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ゼロから学ばない!カンタン「GA4」乗り換えガイド(3)


各ASP対応状況2022年6月25日版

各カートASPの対応状況アップデート
MakeShopがeコマース機能を含めたGA4に対応とのリリースがありました。2022年6月25日時点で主要なカートASPのGA4対応状況をアップデートしておきますのでご確認下さい。

各社が手をこまねいている「eコマース機能の標準対応」。shopifyは手動で対応も可能ですが、使用しているテーマによってはコンフリクトを起こすケースもあり開発者泣かせだったり、futureshopでは広告利用している場合はカスタマイズが必要だったりと課題がのこるポイントですが、2022/06/23から早々にMakeShopで実装されています。なお、各ASPの手動対応のマニュアルと設定方法については以下のとおりです。

futureshop
https://www.future-shop.jp/manual/operate/etc/ga4.html

ショップサーブ
https://help.shopserve.jp/manual/116/#04-3

MakeShop
https://www.magazine.makeshop.jp/googleanalytics4_0623/

shopify
https://apps.shopify.com/pafit-tag-management-for-gtm-1?locale=ja
https://apps.shopify.com/shopify-application-102?locale=ja

「あ、設定が漏れていた」とならないために
とはいえ、2023年7月1日からはGA4に切り替わることが宣言されていますので、昨年対比を正しく取得しておくには今までご紹介した設定は済ませておく必要がありますので、本稿バックナンバーをご参照いただければと思います。加えて、今回は「あ、設定が漏れていた」とならないための主な抑えておきたいチェックポイントをご紹介します。

・データの保持期間「2ヵ月」→「14ヵ月」
UAの時にも2018年に誤解も相まって炎上した本件ですが、GAの主なレポートが削除されるわけではありません。ユーザエクスプローラなどのユーザ単位やイベント単位のデータが、デフォルトだと2ヵ月しか保持できないので、多くのECでは以下の手順で「14ヵ月」に設定しておきましょう。

詳細:https://support.google.com/analytics/answer/7667196

・サーチコンソールの連携
サーチコンソールも連携が可能になりました。こちらも早めに設定を済ませておきましょう。

・Google広告の連携
アナリティクスのオーディエンス データを使用して Google 広告のリマーケティングを強化できるなど、直接コンバージョンに関わる点でもあるので、こちらも早めに設定しておかれることをお薦めします。

詳細:https://support.google.com/analytics/answer/9379420

データの除外設定関連
社内や関係者のアクセスをIP単位で除外したい場合や、カート上でアマゾンペイを経由すると参照元がリセットされる問題を回避したい参照元除外もGA4では必須です。UAで設定していた内容を確認して、GA4にも同じ設定を施しておきましょう。

・IP除外
UA:ビュー>フィルタ 除外IP
       ↓  
GA4:データ ストリーム>タグ付けの詳細設定>内部トラフィックの定義

・参照元除外
UA:トラッキング情報>参照元除外リスト
       ↓
GA4:データ ストリーム>タグ付けの詳細設定>除外する参照のリスト
  「参照ドメインが次ではじまる」で設定を

※なお、futureshopをお使いの場合は、ご親切にも除外すべきURLが一覧でまとめられていますので、この機会にすべて設定しておきましょう。
https://faq.future-shop.jp/hc/ja/articles/4419645196313

設定は遅れているが、機能になれておきたいなら

▼GA4デモアカウントのサンプルデータ


https://support.google.com/analytics/answer/6367342

リアルタイム計測が可能になったり、UA時代の目標のインポートがGA上から行えるようになったり(値は手動)、と日々アップデートされているGA4。

でも、もともとタグさえ埋め込めば簡単に計測できていたのがGAの強みだったのに、「コンバージョン率」など手動計算を余儀なくされたり、「目標設定の値がタグマネ頼み」「eコマース設定に一部カートASPが未対応」など未整備な機能もまだまだ多くあります。

今後このあたりも今後のアップデートで簡便化されることが予想されますが、自社の設定には時間がかかるが、取り急ぎすべての機能に慣れておきたい!という場合はGoogleからサンプルデータが用意されているのでこちらからチェックして、まずは使って慣れておくことも近道ですね。

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 宮松 利博

得意分野/Eコマースの立ち上げ・販売拡大
1998年に公開したフリーウェアがヒット。その知見で開発した商品が大手ECコンテストで12部門受賞、3年で年商20億円に(現ライザップ)。上場と同時に保有株を売却し、ECコンサルティング会社を立ちあげ、業界No.1クライアントを多数抱える。日本イーコマース学会専務理事。


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