ネットショップの教科書101 テキストエディタ秀丸で「ファイルとファイル形式を学ぶ」

ECショップを運営している方々の多くは、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon.co.jpなどECショッピングモールに複数店舗出店しています。

それぞれのモールで出品商品の登録・編集、在庫データ、受注データ、配送データなどを取り扱い、それらのデータを一括でダウンロード・アップロードする機会も多く、それらのデータファイルの操作方法を理解しておくことは、ECショップの効率的な運営をおこなう上で重要です。

今回は、ECサイト運営などで扱うファイル・ファイル形式について解説します。

ECサイト運営などで扱うファイルには、

＜楽天市場＞
・商品データ　item.csv
・セレクトデータ　select.csv
・カテゴリデータ　cat_item.csv

＜Yahoo!ショッピング＞
・商品データ　data.csv
・在庫データ　quantity.csv

＜Amazon.co.jp＞
・出品ファイル_Flat.File.ListingLoader.jp.xlsx
・在庫ファイル_テンプレト.xlsm
・出品レポート.tab
・アップ用出品ファイル.csv
・アップ用出品ファイル.tab
・アップ用在庫ファイル.csv
・アップ用在庫ファイル.tab

各モールにて「CSVファイル」がより多く使用されており、汎用性の高いファイルであることがわかります。「CSVファイル」は、英語で「Comma Separated Value」といい、Comma（カンマ）、Separated（区切り）、Value（値）即ち、「カンマで区切った値」となります。パソコン間やモール間でのコンバート、データバックアップ、一括アップロードなどに多く使われるファイルです。

各モールで様々な形式のファイルが使用されていますが、どのようなファイルがあるのでしょう。音声ファイル、画像ファイル、動画ファイルなどを除いた「各ファイルの用途と特徴」を以下にまとめてみました。

＜各ファイルの用途と特徴＞

データ交換、モールへの一括アップロードで主に使用されているのが、エクセルファイル、タブ区切りファイル、カンマ区切りファイルです。データ交換、一括アップロードの場合、ファイルの文字コードや改行コードがシステムの設定と合致していないと文字化けなどのエラーで失敗することがあります。

エクセルファイルは、表計算ソフトExcelで開き編集可能ですが、文字コードや改行コードはデフォルト設定で固定されています。タブ区切りファイルやカンマ区切りファイルは、テキストファイルのエディタ「秀丸やメモ帳」で開き編集可能です。文字コードや改行コードもシステムの設定に合わせて変更可能です。

ファイルコンバータ（file converter）とは、
モール間やパソコン間で異なる形式で記録されているファイルを、別の形式に変換して記録するソフトウェアをファイルコンバータ（file converter）といいます。画像の記録方式変換や、テキストファイルの文字コード・改行コードの変換などに使用され、単体のアプリケーションとして提供される場合と、あるアプリケーションの機能や拡張の一部として提供される場合があります。

特定のアプリケーションソフトの形式から一般的な形式への変換や、専用形式から別の専用形式への変換、一般的な形式同士の変換を行うことができます。

最近のアプリケーションソフトは、デフォルトでほとんどそのまま読み込めるようになっているので、変換の必要がない場合が多くなっています。変換の必要がある場合は、ファイルコンバータを使用します。

ECサイトでよく使用されるエクセルファイル（xlsx）、タブ区切りファイル（tab）、カンマ区切りファイル（csv）のSampleを見てみましょう。

①エクセルファイル（xlsx）Sample