ネットショップの教科書102 大きく変わるamazon、変わらぬamazon
MicrosoftのオペレーティングシステムWindows95がひろまり始め、世の中がWindows OS一色に染まりそうになる1年前、そして楽天市場が生まれる年の3年前、ジェフ・ベゾス氏によって書籍のインターネット販売を行う企業「amazon.com」(途中、社名変更1回)を創業しました。社名の由来は諸説あるようですが、
①Aから始まる優位性
②世界最大の密林と河川
③アマゾンには面白いものがいっぱい秘めている
こんなところを目指したのではと考え、仮にそれが的中していたとすれば、「一番」「速い」「大きい」「いっぱい」「面白い」というワードが浮かびます。創業間もなくに命名した社名が、大きな目標達成に近かづけ、現在のAmazonのEC世界一というポジションに押しあげたような気がします。
Amazonの企業理念は、「Amazonは地球上で最もお客様を大切にする企業であること」という。お客さんを最も大切にし、常にそのように思い行動してきたジェフ・ベゾス氏の理念です。それらの理念が急速なAmazonの発展をなしとげました。
ジェフ・ベゾス氏の2000年の年収は当時の筆者とほぼ変わらぬ年収のようです。20年余り経った今、2桁も3桁も差をつけられ、ひき離されてしまいました。急速な変化は売上数字ばかりでなく、
・急速な売り上げの増加
・速いお届けの配送システムの構築
・幅広いジャンル莫大な数の商品数
・全世界に拡がる販売網
・拡大する倉庫物流システム
などなど、規模拡大ヘスピーディでその勢力は加速するばかりです。
Amazonが日本上陸し、本格的にamazon.co.jpを稼働させた2000年のころ、もっともこのころのサイトは、現在と比べたらどこも比べものにならないと思いますが、amazon.co.jpの2000年2月と2022年8月と比べてみるとこのような感じです。
最初が、2000年2月のamazon.co.jp
次が2022年8月のamazon.co.jp です。
2000年2月のamazon.co.jp
2022年2月のamazon.co.jp
もちろん、出品者の管理画面セラーセントラル画面の機能やレイアウトなどについても大きく変化しています。これらの変化にともないユーザーが利用する上で、または出品者が利用する上で、機能強化につながることがあります。
「大きく変わるAmazon」について紹介してきましたが、「変わらぬAmazon」もあります。創業時の企業理念、「Amazonは地球上で最もお客様を大切にする企業であること」でした。ややもすると、売り上げ対象者である出品者より、直接的ではない、出品者のお客さんを最も大切にするという姿勢はかわりません。
これらを含めて「変わらぬAmazon」は、
・お客さんを最も大切にする心
・同一商品は、1ページに集約し理論上、同一商品が複数のページで出品できない。
・お客さまに優位なプライバシーポリシーを設定
・出品者とお客さまとの直接的なコンタクトを禁止する。
・商品詳細ページの基本構成
このような「変わらぬAmazon」の部分で、重要なところが販売のフロントページとも言える「商品詳細ページ」です。Amazonの販売において、ページのそれぞれのパーツ(エリア)が果たす役割を理解し、集客・転換へと有効に機能するように工夫いないといけません。
商品詳細ページに表示される各パーツ(エリア)の名称と定義を以下の画像で解説します。
フロントの商品詳細ページ
商品詳細ページの項目定義
ユーザーが、購入にあたって、商品名、商品画像、商品仕様(か条書き)部分の整理は重要です、
Amazonの変化に迅速に反応し、取り組むことが肝要かと思います。
JECCICA特別講師 松橋 正一
EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。