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売上向上のための広告有効活用
Amazon広告「掲載位置はコントロールできるか?」

Amazon出品運営に関し、「Amazon出品で早急に売上を伸ばしたい!」「Amazon出品どうしたら成功するのか?わからない!」などの相談を受けることが多くあります。突き詰めてみると結局は「Amazonで手っ取り早く売上を上げるにはどうしたらいいの?」と具体的な施策、手法が知りたいということに行き着きます。

JECCICA会報誌前70号では、昨年12月より機能強化された「Amazonスポンサープロダクト広告ポートフォリオ機能」について紹介しました。Amazon出品で売上を上げるために「広告」をうまく活用することは重要です。今回は、Amazon出品で売上を向上させる基本的な要素・方法を今一度整理し、その上で新しくなった「Amazonスポンサープロダクト広告」の活用方法を詳しく紹介します。

<Amazonで売れる要素>

・出品商品が、今、トレンドであること。
・出品商品に十分な需要があり、競合が少ないこと。
・安定した在庫量の確保ができること。

Amazonで売れるには、商品が流行のもので、ユーザーが求めているものでなければなりません。楽天市場やYahoo!ショッピングなどのように、商品訴求をページコンテンツで表現することはAmazonでは難しく、購入者を集客する手段の主たるものは、検索と広告(ターゲティング)です。ユーザーが求めている商品でなければ、いくら商品ページの最適化に努力しても厳しいものがあります。

<Amazonで売るには>

・来場者を増やしセッション数(閲覧)を増やす

1.Amazon内検索で検索結果上位表示させるには?
1)商品名の最適化
2)箇条書き商品仕様の最適化
3)検索キーワードの最適化
4)販売説明文の最適化

2.スポンサープロダクト広告の活用をする
1)広告入札額のこまめな管理
2)カスタマーキーワードの解析と収集
3)掲載位置のインプレッション解析

3.類似商品比較表掲載 ※1
・コンバージョン率(転換率)を向上させる

1.商品名の最適化
2.商品画像の最適化
3.箇条書き商品仕様の最適化
4.商品紹介コンテンツの最適化
5.タイムセール
6.クーポンセール

※1 類似商品比較表:商品詳細ページに類似のブランド商品の商品画像、詳細情報、カートを比較表にして掲載することで、各商品の商品詳細ページのセッション数を増やすのに役立ちます。しかし、この比較表は、出品者の希望で掲載されるものではありません。

〔類似商品比較表〕

図

Amazonで売れる仕掛けの基本は、
「検索」であり、Amazonでのお買いものの
70~80%は検索によって捜され、検索結果
表示ページのTOPページ(1ページ)の
中から70~80%から購入確定するもの
と思われます。

ユーザーの求める検索キーワード
によって、検索上位表示に成功すれば、
当該商品ページのセッション数は上昇し、
おのずと、「注文-商品評価」と繋がり、
売上は、更に検索上位表示へと「正のスパイラル」
に入ります。

図

この自然検索により、「正のスパイラル」に入る早さは、出品商品のトレンド力、需要などで異なります。認知されていない新商品を新規出品し、早期に売上を伸ばすには、「Amazonスポンサープロダクト広告」の活用が有効です。新しく機能が加わり、機能強化された「Amazonスポンサープロダクト広告」の具体的活用法を紹介します。

〔検索順位を上げる要素と転換率を上げる要素〕
画像001
※後述の広告掲載枠(商品ページ)

図

売上を早期に上げるためにスポンサープロダクト広告を有効に活用する方法は、Amazonが用意している広告レポートを利用し、効果分析を行い広告手法を修正していくことです。広告レポートによる効果分析のやり方、テクニックについて解説します。

セラーセントラル管理画面のヘッダーメニュー〔レポート〕-〔広告レポート〕
を開くと、以下の画面で6種類の広告レポートがエクセルファイルとしてダウンロードできます。

図

広告レポートタイプ
・検索ワード
・ターゲティング
・広告商品
・掲載位置
・購入された商品
・期間別パフォーマンス

昨年2018年までは、購入の検索・購入のトレンドをつかむため、クリック単価を時系列で把握する「期間別パフォーマンスレポート」、キャンペーンごとの広告パフォーマンス(クリック数、売上など)を集計する「キャンペーンレポート」、キーワードごとの広告パフォーマンス(クリック数、売上など)を集計し、商品ごとに、効果の高いキーワードは何か?分析する「検索キーワードレポート」の3種類の広告レポートタイプでしたが、更に3種類の広告レポートタイプが加わり、6種類になっています。

それぞれの広告レポートの「インプレッション数」「クリック数」「広告費」「売上金額」「注文数」を降順にソートし(数の多い順に並べる)、広告グループ、カスタマーの検索キーワードを分析することで、売上向上のための広告効果の高い広告(ターゲティング)を見つけることができます、

新しい広告レポートタイプに「掲載位置」というレポートタイプがあります。これは、スポンサープロダクト広告の入札の結果、該当広告がどこに掲載されているかを示すものです。

掲載位置は、以下の3ヶ所に分類
①検索結果表示TOPページ上部
②商品詳細ページ
③その他検索結果ページ(トップ以外、2ページ以降)

〔掲載位置:①検索結果表示TOPページ上部〕

図

〔掲載位置:②商品詳細ページ〕
前述掲載の画像001参照

図

〔掲載位置:③その他検索結果ページ〕

図

2019年2月のひと月(期間)掲載位置を集計したものが、次の表です。出品する商品のジャンルやsku数規模により、大きく異なると思いますが、次の表では、〔検索結果ページの上部〕での掲載が約50%と半分ですが、他のジャンルでは、〔商品ページ〕に多く掲載されている例も多く見られます。

これらの広告レポートにより、どの掲載位置が、広告費用対効果 (RoAS)が好ましい状態かつかむことができます。それでは、どの掲載位置に広告を掲載させるか?出品者はコントロールできるのでしょうか?

結論は、「広告の掲載位置はコントロールできます。」

セラーセントラル管理画面「広告」-「広告キャンペーンマネージャー」の
「キャンペーン」-「広告グループ」-「掲載枠」を開きます。

図

「入札額の調整」のパーセンテージを調整することで、3つの掲載位置の割合を大まかにコントロールすることができます。調整のテクニックについては、誌面の関係上、別の機会にご紹介します。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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