや画像一つ取っても一目瞭然だ。

「和座本舗」はこれまで15年間、ネット販売を会社の主軸と捉えて運営してきている。
ネット販売も一つの販売チャネル、販売ツールと考えると、これからは「和座本舗」の九谷焼ミッションが問われてくると想像できる。

そこを質問してみると、代表の西田氏は「ネット販売での販路を利用した自社商材の販売の拡充も視野に入れ、製造部門の構築、いわゆるメーカー的な立場を築くこと、またショールームストアのような形での小規模実店舗での販売にも取り組みたいと思っています」という。

さらに「九谷焼専門店が作る現代の九谷焼の真髄」的な部分を製造・販売の両方を組み合わせた中で独自の伝統工芸文化を作り上げていくことがこれからの取り組みです」と話した。
さすがに先駆者だけあって次の手が確実で速い。
目玉商品のアイデア豊富な小さな招き猫「ちび招き猫ちゃん」は、もともとネット販売で人気商品になり、見たことがある人も多いと思う。

現在ではネット直販よりも有名セレクトショップなどへのBtoBでの売り上げを伸ばす商品に成長している。
今後、商品を扱っていく上での理想の販売方法を実現しているアイテムといえる。ストーリーを大事にしていることが分かるEC企業だ。

※記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

 

 

JECCICA代表理事・講師 川連 一豊

kawazure

フォースター株式会社代表取締役。年間システム流通額1700億円を超えるシステム開発やセキュリティ専門オムニチャネルのおもてなし戦略、米国やEU、アジアなどのクロスボーダーEコマースを進める。

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