【勝手にECサイト分析】101 株式会社小大黒屋商店 「和ろうそくの専門店【小大黒屋】」/「顧客の質問は宝の山」気付きを得て改善
日本伝統の和ろうそくを製造販売している福井県福井市の小大黒屋商店。慶応元年に創業し150年以上の伝統を誇る。
97年頃にネットショップを開設したが、当初はほとんど売れなかった。しかし、たまに届くお客さまからの質問メールが転機になった。
和ろうそくは仏壇や仏事で広く世間で使われる「誰でも知っているもの」であったが、仏壇自体の減少や「洋ろうそく」の普及により、徐々に商品の特徴などを「詳しく説明する必要がある商品」に変化していることに販売責任者の大津竜一郎氏は気付いたのだ。
和ろうそくの芯は主に和紙が使われているので、見た目に美しい太くて長い炎になることや、長時間の使用でも溶けたろうが垂れにくい形状になっていること、全ての素材が天然由来のものでできているので、石油由来の洋ろうそくのすすよりも、仏壇の金箔などを痛めにくいことなどを、一つ一つ画像や動画などで説明していった。
また、寺院からの質問を通じて、最近では仏事別に形状や色が異なるろうそくを「使い分ける」ということを僧職の方々でも知らない場合があることが分かった。
(続きは、「日本ネット経済新聞」10月13日号で)
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