検証 エビデンスをする
JECCICA代表理事・講師 川連 一豊
Eコマース業界のニュースがいろいろ入ってきます。
私はニュースを見た時に、そのエビデンス(証拠)、裏付けを確認するようにしています。
記者の方がよく使う「チェック、ダブルチェック」ですね。
映画クライマーズ・ハイでも、記者役の堤真一さんが使っています。
検証はとても大切だと思います。
その裏付けに私がよく使うのが競合サイト分析ツールSimilarWebです。 http://www.similarweb.com/
SimilarWeb(シミラーウェブ)とは、イスラエルで立ち上がった新進気鋭のホームページサービスで、高機能なのに無料で使えるのです。
WEBサイトとスマートフォンのアプリのマーケティングインサイトを創出するとしています。
このSimilarWebはURLを入力するだけで、どんなWebサイトも、何度でもアクセス解析をしてくれます。
このアクセス解析データの信頼性をよく言われるのですが、はっきり言えば、遠からず近からずといったところですが、 SimilarWeb上での順位になってきますので、マーケティングデータとしては参考になります。
私が一番参考になるのは、Web上のキーワード広告やディスプレイ広告の様子が一目瞭然になるところです。
特にキーワード広告はキーワードが丸裸になります。これによって競合サイトがどんなキーワードでWebマーケティングを仕掛けているのかがわかってしまいます。
このキーワードだけでもこのSimilarWebを使うメリットが有ります。
業界全体のサイト動向を分析することで、自社のサイトのマーケットの位置を客観的に把握することができるので、ウェブマーケティングを行う方はぜひ使って欲しいです。離脱率やサブドメインまでわかりますから、なかなか凄いです。
調べた内容をちょっと文字化けしますがPDFでダウンロードできますから、スピード感もって資料を作成できます。これでデータをCSVやエクセルでダウンロードできるとさらにいいのですが、まあ無料ですから仕方ないところです。
しかも、有料だともっと凄いのですが、1年100万円ですのでマーケティングをきっちりやっている方は必須かもしれませんが、殆どの場合には無料で十分だと思います。
さて、今回このSimilarWebを使って何を調べるかというと、2月に決算報告書、IR資料が出た楽天、アマゾン、ヤフーショッピングのデータですね。
SimilarWeb上でのランクになりますが、とても参考になります。
- 楽天データ
- アマゾンデータ
- ヤフーショッピングデータ
- ポンパレモール
いかがでしょうか? 調べる日でもデータが変わってきますので、日にちをおいて調べてもいいでしょう。
ここで、言いたいのは決算報告書やIR資料で言っている数字とシミラーウェブ上のデータを客観的に見て欲しいということです。
アマゾンが日本で7位になっていて、楽天は日本で12 位。楽天の流通が2.1兆円、アマゾンは1.4兆円の売上。
トラフィックデータで逆転していれば、転換率や客単価は同じEコマースですから、想像がつきます。
ヤフーショッピングとポンパレモールもデータを見るといかにこの4モールの立場がわかってくると思います。SimilarWeb上のランクですが、参考になると思います。
皆さんの関係するサイトや競合サイトの裏付け資料、エビデンスに一度使ってみてください。
JECCICA代表理事・講師 川連 一豊
フォースター株式会社代表取締役。年間システム流通額1700億円を超えるシステム開発やセキュリティ専門オムニチャネルのおもてなし戦略、米国やEU、アジアなどのクロスボーダーEコマースを進める。