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出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

GoogleやYahoo!で検索していた世代には、「SNSで検索する」など中々馴染めない。まして「写真や動画投稿」のイメージが強いInstagram(インスタグラム)で検索するなど、「写真や動画を見て、いったいどうやって検索するだい!?」と合点のいかない人も多いのではないだろうか?

Instagramは、Facebook社が提供する写真共有アプリケーション。2014年2月に日本語アカウントが開設され、日本の月間アクティブユーザー数は、2018年11月に2.900万人を突破しており、2019年に入り3,000万人は越えている模様です。他のSNSと比べ20代からの支持が多いのがInstagramの特徴です。投稿された写真の見栄えの良さを意味する「インスタ映え」という言葉が生まれ、2017年の新語・流行語大賞年間大賞にも選ばれました。飲食店などは、強い影響力を持つインスタグラマーやごく普通のユーザーがInstagramへ投稿することにより宣伝広告効果が期待できると、「インスタ映え」するメニュー考案で宣伝広告費用の代替えを考える処も少なくありません。

そんな若い世代で急速に利用者数が伸びているInstagramに、昨年6月日本に「ショッピング機能」が導入されました。ネットで調べると(Instagram検索ではなくGoogleやYahoo!で検索)「Instagramのショッピング機能」に関する開設のサイト・コンテンツがたくさんヒットします。たくさんあり過ぎて、情報過多で混乱するのではないかと思います。「Instagramのショッピング機能」について簡単にまとめてみましょう。

Instagramのショッピング機能とは
ショッピング機能は、Instagramのタイムラインに投稿した写真に商品情報をタグ付けし、ECサイトの商品ページに誘導させる機能で、Instagramの各投稿の商品を簡単に確認し、購入できる仕組みです。商品発見から購入まで手間入らず、ユーザーにとって手軽にお買いものができます。

<導入前>
・PCからモバイル利用にシフト傾向
・Instagram利用の検索増加傾向
・Instagramで商品発見
・ECサイトで商品検索
・商品見つけて照合再確認

<導入後>
・Instagram投稿で気に入った商品発見
・InstagramからECサイトに直接誘導
・ECサイトで商品購入
・Instagramで購入報告

① Instagram投稿でショッピングバック出現

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

Instagramのショッピング機能のある投稿では、フィード(タイムライン)やビジネスプロフィール上の写真の左下に、ショッピングバッグのアイコンが表示されます。
その写真上で、気になる商品をタップすると、予め設定してある商品名と販売価格のタグが表れます。

② 商品名と販売価格のタグが表れる。

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

写真に商品名と販売価格のタグが表れ、そのタグをタップすると、商品詳細ページに移動します。商品カテゴリに商品が複数ある場合は、カテゴリページに移動します。
写真左下のショッピングバッグアイコンは、「商品を見る」などに変わり、タップするとカテゴリページもしくは商品詳細ページに移動します。

③ 商品カテゴリページ

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

商品画像、商品名、販売価格など商品情報を確認し、写真をタップして次のページに移動します。

④ 商品詳細ページ

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

「購入する」や「ウェブサイトを見る」をタップすると、注文できる商品ページ(外部ECサイト)に移動します。

Instagramのフィード(タイムライン)で商品と出会い、Instagramで商品情報を確認し、そのまま注文できる商品ページ(外部ECサイト)に移動し、注文を完結できることが、Instagramショッピング機能の最大の特徴でありメリットです。

Instagramショッピング機能を導入するには、以下4つの条件を満たし、アカウント審査をクリアしないといけません。

<Instagramショッピング機能の導入条件>
1)Facebookとコマース製品販売者契約を結び、コマースポリシーに準拠した商品の販売を行う。
2)Instagramでビジネスアカウントを設定している。
3)FacebookページとInstagramアカウントが接続されている。
4)Facebookページにショップを追加している。もしくはFacebookビジネスマネージャでカタログを管理する。(カタログ作成をサポートする国内事業者のECプラットフォームと連携することでクリアできる)

※ショッピング機能連携済みECプラットフォームは、
futureshop/MakeShop/BASE/EC-Cube/Shopify/aishipR/ショップサーブ/minne/Creema/メルカート

アカウント審査をクリアし、ショッピング機能連携済みECプラットフォームと連携し、Instagramの投稿で商品のタグを付けることができると、ユーザーは手間無く注文できる商品ページ(外部ECサイト)に移動することができます。注文できる商品ページは、それぞれのEC事業者が独自にデザイン・レイアウトするもので多様です。もともと写真や動画など、インスピレーションや趣味・関心にまつわる発見を求めて人々が集まっているInstagram、そこから自然にECプラットフォームに入ってきており、転換率は高くなります。

多種多様なECプラットフォーム

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

今さらですが、Instagramの凄さは、

10億を超える月間アクティブアカウント。

80%のアカウントがInstagramでビジネスをフォローしている。

5億以上のアカウントが毎日Instagram Storiesを使っている。

1億3,000万:1ヶ月にショッピング投稿をタップして商品情報を調べるInstagramアカウント数

5億:1日にInstagramストーリーズにアクセスするアカウント数

Instagramは、インスピレーションや趣味・関心にまつわる商材の販売に適したSNSですが、単にInstagramショッピング機能を導入するだけでは、マーケティングに活用出来ているとは言えず、大きな売上向上は期待できません。

・商品と関連のあるハッシュタグを付ける
・大ワードだけではなく、中ワードや小ワードのハッシュタグを付ける
・Instagram公式分析ツール「インサイト」を利用する

など、Instagramショッピング機能の効果向上のため重要です。

主要ソーシャルメディアの利用者数(2019年7月)を比較してみると、

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

出会いから購入まで手間入らず「Instagram ショッピング機能」

実名制で、友人関係が特徴のFacebookは、「おじさんSNS」と若年層が離れる傾向にあり、メインとなる属性は20~40代の男女。

140文字以内でつぶやくシンプルなTwitter、芸能やコミュニティーなどの「興味関心」でつながっていることが多く、メインとなる属性は、10~20代の男女。

国内最大の利用者数のLINE、タイムラインにスタンプでコメントできることが特徴、幅広い属性に利用されている。

スマホのカメラアプリで、撮影した写真をその場でアップできるInstagramのメインとなる属性は10~20代女性で若年層の男性も徐々に増加傾向ある。EC事業の売上手助けになるソーシャルメディアとしては、やはりInstagramが一番マッチしているように思えます。

Instagramショッピング機能の導入条件を満たし、アカウント審査をクリアした後、具体的にInstagram ショッピング機能を利用するために、Facebookページの設定、Instagramアカウントの設定は若干面倒な面があるが、これからのECサイト運営には、必須の機能になることと思います。是非、トライしてもらいたい。

JECCICA特別講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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