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楽天ショップのRPP活用の注意点とは?

楽天市場に出店し、アクセス数を増やす上で、楽天サーチからの流入を増やすことは非常に重要です。

その楽天サーチの検索結果に、自社の商品ページを掲載できる広告が「検索連動型広告(RPP)」(以下、RPPと記載)。

楽天サーチの検索結果に広告が表示できるようになったのは、2007年のサーチワード広告からであり、その後、楽天CPC広告と名称を変え、2018年4月からは、RPPとして提供されています。

RPPは、キャンペーンCPC/商品CPC単価25円〜、キーワードCPC50円〜とAmazonのスポンサードプロダクト広告の最低入札単価2円より高い仕様。

その後、最低入札単価を値下げしたキャンペーンを実施した後、2021年7月からキャンペーンCPC/商品CPC10円〜、キーワードCPC40円〜と値下げになりました。

そこで、RPPを正しく利用する上で、ポイントをご案内します。

楽天サーチに表示される枠数と課金対象の項目とは?
PCは3枠、スマートフォンは5枠表示されます。PCとスマートフォンのファーストビューは、RPPが占めており、自然検索の結果が表示されません。画像の通り、4枠以降は、スマートフォンのみ表示されます。

課金対象となる項目は、商品画像や商品名、店舗名。ポイント、レビュースコア、レビュー件数、お気に入り(☆ボタン)は課金対象外となります。「もっと見るボタン」をクリックしたポップアップ内はも商品画像、商品名、店舗名、商品ページを見るが課金対象となり、レビュースコア、レビュー件数、ディレクトリ、お気に入り(☆ボタン)、最安ショップを見るは、課金対象外となります。

楽天サーチ以外にも表示される?

RPPの主な掲載目は、マニュアルにも記載されている通り、楽天サーチの検索結果がメインとなりますが、検索結果下部にある「おすすめピックアップ」にもRPPが表示されます。閲覧履歴の情報を元に、過去にクリックした商品ページが優先的に表示される仕様です。

検索結果ではないジャンルページでも5枠まで表示される仕様となり、そのジャンルに登録された商品ページが掲載されますが、それ以外には、楽天ウェブ検索や楽天カードなど、楽天グループのページにも掲載される場合があります。

RPPの掲載枠かどうかは、原稿のリンク先が「grp07」からはじまるURLかどうかで判断が可能です。

https://grp07.ias.rakuten.co.jp/redirect_rpp/

楽天としてもスマートフォンの普及により、従来の楽天市場に掲載される特集広告や楽天市場ニュースなどの広告のニーズが低くなった結果、昨年11月には店舗が設定したポイント変倍率より低い倍率に自動で変更し、削減したポイントコストを自動でRPPと連携して再投資するという「運用型ポイント変倍」機能をリリースするほどRPPの利用促進を強化しています。

メーカーもRPPに出稿できる?
楽天サーチのRPP掲載枠には、実はメーカーも出稿が可能です。例えば「花王」での検索結果には、以下のように[PR]と記載された商品ページが2つ掲載されますが、1つ目は、「楽天24」が出稿しているのではなく、花王が「RMP – Sales Expansion」という「Rakuten Marketing Platform」の広告を利用して掲載されています

メーカーと入札単価を競い上位表示を狙うのが難しいケースもありますが、このようなケースでは、原稿のリンク先が「grp19」からはじまるURLとなりますので、リンク先のURLから区別してみましょう。

RPPを効率的に運用するには?
RPPは、ショップとして気軽に広告を利用できる反面、クリックされただけで課金されるため、計画的に利用しない限り、月の半ばで予算を消化してしまうケースもあります。

これは、先述の通り、従来の広告が販売できなくなった楽天としての打開策ではありますので、楽天として早く予算を消化してもらい、予算追加を促す仕様と言えるかもしれません。

また、広告効果を判断する指標であるROASも、クリックしてから720時間以内の売上も対象となり、PCとスマートフォンのどちらでクリック、注文されても対象となるクロスデバイスでの集計となる点も理解しておく必要があります。

ストレートな表現にはなりますが、楽天が楽天市場内で自己アフィリエイトを実施しているに近い仕組みと言えますので、RPPのキャンペーンを有効にしている場合は、

• 作成中など転換率の低い商品ページは、除外設定を行う
• 長期間クリックだけされ実績のないROAS0のページを除外する
• ROASが低い商品ページは除外する

の3点を意識して、まず運営してみてください。

キーワードCPCを利用した場合、最低入札単価が10円の4倍の40円となり、全体のROAS低下の原因となりますので、粗利率と転換率、リピート率が高い商品以外は、キーワードCPCへの出稿は、控えた方が懸命と言えます。

清水 将平

JECCICA 参事 特別講師 清水将平

日本ECサービス株式会社 代表取締役

日本最大級の楽天ショップ向け会員サポートサービス「ECマスターズクラブ」を運営。
日本全国47都道府県の1,500ショップに対して、質問数無制限のフォーラム、毎日配信される音声解説付きサポートレター、週2回のライブ配信、4,000名が利用するChrome拡張機能など30を超えるツールなどを提供。
2019年のセミナー開催実績は、年間70回以上、参加者3,000名を超える。


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