ホールフーズにおけるピックアップサービス

新型コロナウィルスによるパンデミックにより、日常の生活で自分なりに大きく変化したと思われるものに、グローサリーストアでの買い物があります。食料品や日用品を扱うグローサリーストアは生活における必要不可欠な業態ゆえ、不要不急の外出が控えられていた時から開店しています。ただし、ソーシャルディスタンスを保つことから店内に入れる人数を制限しており、外は長蛇の列になることも多く、入店できるまで数十分待つこともよくあります。また、当初はせっかく入店しても欲しい商品が品切れになっていることが頻繁にありました。

このような状態の中、Amazon傘下のWhole Foods Market (以下、ホールフーズ)は、プライムメンバー向けに今まで提供していたオンラインで注文して店舗でピックアップするサービス (BOPIS -Buy Online, Pickup In Store)を拡張し、オンラインで注文した商品を店舗に入らずに駐車場にて受け取るサービスを開始しています。また、同様にデリバリーサービスも始めています。余談ですが、商品を店舗内で受けとらないことから、この拡張サービスはBOPISというよりは同義語のClick and Collectというほうが適しているかも知れません。

食料品のEコマースは、肉、野菜、果物などの生鮮品を直接見て選べないことから、私自身ほとんど利用したことがありませんでしたが、店舗に入るまでの長い待ち時間を考慮し試しにこのサービスを利用してみたところ、全く杞憂であったことを認識し、今では週に何回かこのサービスを利用しております。

おおまかなプロセスは次のとおりごく簡単です。

1.Amazonのアプリもしくはウェブサイトにて、注文先としてホールフーズおよびピックアップ可能な店舗を選択し、注文する
2.決済に進む前に、もし注文の商品がない場合は代替品を購入するかあるいはその商品をキャンセルするかを選択
3.表示されるピックアップ可能な時間帯から選択
4.ピックアップが可能になるとメッセージでその旨連絡がはいる
5.店舗の駐車場にて、モバイルアプリでチェックインする。その際、商品の受け取り場所として、駐車場か店舗内のどちらかを選択。駐車場には、ピックアップ専用のスペースが2ヶ所あり、どちらに停めたかをチェックインの際に指定できる。ただし、どちらも埋まっている場合は、”その他駐車場内”を選択し、スマートフォンのGPSによる場所特定のオプトインをすることによりスタッフが車の場所を把握できるようになっている。
6.スタッフが車まで商品を持ってきてくれ、トランクに入れてくれる。

以上のように、まさしく完全非接触を実現しながら、商品を受け取れるようになっています。

ホールフーズでは各店舗により取り扱い商品が異なりますが、注文の際に表示される商品カタログには各店舗の状況が正しく反映されています。これは、ショッピングカート投入後に受け取る店舗を試しに変更してみると、取り扱っていない商品のアラートが表示されることからわかります。また在庫に関してですが、店舗内にある商品を販売していることから、注文完了後でもときどき在庫切れのことがあり、そのために代替品選択を可能にしていると思われます。

個人的には、このホールフーズの駐車場でのピックアップサービスはとても満足できるもので、パンデミック後でもこのようなサービスの継続を期待したいところです。

代替品の選択