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ネットショップの教科書84 経験年数が得る信頼 「思えば永いことやってきたもんだ!」

「ネットショップの教科書」、冒頭から何ら関わりないプライベートな画像の掲載、JECCICA会報誌の貴重な紙面スペースを無駄にしていると思われるかも知れませんが、2013年創刊以来、当コラムに連載し、年内には100号を迎えるご褒美とお許しいただきたいと思います。

JECCICAの認定カリキュラムは、ECコンサルタントとして活躍できる優秀で信頼を得るECコンサルタントの育成が主たる目的と考え、当会報誌創刊時に、「ECコンサルタント認定基準」について私なりの考えを、所属するダイビングインストラクター認定を参考に記載しました。

さて、冒頭の画像ですが、2021年明けにダイビング指導団体「NAUI」より、ダイビングインストラクターとしてダイバーの育成・認定を行う活動を30年継続したという「30周年ダイビングインストラクター」として表彰された時の表彰状です。

「NAUI」は、ダイビング認定カード(通称:ダイビングライセンス)を認定発行のダイビング指導団体でNational Association of Underwater Instructorsの略称です。

NAUIは1960年、世界で初めて誕生したダイビング指導団体で、NASAのジョンソン宇宙センター中性浮力実習室(アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン)に選ばれたダイビング指導機関です。ジョンソン宇宙センター中性浮力実習室では、アメリカ合衆国宇宙計画の宇宙飛行士がスペースシャトルの船外活動(EVAs)-スペースウォーク-のためのトレーニングを、国際宇宙ステーションやオービター貨物室の複製が置かれている世界最大のプールで行っています。

昨年2020年、設立60年を迎え、60年にわたってNAUIの理念である「最愛の人を任せられる信頼」をテーマに、数多くのインストラクター(指導員)を育成しています。

水中で顧客の命を預かるスクーバダイビングインストラクターになるには、厳しい認定基準をクリアしないといけません。

・ダイバーとしての経験
・アシスタントインストラクタートレーニング
・インストラクタートレーニングコース(8日間)
・インストラクター検定(2日間)

など経験を積み、心身ともに鍛えるインストラクタートレーニングコースを受講し、認定の検定に挑みます。晴れてダイビングインストラクターになり、今までの人生の約半分をインストラクターとして活動してきました。

様々な環境やシーンで多くの経験を積むダイビングインストラクターとして30年は、多くの顧客から「信頼」を勝ち得ます。しかし、目まぐるしく変化するEC業界ではどうでしょうか?経験が永いだけでは、新しい技術について行けないかもしれません。それでも「永い経験」は邪魔にはならないと思います。

ECコンサルタントと近似する職業として医師の業務に例えた「ドクター論」を過去にトントン先生こと、中谷昌弘氏が書かれています。ECコンサルタントとして多くの実績のある中谷氏の重みのある内容です。優秀なECコンサルタントを育成するプログラムは、ダイビングインストラクターを育成するプログラムにも似ていると感じました。

対面ではない、商品を間近にしてのお取り引きではないECショップ、Webサイトのデザインやコンテンツをみて信頼感を感じられるECショップであるかはとても重要です。

ECショップにおける信頼感は、

・Webサイトのデザイン
・Webサイトの統一感なるレイアウト
・Webサイトの制された情報のコンテンツ
・詳しく適切な商品説明
・ご利用ガイドの丁寧な説明
・返品規定など丁寧な説明
・わかりやすく正しく表現している商品画像
・サイト運営、販売者の顔
・創業年数など経験年数

などにより高めます。特に、最期の「経験年数」は、信頼を高める上で力を発揮します。

JECCICA認定カリキュラムに認定審査があるように、ダイビング指導団体NAUIにもインストラクターを育成するインストラクタートレーニングコース(ITC)の合格審査があります。合格最終判定の言葉のひとつに前述の「この人に最愛の人を任せられるか?」という判定基準があります。

ダイビング知識テストの成績、実技でのスキルの合否、ダイビングスクール受講生に講義するスキルの合否など評点をつける判定がありますが、この「この人に最愛の人を任せられるか?」が、抽象的な判定基準でありながら最も重要と考えられています。ダイビングインストラクターは、その指導如何によっては、スクール受講生が将来、命に関わる重大な事故につながる可能性を持ち、スクール受講生の命を預かる職業と言えます。「自分の最愛の人を、このインストラクター候補生に任せることができるだろうか?」とコースデレクターは考え、「この人なら預けられる、任せられる」と判断できることが重要で、そう思えなかったら合格判定をすべきでないという考え方です。

クライアントは、ネットショップの売上げを伸ばしたい。成功したい。という切実な思いでECコンサルタントに託すのです。現在、いろいろなスキルレベルを持つECコンサルタントが数多い中、ECコンサルタントのサポート次第では、うまく成果を出せない。最悪、ネットショップ運営継続に危機をもたらすこともあるかも知れません。

JECCICAのミッションは、EC運営に必要なノウハウを体系的に学び、ECコンサルタントとして活躍できる優秀で信頼できるECコンサルタントの育成です。

JECCICA認定ECコンサルタントになるには、JECCICA認定カリキュラムを単に受講消化するだけでなく、ECコンサルタントとして活躍できるかどうか、最終認定審査に合格しないといけません。合格最終判定のひとつに「大切な知人にこのECコンサルタントを推薦できるか?」を加えること提唱したいと思います。

ネットショップ運営経験が豊富で、優れた成功事例や運営スキルを持っていても、ECコンサルタントとして、成果改善が出来なかったりしたとき、途中で投げ出すような姿勢や、その原因をクライアントだけに問題があると決めつけてしまうような人だったら、「自分の大切な知人にそのECコンサルタントを推薦紹介できない」と思います。

優秀でECコンサルタントとして活躍できる資質は、豊富な経験に基づく知識、豊富な経験に基づき導く技術、信頼のおける姿勢の「知識-技術-姿勢」であり、それらが備わっているのが信頼のおけるダイビングインストラクターであるのと同じです。

ECコンサルタントの業務を始め15年になりますが、今まで積み上げた経験に基づき、優秀な信頼のおけるECコンサルタントと評価されるよう尽力し、ECコンサルタント育成にあたっては自信を持って推薦できるECコンサルタントの育成を特別講師として心がけていくつもりです。

JECCICA認定カリキュラム受講で、優秀な信頼のおけるECコンサルタントを目指し、このEコマースの世界で活躍しようと希望をお持ちの皆さま、応援します。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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