2018年頭所感　松本　順士

2018年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましては、健やかな新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

旧年中は、JECCICA一般社団法人ジャパンイーコマースコンサルタント協会への格別のお引き立てを賜わり誠に有難うございました。皆様のご支援のもと、無事に新春を迎えることができ心から感謝申しあげます。

2017年度私自身として多くの人と出会い、新たなたくさんの仕事が生まれた年でした。
ECコンサルタントとしてたくさんの企業とお付き合いをしていますが、企業により様々な人や考えや方向性があり、都度コンサルのやり方を変えていく難しさを実感していますが、私のやることは一つでECの売上を上げること。
私自身17歳から自身でECを運営し会社をやってきた中ではとにかく考える前に行動をすること。「できない」や「あきらめる」ではなくやってみることを信念としています。

さて2018年のECの業界で注目していることは
① ZOZO SUIT
② スマートスピーカー
③ チャットボット
どれもすでに話題になっているものですが、2018年のEC市場で影響力をもつでしょう。

①ZOZO SUIT
ファッションEC大手のZOZO TOWNが発表した「ZOZO SUIT」は、2018年のファッションECにおける大きなトレンドになるでしょう。
ZOZO SUITは身体にピタッとフィットするスーツで、着るだけで自分のサイズがわかります。
ニュージーランドのイノベーション企業StretchSense社とともに共同開発した、サイズ計測のためのウェアで、スマホアプリと連携するIoT機器であり、このスーツの着用者はボタンを押すだけで、自分の服のサイズを正確に計測でき、そのデータから自分にあったアパレルを選ぶことができます。
これによって今までのファッションECにあった「試着ができない」問題を解決、また身体のサイズにピッタリフィットしたオーダーメイド服を作ることも可能です。

「個人の細かい身体データ」が手に入るのでビックデータとなり、ヘルスケアなどの事業にも展開するのではと言われています。

また「ZOZO TOWN」のプライベートブランド構想には、このようなサイズデータによって顧客にカスタマイズしたサイズに重きを置いたアパレルの投入があるでしょう。
アパレルの売れ筋は「ZOZO TOWN」の購買データから読み取り、サプライチェーンの効率化を加速し、在庫回転率や最適な数量の予測も可能でしょう。
ZOZO TOWNのプライベートブランド立上はZOZO TOWNに出店しているブランドとしては非常に脅威になるでしょう。
ZOZO SUITがの今後のアパレル業界をどのように変えていくかが非常に楽しみである。

②スマートスピーカー
Amazon Echo、Google Home、LINE Clova WAVEなどのスマートスピーカーは、2018年にはECサイトで実際に利用されるはずです。すでにAmazon Echoに話しかけるとAmazon上で買い物ができます。GoogleのSEO対策あったように、声の検索対策が始めるでしょう。
楽天市場の商品名のガイドラインが変更をしたことも「スマートスピーカー対策」なのではと思っています。
デバイス操作方法の進化であり、キーボード入力からタッチ＆フリック、音声対話となるのですが、ユーザーは何かしたいことがどんどん気軽に出来る環境になってきています。スマホからスマートスピーカーとなり、次は頭の中で考えるだけで何でも出来てしまう時代がすぐ来るかもしれません。

③チャットボット
人工知能(AI)を活用して質問に自動で対応するプログラムですが、WebサイトやECサイトではFAQページの代わりとしてチャットボットと会話をすることで、お客さまからの質問に答えることが主な使われ方ですが、さらに進化をしユーザーに合わせた商品のレコメンドをすることも可能です。スマートスピーカーのような声と連動することができれば、操作なしで商品を選び注文ができるでしょう。

紹介した３つはIoTやICTによって環境が賢くなり人の活動を助けてくれる「環境知能」は、人間が持つ知能を高めるだけでなく、人間を取り巻く環境の能力を高めることで、より人々の生活は豊かになると言われていますが本当にそうでしょうか。
私自身は体験そのものの過程が人間としての楽しみがあるのではと思っています。

2018年はたくさんの新しいことにチャレンジをしたいと思います。
新しいことを最初にはじめることにはリスクが伴いますが、そのリスクの向こう側にこそ、パイオニアのメリット、先行者メリットがあると言えます。

我々ジャパンイーコマースコンサルタント協会として、Eコマースを支える人材育成、
ECコンサルタントを養成し、EC運営に必要なノウハウを体系的に学べることを提供してまいります。

本年も皆様方の益々のご隆盛とご健勝を心からお祈り申し上げます。