生まれ変われ！地方の食品メーカー！そして人材よ、脱東京！

コロナ以降、相談を受けた企業様は14社、その中でご縁があった8社のECコンサルをさせていただきました。私は地方の食品メーカーをECで元気にしたいと言うのがモットーです。ので、8社はすべて食品の生産者様やメーカーです。そして残念なことに「うちはどこよりも安く出してるんです」「うちは安いからお得なんです」、ともかく安いことを自慢する方が多いのです。インバウンド観光客が復活していく中、テレビでも「安すぎるJAPAN」みたいな特集を見かけます。

「安い」ことが自社の強み（USP（Unique Selling Proposition))であるならこの会社はいずれもっと安い競合に負けてしまいます。農家、酪農家、漁師さんらの現場での苦労を思えばもっと自信を持った価格を付けるべきです。と、コンサルの立場から言うのは簡単ですが。
価格を上げることへの不安があるのはもちろんですが、自社商品にあまりに自信がなさ過ぎです。本当に「安い」ことしか強みがないのであれば、その商品は捨てて、新たな付加価値を持った商品を開発しなければ将来行き詰まってしまうでしょう。そして後継者となる方（多くは現経営者のご子息だったり）も安売りしている姿を見て夢を持てるでしょうか。

顧客側もどんどん変化してきており、「物価高→生活防衛＝だから安いモノが良いよね」という層も存在しますが、「物価高→たくさんは買わないから少し高くても高品質なモノを」という層も確実に増えてきています。

地域資源を活かした商品開発や異業種との連携、ECの活用などと解決策はある程度はっきりしているのですが、地方の一番の問題はヒトモノカネのヒト＝人材のようです。
みなさん、地方で仕事しましょう。私自身、徳島県生まれ育ち、東京からUターンしました。そこで感じたことは年収は東京の方がはるかに多いのですが、住宅価格、通勤事情、自然資源などなどを考えるとリッチなのは地方でしょうか？東京でしょうか？人材が地方に動かぬ限りなかなか地方の再生もならんかな・・と感じております。