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2020年 年頭所感 和田務

謹んで新春のお慶びを申しあげます。

昨年は多方面の方々にたいへんお世話になりました。
この場をお借りして厚くお礼申しあげます。

早いもので、JECCICAセミナーに参加させていただくようになり約5年になりました。
昨年もほぼ毎回参加させていただき、10月には福岡のセミナーにも参加させていただきました。JECCICAセミナーは毎回とても楽しみにしています。
そのテーマと講師の方々には毎回多くの学びと気づきをいただいています。
今年はより多くの方にご参加いただくことを希望するとともに、私自身もまた毎回参加できるようにスケジュールを調整したいと思っています。

2020年を想像すると…
テクノロジーの進化はより高度に複雑に
情報量はますます増大し、必要な情報選別の方法はより難解に
それでも何しろ求められるスピード感
レベルもボリュームもスピードもすべてというところでしょうか。

昨年の一例ですが、あるお客様のシステムリニューアル案件では以下のような前提条件が提示されました。
・AsIsよりもToBe
・現行業務を既存パッケージに合わせる
・コストと時間を優先

スピード重視なのは理解しなくてはいけませんが、AsIsなくしてToBeなしです。
AsIsとToBeのギャップが問題なのですから、問題を認知・共有してその問題を解決するための課題を整理するのは最低限必要なことです。
既存パッケージの利用は否定しませんが、お客様の強みをサポートし、マーケットで勝つための工夫と仕組みの構築、そしてそれをうまく運用するための努力は必要です。
コストと時間に関しては、課題を緊急度と重要度のマトリクスで整理して、折り合いをつけるしかありません。

一方では、あるサービス事業者様からは以下のようなことを相談されることがありました。
・中長期的なサポートが可能な内容を提案したい
・作業請負的なかたちではなくコンサル提案をしたい
・うまくマネタイズする方法が知りたい

お客様に提案するための汎用的なテンプレートが欲しいのだと思います。
そのお客様のためにコンサルとしての提案を行いたいのあれば、もう少し突っ込んだ現状のヒアリングが必要だと感じました。
また、サービス事業者として継続的になにを提供していけるのかだと思います。
画一的なアプローチでそれなりのコンサルフィーがいただけるほどの緩い時代背景ではないと思います。

単なるひとつの例ですが、お客様は短時間で安く上げようとし、サービス事業者は画一的なサービスでできるだけ長くサポートフィーをいただこうとしているように感じました。
共通するのは既存パッケージ、画一的なサービスの部分のようですが、その部分だけ単純にマッチしてしまうことはとても怖いことだと思っています。

お客様の個別のご事情はある程度汲みつつも、やはり正しいアプローチを心がけていきたいです。
まずは現状調査・分析、その把握と共有から始まってほしいと考えます。

2020年もひとつひとつの案件と丁寧に向き合っていこうと思います。
来年もまたこちらで元気な年頭所感をご報告できるように頑張ります。
本年も引き続きよろしくお願いいたします!

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 和田 務

株式会社シーズファクト代表取締役社長 クライアントサイドに立ったITコンサルティングを経営、業務改善、物流といった幅広い視点から行い、企画から運用・保守まで全てのフェーズでのプロジェクト支援が可能。複数のITベンチャー企業の設立・経営に参画し、幅広い人脈を生かしての新規ビジネスの企画、アライアンス提案も行う。


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