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年頭所感 JECCICA客員講師 宮松 利博

2017年の新春を迎えまして、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

■「アナログ感覚」を見直して、テクノロジーに向き合う。
昨年は、人工知能、仮想現実VR、拡張現実AR、IoT、ロボット、ブロックチェーン、フィンテックなど、次世代型を謳う新しいサービスが続々と生まれた年でした。今年、2017年も「音声アシスト」を筆頭に、より高度な人工知能は、スマートホームといった形でわたしたちの生活に組み込まれるでしょう。

昨年、ケヴィン・ケリー氏が著書『インターネットの次に来るもの~未来を決める12の法則』の中で「今は未来の人々から、あの時に戻ることができれば・・・と羨まれるほど歴史上まれな時期」と書かれたとおり、今、何かを発明したりスタートするには、最高の条件が整っている一方で、触れてガッカリする新サービスもあるわけです。

それらの多くは、往々にしてテクノロジーに振り回され、人間の「アナログ感覚」が軽視されています。ARにせよAIにせよ、特にECのオンライン接客についていえば、膨大なアナログ体験をデジタル化してデータ解析しなければただの箱です。昨年、一番印象に残った経験をお話します。16歳の頃から手帳を欠かしたことのない私は、2015年、iPad Proとともに「apple pencil」が発売されるや、すぐ飛びついて手帳代わりに使い倒してみたのですが、数ヶ月後には「書きたくない」という感情が生まれてきました。

確かに先進的なテクノロジーで達成できたこともありましたが、「書く」という楽しみを奪う色々な制限事項は私にとって苦痛でした。書き留めたアイデア数も前年比20%減ほどでした。結局(新しいガジェットが出るたびに繰り返す毎度のパターンなのですが)紙のノートと「大人の鉛筆」という木製の筆記具に舞い戻り、再認識したのは、書く時に感じる鉛筆の芯が紙に擦れる指先の振動は、一番使い慣れた感覚だし、アイデアを活性化させたりやる気を出してくれてるんだな、ということでした。ともすれば、デジタルやバーチャル世界だけで過ごしがちな職種の私ですが、アナログ感覚を見直して、今年もお金の匂いを嗅ぎ分けて参りたいと思います。

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