JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

最新セミナー・イベント情報
お申込みはこちら

IT導入補助金2020について

本年度はコロナウイルス感染拡大対策で早期スタート!
4月7日に新型コロナウイルス感染症緊急経済対策を取りまとめ、令和2年度補正予算案が閣議決定されました。この補正予算の補助金の1つが「IT導入補助金2020」です。
現時点(4月20日)の最新情報では、5月からベンダー・ツール登録を開始し、6月から
補助事業者の公募開始予定です。予定なので現時点はまだ決定ではありません。

しかしこの補助金は、1次公募(臨時対応)は3月13日から公募開始となりました。
今回の1次公募は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、中小企業・小規模事業者等の経営及び生産活動への影響が懸念されるため、景気対策として緊急的に行われる補助対策です。
この臨時対応の1次公募は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響を鑑み、在宅勤務制度(テレワーク)の導入に取り組む事業を優先的に支援するものでした。
年度末予算消化での1次公募だったので、締め切りは3月31日でした。

IT導入補助金はこんな補助金です
補助対象となるITツールは、複数の業務機能を組み合わせることで、生産性の向上を図り、面的な効率化や事業拡大や連携を支えることを目的とします。メインとなる「ソフトウェア」に加え、ソフトウェアの機能拡張などの「オプション」や、ソフトウェアの導入コンサルティング費などの「役務」も補助の対象となります。

ソフトウェア
①顧客対応・販売支援
②決裁・債権債務・資金回収管理
③調達・供給・在庫・物流
④人材配置
⑤業務固有プロセス(実行系)※業種によって変動
⑥業務固有プロセス(支援系)※業種によって変動
⑦会計・財務・資産・経営
⑧総務・人事・給与・労務
⑨自動化・分析
⑩汎用

オプション
∟機能拡張
∟データ連携ツール
∟セキュリティ製品
∟ホームページ関連費

役務
∟導入コンサルティング
∟導入設定マニュアル作成・導入研修
∟保守サポート

この区分は昨年度の内容と同一です。表にするとこんな感じです。
「ソフトウェア」「オプション」「役務」の3区分があり
ソフトウェアは下記の①~⑩のプロセスを含む必要があります。

「A類型」と「B類型」で申請に必要となるプロセスの数が異なります。

A類型の申請条件
赤枠内から最低1つ以上の業務プロセスが選択され、
青枠内から計2プロセス以上が含まれる必要があります。

B類型の申請条件
赤枠内から3つ以上の業務プロセスが選択され、
青枠内から計5つ以上のプロセスが含まれる必要があります。

ということはネットショップ構築として申請するには、赤枠の①顧客対応・販売支援と
②決裁・債権債務・資金回収管理と2つの業務プロセスを選択します。
ショッピングカートとお問い合わせフォームを有していれば問題ありません。
それと青枠のオプション;ホームページ関連、役務:導入コンサルティング この4つの
組合せで申請が可能です。ということはA類型での申請となります。
私は昨年度、このA類型で数件のネットショップ構築の申請を行いました。
この組み合わせがベストだと思います。ちなみに今回のA類型補助額は30万円~150万円となり、下限が昨年より低くなりました。補助率は1/2です。

初登場の「C類型」があります。補助率は2/3です!
4月17日にIT導入補助金の特別枠(C類型)が、新型コロナウイルスの感染拡大対策
として、非対面型ビジネスモデルへの転換、サプライチェーンの毀損(きそん)への対応、テレワーク環境の整備などに取り組む事業者によるIT導入などを優先的に支援するために暫定版の公募要項が発表されました。これが本年度IT導入補助金の目玉です。

補助対象となる事業
・生産性向上のため業務プロセスの改善と効率化に資するITツールの導入
・新型コロナウイルスの影響を受けたサプライチェーン毀損(きそん)への対応
・非対面型ビジネスモデルへの転換
・テレワーク環境の整備などに資するITツールとその活用に必要不可欠なハードウェア(レンタル品)の導入 →(という事は、購入品は対象外と思われます)
補助対象となるハードウェアは、デスクトップ型PC、ラップトップ型PC、タブレット型PC、スマートフォン、およびこれらに接続して事業に対応するためのWebカメラ、マイク、スピーカー、ヘッドセット、ルーターなど

補助率・補助額など
補助率:1/2 → 2/3に拡充
補助額:30万円~450万円

想定される活用例
テレワークに利用できる業務効率化ツールなどの導入など
※PC・タブレットなどのハードウェアにかかるレンタル費用も補助対象

適用について
公募前に購入したITツールについても補助金の対象になる
(審査など、一定の条件があり)。「遡及申請可能期間」は4月7日~5月10日。
 新型コロナウイルス感染拡大が事業に与える影響が大きいことから、今後実施しようとする事業、可及的速やかに実施された事業にも支援を行う。
事務局に登録されたIT補助金導入支援事業およびITツールの中から選定し、交付決定以降に事業を実施するケースに加え、公募前の購入ツールも補助金の対象とする。

補助対象となる経費
従来の、IT導入支援事業者によってあらかじめ事務局に登録されたITツールの導入費(ソフトウェア、導入関連費、ハードウェアレンタル費)。
特別枠(C類型)に限り、上記に加え、IT導入支援事業者およびITツールが事務局に登録される以前であっても、「遡及申請可能期間」に定める期間中に導入を実施した際の費用であれば、IT導入支援事業者およびITツールの申請が行われ採択されたことをもって補助対象経費として認める。

以上からC類型はすでに購入したITツールも対象となるのです。

今までの経験からECコンサルタントとしてネットショップ構築としての
A類型での申請は、それほど問題無いと思われます。
C類型ですが、新型コロナウイルスの感染拡大対策としてテレワークを導入する企業が多くなると思われます。すでに購入したITツールも補助金対象になるので有効に利用できます。
補助金額も大きいです。この特別枠の申請は5月上旬から可能になります。
今後の動向に注目してください。

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 渡辺 太志

(株)アイズモーション専務取締役/プロフィットシステム常務取締役
コンサルタントとして企業の経営戦略から組織開発までトータル支援が可能。SNSを活用した集客・販促により宣伝広告費の圧縮を行い、経営改善に繋げるシステム作りのコーディネートを得意とする。


 - JECCICA記事, お知らせ, コラム, ニュース, ニュースリリース

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

Copyright© JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会 , 2020 All Rights Reserved.s