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はじめての「GPTでGA4」入門:準備編

ChatGPTでGA4を分析!
WEBご担当者様、コンサルの皆様、お待たせしました、こういうことです。

先週のGA4データをGPT4に突っ込んで、カンタンに質問するだけ。上図のような結果がモノの数十秒で返ってきます。

もちろん上図は基本提案のみです。とはいえ、約1000ページの中から課題を見つけてくれ、このあと少し追加質問すれば、現実的な解決策のタネが見つかります。

CSVのインポートに2つの課題
要はGA4から書き出したCSVといくつかの質問と条件(プロンプト)を提示するだけなのですが、2つ問題があります。一つ目は技術的ハードルです。CSVデータのインポートにはPythonが必要で、誰でも手軽にこちらの記事でご紹介、とは行かない複雑さなのですが間もなくCSVインポートが可能な公式プラグインが公開されるようなので間もなく解決します。それまでに、2つ目の課題を解決して、はじめての「GPTでGA4」入門までの準備運動をしておきましょう。

そもそも、安全なの?
前述の「2つめの課題」というのは売上額、商品名、セッション数をはじめ「GA4データは機密情報になり得る」という点です。これらの情報が外部漏洩しないよう留意して取り扱う必要があるのですが、現在、ChatGPTのWeb版では「ユーザが入力した内容はChatGPTが学習する」との公式な記述があります。例えば「社内の内部データに似たものがChatGPTの回答から見つかった」といったAmazonの例のようにならないためにも、ChatGPTを「オプトアウト」をしておくことは重要です。記事:https://gizmodo.com/amazon-chatgpt-ai-software-job-coding-1850034383

ChatGPTのオプトアウト
オプトアウト、つまり、入力した内容をChatGPTに学習させない、と申請することが可能です。申請フォームは、ChatGPTを運営するOpenAIのヘルプ記事からリンクされているGoogleフォームから可能です。いくつか注意点もあるので、こちらにフォームの説明への短いURLを記載しておきます。URL:https://issun.cc/GPT-OUT

オプトアウト申請よりも前の情報を削除したい場合
しかし、上記方法だけでは、オプトアウトより前の入力情報は削除されません。オプトアウト申請以前のデータを削除したい場合は別途https://platform.openai.com/の画面上の「ヘルプ」からメッセージで削除申請する必要があるようです。

アプリなどAPI利用も2023年3月以前は確認が必要
また、ChatGPTのWeb版ではなく、たとえばLINEでChatGPTが使える「AIアシスタント」といったアプリなどの「API」を介して送信されたデータは原則「オプトアウト」された状態とのことですが、ただし、これらも2023年3月1日以降からの適用のため、それ以前の情報は学習されている可能性があります。この場合、お使いのアプリなどの開発者か、前述のhttps://platform.openai.com/画面上の「ヘルプ」からメッセージで確認する必要があるようです。

オプトアウトして安心、ではない。
一方で、こうした機密情報はChatGPTだけでなくその他のAIツールなどでも取り扱いには注意する必要があります。パスワード一覧を入力した、社外秘データを投稿した、喫茶店のWiFiで使ってた、など、スタッフやパートさんなど組織全体にこうしたセキュリティへの認識を定着させるためには「ガイドライン」が効果的です。例として、クラスメソッド社さんの「AIサービス利用の社内ガイドライン」https://dev.classmethod.jp/articles/guideline-for-use-of-ai-services/を参考に、自社の場合は何をどう定義すべきなのかを参照いただければと思います。

Bardにも期待。
また本稿執筆段階では、GoogleのAI Bardがちょうど日本に上陸したところです。Google製品だけにBardへの期待も高まりますが、現段階ではGA4連携はおろか、こうしたCSV分析にも非対応のようでこれからに期待の状態です。いずれにせよ、時々刻々とものすごいスピードで進化する「誰もが使えるAI」のおかげで、睡眠時間は確保しやすくなったはずなのに、連日連夜の各ツールのアップデートに興奮の連続で寝不足が続く筆者です。

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 宮松 利博

得意分野/Eコマースの立ち上げ・販売拡大
株式会社ISSUN(イッスン)代表取締役。2000年より自社製品販売のECを立ち上げ、2006年に株式上場させる。同時に保有株を売却し、渡米などで海外のEC研究後、国内外でコンサルティングサービスを提供。


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