購入率が高まる商品説明とは
JECCICA特別講師 中谷 昌弘(通称:トントン先生)
女子高生が考えたスマートフォンの「心のアプリ」「ネガポ辞典」というアプリがあります。
2010年秋、全国高等学校デザイン選手権大会で、全国第3位に輝いた提案が「ネガポ辞典」です。
ネガポ辞典はネガティブな言葉を入力するとポジティブな言葉に変換してくれる辞典なんです。
この「ネガポ辞典」を使えば、 たとえば「けち」というネガティブな表現も言い換えれば「物持ちがいい」とポジティブに表現してくれるわけです。
短所と思っていたことを長所に置き換えるような辞書があれば、落ち込んでいるときに勇気をつけてもらうとか、人がプチッと幸せになれたりします。
ネットショップのオーナーがこの幸せのアプリを使わない手がありません。
ネットショップで販売する中には商品と長所と短所があったりするわけです。
ネットショップオーナーが自分で自らの商品について長所については強く訴求するものの短所については一切触れないということがよくあると思います。
たとえば…
アパレル商品で色合いが「地味」な商品について長所を訴求できないとき「ネガポ辞典」を使えば、「この商品は、素材の良さを生かし、自然のままの優しい温かい雰囲気を持ち味としているので周囲の人を癒そうと思うときには必須のアイテムになります!」 とか、 中古品販売において商品があまりに「ぼろい」場合「古さがアーティスティックな良い味を醸し出していてここまで古くなるまで、もったのは、使い込まれても耐久性があったからで、この商品は、しっかり手に馴染む商品として強くお奨めをさせて頂きます」といったポジティブが商品アピールができるわけです。
ショップの中で、長所がなく在庫で眠っている商品をポジティブワードで商品説明をなし一気に在庫一掃してみませんか?
購入率が高くなる商品説明とは
キャッチコピーの役目というのは一瞬で商品の特徴を露出しその下にある詳細な商品説明を顧客に読んでいただくことにあります。
上述のように、商品説明をポジティブに変換することにより眠っていた商品を商品説明で販売可能にすることもあるわけですが今一度、ショップの中の商品説明を見直してみてください。
「この商品はインラインで熱処理した商品です」とか「オイルエレメント」とか「FF式石油ファンヒーター」などなど…
自分の業界でしかわからない言葉で説明を終始し業界用語についてまったく説明ないままの状態の商品説明になっていませんか?
キャッチコピーが最高に良いにもかかわらず伝わらない商品説明をその下に配置してしまってはせっかくのキャッチコピーが台無しになってしまうわけです。
はじめての顧客に伝えることができる技とは、伝えることができるすべての感性を使うということです。
「このメロンはとっても甘くておいしいです」
この商品説明は人間が伝えることができる感性のうち「味覚」という感性のみしか伝えていません。
世の中には五感という感性があります。
「視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚」
この感覚をすべて伝えることによりこの商品がどんな商品なのかを伝えることができるわけです。
以下に五感を使ってメロンを例に表現する商品説明を記述します。
- 輝く表皮の緑が夏の元気を届けてくれるかの様なメロン
- 大きな果肉は、子供達の笑顔を連想させてくれます。
- 喜ぶ顔が目に浮かぶとは、まさにこのことかもしれません。
- 太陽を沢山浴びた果肉は、元気が漲っています。なのに、ナイフを通じ手に伝わる感触はこの世の物とは思えない優しさを伝えてくれます。
- 大きな口を開け頬張る口の中に溢れだすジューと音を奏でて出てくる果汁は正に濃厚な蜂蜜の様な味わい。
- 口から伝わる香りが更に食への追及を刺激し自信ありげに挑戦をしてきます。
参考になさってみてください。
JECCICA特別講師 中谷 昌弘(通称:トントン先生)
ハム・ソーセージのウェブショップ通販:北海道トンデンファームウェブショップの開設者。著書には「笑う豚の生活」がある。現在、茨城県および茨城県水戸商工会議所はじめ全国の商工会議所において地域IT戦略の講演を年間200本以上を行い抜群の講座リピート率と満足度を誇っている。全国のネットショップの個別コンサルタントとして20社を超えるサイトプロデュースに活躍中。