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2020年 年頭所感 鈴木準

新年あけましておめでとうございます。

今年は、いよいよ待ちに待った東京オリンピックが開催され、年初から華やいだ雰囲気につつまれています。昨年から令和の新時代を迎えましたが、新しい時代の空気を感じる今日この頃です。
私事ですが、今年で60歳を迎えます。連載コラムにも記しておりますが、昨年から本格的にシニアマーケティングに関わっており、今年から昭和30年代に生まれた方が65歳以上の高齢者の仲間入りをします。私の世代が高齢者?と感じるほど、同世代の方は主観年齢が若いと思いますが、これまでECビジネスでは、あまり対象としていなかった「シニアマーケット」も、こうした我々世代が確実に対象となってきます。

昭和30年代生まれは、高度経済成長期に生まれ、若者カルチャーが次々発信された70年代後半から80年代に思春期から社会人となり、やがてバブル期を経験した世代。消費意欲が旺盛な一方で、今後の社会保障制度の揺らぎを前に、不安を抱えた世代でもあります。
しかし、私は思いますが、「気分」はとても大切だと思うのです。シンクタンクが景気を判断する際にも、世の中のムードを重視するといいますが、やはり人間の気持ちが前向きか否かは大きく、そうした気分を醸成するのは、政治や経済、マスコミの影響は大きいのです。

では、その気分とは何を意味するのか?それは、人間とは老若男女を問わず、究極の欲求は「ワクワクしたい」ことです。
これは今、人生100年時代に話題になりつつある、ライフスタイル学の「ジェロントロジー学(美齢学)」に記されています。
つまり、どんなモノ・コトを購入して使う、体験する際にも、売り手は顧客を「ワクワク」させる、こうしたコンセプトはますます顧客の心を捉え、気分を高めることに大きく寄与すると確信します。

「超高齢化社会」と言うと、ネガティブな気分になりますが、「健康長寿社会」と言い換えると、ポジティブな明るい気分になります。

ライフシフト人生100年時代に、人をワクワクさせ、幸福にする。本質的な人間の欲求を満たすビジネスが、今後は更に支持され、そしてこうしたモノ・コトは、人間の創造力とAIのテクノロジーで、どんどん世の中に生まれていくことが楽しみに感じています。

新しい時代に、ECビジネスの今後は明るいと感じるのと同時に、事業者の意識もこれからの時代、人間の意識や価値観を十分認識し、新たなモノ・コト、そして顧客サービスの開発にチャレンジして欲しいと願っております。

私も微力ながら、様々な視点でアドバイスを行い、皆様のビジネスのサポートを行う所存です。
本年が、皆様一人ひとりにとって、実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 鈴木 準

株式会社ジェイ・ビーム マーケティングコンサルタント


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