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ネットショップの教科書103 Amazon、永遠の課題! 「カート獲得」と「カタログ編集権」

Amazonの出品で最も特徴的で、AmazonがECの世界に入り込み変わらぬ信念としているのが、家電商品などメーカー型番商品と言った、同じ商品を出品する出品者が複数存在する場合に、「1商品1ページに集約して掲載するというルールを徹底する。」メーカー型番商品などは、多くの出品者が販売の機会を狙っている訳で、それらを扱う出品者がどんなに多くとも「1つの商品に対して商品ページは1ページしか存在しない」のです。出品者ごとに商品ページを作るのではなく、Amazonカタログに掲載された一つの商品ページにひも付け出品することになります。

出品者により、一度出品掲載された商品は、SKU、販売価格、在庫数を除くその商品情報がAmazonカタログに登録されます。一度、Amazonカタログに登録されると、出品した出品者でも簡単には、その商品詳細ページを変更編集することはできません。

今回より2~3回シリーズでAmazonの「カート獲得」、「商品詳細ページ編集権」について書いてみようと思います。私事ですが、12年間仲良くしているパーキンソン病の他、白内障を患い、元々不得意なキーボード入力がますます困難をきたしている状態です。

11月に白内障の手術を終え、その後の対応策として、キーボード入力以外の方法を検討しようと思っています。それらの方法を交えながら、カート獲得」、「商品詳細ページ編集権」について紹介していきますので、統一性がない!集中力がないとお叱りにならないようお願いいたします。

売れ筋の人気商品には、より多くの出品者が集中し、購入者獲得の競争が激しくなります。商品ページでは、商品画像と商品名が表示され、商品名の下もしくは右サイドのカートの下に表示された出品者名の出品者が、ショッピングカートボックスを獲得したことになります。

ショッピングカートボックスを獲得することで、購入者は右側の大きな「カートに入れる」ボタンより購入するチャンスが多くなります。その場合、ショッピングカートボックスを獲得した出品者から商品を購入することになります。

ショッピングカートボックスを獲得していない出品者の商品は、「こちらからもご購入いただけます」から、購入できますし、その出品者リストにカーソルを当てることで、その出品者から購入する場合のお届け日、出品者の高い評価率、在庫の様子などがわかり、どの出品者から購入しようかの判断材料となる情報がわかります。

電気ケトル同一商品を44の出品者が出品している例

DVDメーカーの製品を出品、それらにひも付き出品している出品者数(赤字数字)

ショッピングカートボックスを獲得することで、購入者は、ページ右上の「カートに入れる」から、手早く購入プロセスを開始することができるので、売上拡大につながりやすくなります。そこで出品者は、ショッピングカートボックスの獲得を願い、獲得のためのスコアアップに努力するわけです。

ショッピングカートボックスの獲得資格
顧客満足度向上のため、出品者のショッピングカートボックス獲得資格は、以下の条件で判断されます。なお、ショッピングカートボックス獲得資格を得ることと、ショッピングカートボックスを実際に獲得しうることが必ずしも一致しません。

・注文不良率。
・購入者からの評価。
・その他のパフォーマンスの指標など。
・お届けまでの配送スピード。
・競争力のある販売価格。
・年中無休のカスタマーサービスなど。
・Amazon.co.jpで出品している期間と取引の数。

ショッピングカートボックス獲得率を高める方法
ショッピングカートボックス獲得資格を得た上で、ショッピングカートボックスの獲得率を高めるに、次のポイントに注力します。
・配送料も考慮した、競争力のある販売価格を設定する。
・常に在庫を維持する。
・在庫切れのないよう在庫情報を常に更新する。
・FBAの利用など、はやい配送サービスを充実させる。
・満足度(評価)の高いカスタマーサービスを提供する。

具体的にどうしたらショッピングカートボックスの獲得率を高めることができるか?考えてみましょう。多くの出品者は、ショッピングカートボックスの獲得率を高めるに、競争力のある商品価格を設定するわけですが、数多くの出品数の場合、その管理がたいへん面倒となります。

Amazonセラーセントラル管理画面上部のナビタグに「価格」という項目がありますが、その中の「価格ダッシュボード」では、ショッピングカートボックス獲得価格に近い価格(5%以内)の商品一覧が表示されており、売上見込みが高いと評価された商品を示しています。価格を引き下げることでショッピングカートボックスを獲得できる可能性が高まります。ただし、前述のようにショッピングカートボックスを獲得するには、在庫の確保、出荷日やお届け日時、カスタマーサービスなどでも非常に高い基準を満たしている必要があります。商品によっては、価格より出荷日やお届け日時を優先して購入の判断になる場合があります。

次に実際に「価格ダッシュボード」の例を紹介します。

■A出品者

出品数は少なくほとんどFBA配送です。出品数が少ないため十分な管理ができ、価格の競争力が100%と高く、FBA配送のため、高い評価率、注文処理優良率ともに100%、高いパフォーマンスでカートボックス獲得率が95%以上となっています。

■B出品者

価格の競争力が87%と比較的高く、平均のカートボックス獲得率は28%と低いですが、売れ筋商品のカートボックス獲得率は高く、好調と言えます。

■C出品者

価格の競争力が比較的低いため、ショッピングカートボックス獲得率は極端に低いですが、メーカー型番商品を即日配送という強みで、ショッピングカートボックスを獲得していなくても「こちらからもご購入いただけます」の出品者より購入した場合の商品お届け日をみて、お届けを急いでいる購入者に利用されています。

以上のように、取扱商品によって必ずしも競争力のある価格やショッピングカートボックス獲得率だけで売れるわけではありませんが、売れ筋商品のショッピングカートボックスの獲得率を上げる努力は必要です。

冒頭にお知らせしましたが、白内障で視野が狭くなり、モニターの文字はぼんやりとボケ、二重に見え、キーボードのタイプミスは50%を越えると思います。最初の対応策は、キーボードのタイプミスを少なくし、入力の効率化を図ることにします。キーボードショートカットキーの利用です。以下にショートカットキーをまとめました。

一般的なショートカットキー(リスト有り)・Windowsロゴキーのショートカットキー・コマンドプロンプトのショートカットキー・ダイヤログのショートカットキー・エクスプローラーのショートカットキー

押す  目的
Ctrl + X 選択した項目を切り取る。
Ctrl + C
(または Ctrl + Insert)
選択した項目をコピーする。
Ctrl + V
(または Shift + Insert)
選択した項目を貼り付ける。
Ctrl + Z 操作を元に戻す。
Alt + Tab 開いているアプリ間で切り替える。
Alt + F4 アクティブな項目を閉じる、またはアクティブなアプリを終了する。
Windows ロゴ キー  + L PC をロックする。
Windows ロゴ キー  + D デスクトップを表示または非表示にする。
F2 選択された項目の名前を変更する。
F3 エクスプローラーでファイルまたはフォルダーを検索する。
F4 エクスプローラーのアドレス バー リストを表示する。
F5 作業中のウィンドウを最新の情報に更新する。
F6 ウィンドウ内またはデスクトップ上の画面要素を順番に切り替える。
F10 アクティブなアプリのメニュー バーをアクティブにする。
Alt + F8 サインイン画面でパスワードを表示する。
Alt + Esc 項目を開かれた順序で順番に切り替える。
Alt + 下線付き文字 その文字に対応するコマンドを実行する。
Alt + Enter 選択した項目のプロパティを表示する。
Alt + Space キー 作業中のウィンドウのショートカット メニューを開く。
Alt + ← 前に戻ります。
Alt + → 次に進む。
Alt + PageUp 1 画面上へ移動する。
Alt + PageDown 1 画面下へ移動する。
Ctrl + F4 作業中のドキュメントを閉じる (複数のドキュメントを
同時に開くことができる全画面表示のアプリ。
Ctrl + A ドキュメント内またはウィンドウ内のすべての項目を選択する。
Ctrl + D (または Del) 選択した項目を削除し、ごみ箱に移動する。
Ctrl + R (または F5) 作業中のウィンドウを最新の情報に更新する。
Ctrl + Y 操作をやり直す。
Ctrl + → 次の単語の先頭にカーソルを移動する。
Ctrl + ← 前の単語の先頭にカーソルを移動する。
Ctrl + ↓ 次の段落の先頭にカーソルを移動する。
Ctrl + ↑ 前の段落の先頭にカーソルを移動する。
Ctrl + Alt + Tab 方向キーを使って、開いているすべてのアプリ間で切り替える。
Alt + Shift + 方向キー スタートメニュー内でフォーカスされているグループまたはタイルを指定した
JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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