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2019年 年頭所感 中谷昌弘

JECCICA理事のトントンです。
平成31年の最後の「平成」の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

2019年、世界経済は引き続き堅調とみられるが、2020年以降、国内での消費税増税後の需要反動減やオリンピック需要の剥落、そして世界経済の調整局面が想定される
ことをふまえると、この2019年をしっかりと足固めして構えていく必要が見えます。

そのような背景の中、厚生労働省がかつて発表した人口動態統計によると、日本で子どもの数は、1899年に統計をとり始めてから初めて100万人を割り、少子化がますます
深刻になっています。そのような背景から、AIや機械学習を活用して作業を自動化したり、一人当たりの生産性を向上したりするなど、減少し続ける生産人口を技術で補
うことが急務になっています。

そのような中、内閣府の政策として狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を
指すものとしてサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の
社会Society 5.0が日本が目指すべき未来社会の姿として提唱されました。

これまでの情報社会(Society 4.0)では知識や情報が共有されず、分野横断的な連携が不十分であるという問題がありました。人が行う能力に限界があるため、あふれ
る情報から必要な情報を見つけて分析する作業が負担であったり、年齢や障害などによる労働や行動範囲に制約がありました。また、少子高齢化や地方の過疎化などの
課題に対して様々な制約があり、十分に対応することが困難でした。

そこでSociety 5.0で実現する社会は、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで
これらの課題や困難を克服すると言うもので、また、人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、ロボットや自動走行車などの技術で
少子高齢化、地方の過疎化、貧富の格差などの課題が克服されることになっていきます。社会の変革(イノベーション)を通じて、これまでの閉塞感を打破し、希望の持てる
社会、世代を超えて互いに尊重し合あえる社会、一人一人が快適で活躍できる社会となることを目指していくというわけです。

Society 5.0は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより実現する概念の中、これまでの情報社会(Society 4.0)では
人がサイバー空間に存在するクラウドサービス(データベース)にインターネットを経由してアクセスして、情報やデータを入手し、分析を行ってきましたが
Society 5.0では、フィジカル空間のセンサーからの膨大な情報がサイバー空間に集積されます。サイバー空間では、このビッグデータを人工知能(AI)が解析し、その解析
結果がフィジカル空間の人間に様々な形でフィードバックされます。

今までの情報社会では、人間が情報を解析することで価値が生まれてきましたところSociety 5.0では、膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果が
ロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになるということなわけです。

これまでの社会では、経済や組織といったシステムが優先され、個々の能力などに応じて個人が受けるモノやサービスに格差が生じている面がありました。
Society 5.0では、ビッグデータを踏まえたAIやロボットが今まで人間が行っていた作業や調整を代行・支援するため、日々の煩雑で不得手な作業などから解放され
誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができるようになります。

これは一人一人の人間が中心となる社会であり、決してAIやロボットに支配され、監視されるような未来ではありません。
むしろ、これからのEコマースコンサルタントの分野にもAIを融合させることにより新しい展開が生まれてくると考えます。

Eコマースコンサルタントの分野にもAIを融合させる中でも最終の核の部分は人間力であるということは、人間として生活し、生きていく中では間違いないことで
2019年は、今までに以上の人間が持つ専門知識と対応力が必要となってくる時代になり、これに備えたEコマースコンサルタントとの伴走、あるいは
社内Eコマーススペシャリストの育成が絶対必須の年となります。

常に変化するEコマース市場を牽引できる人材をJECCICAを通じ育成していくことに今年も大きく注力して行く所存です。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

中谷昌弘プロフィール写真

理事 中谷昌弘(トントン先生)

1999年7月ハム・ソーセージのウエブショップ通販:
北海道トンデンファームウエブ ショップを開設。
早くからネットショップにおける顧客コミュニティーとしてのショップメルマガに取り組み、「とんとん」というハンドルネームにて、独自のお笑いキャラクターを前面に出し、日本全国に10万人ものファンを抱えるウェブマスター兼 メルマガライターの第一人者として活躍し、北海道トンデンファームウェブショップを誰もが知る有名ネットショップに育て上げたことは、業界の内外を問わず有名。2005年9月には日本初のネットショップのメールマガジンを書籍化した 「笑う豚の生活」 を出版。
2005年11月 トントンのメルマガ学校 開塾
2006年6月これまでに得てきたネットショップ繁盛店になるためのノウハウを提供する 「トンゼミ」を開塾し、宮崎、大分、福岡、熊本、広島、兵庫、大阪徳島、福井、東京、 茨城、宮城をはじめとする全国でネットショップ繁盛店の誕生を指南。
2009年9月には独自のノウハウによりネットショップショッピングカート 「トントンカート」をリリース
http://tontoncart.com/
現在、茨城県および茨城県水戸商工会議所はじめ全国の商工会議所において地域IT戦略 の講演を年間200本以上を行い抜群の講座リピート率と満足度を誇っている。
2012年までに165社ものネットショップ開設に携わり、数々の繁盛ショップを輩出。ウエブショップを実際に運営している現場を知り尽くした机上の空論でないその理路整然とした指にクライアント依頼が後を絶たず、現在全国のネットショップの個別コンサルタントとして20社を超えるサイトプロデュースに活躍中。
【北海道トンデンファーム受賞】
2005年SOHOホームページ大賞
2009年ベストお取り寄せ大賞:肉・ハム・ソーセージ部門銅賞受賞
2010年ベストお取り寄せ大賞:肉・ハム・ソーセージ部門銅賞受賞
2011年ベストお取り寄せ大賞:肉・ハム・ソーセージ部門銅賞受賞
【トンゼミ受賞】
OSMC優秀実践者賞
【公職・資格・所属】
・日本フードアナリスト協会認定 フードアナリスト
・79.2MHzレインボータウンFM大江戸放送局
江東モーニング 総合プロデュ‐サー&パーソナリティー
http://kotom.net/
・ネットショップ検定講師
・オンラインショップマスターズクラブ会員
・どっとこむおおいた名誉顧問
【著書】
笑う豚の生活

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