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年末年始、Meta広告はどう動いたか

例年、ECサイトはクリスマスを過ぎると大きなイベントもなく、ユーザーの購買意欲も落ち着くためWEB広告を絞る傾向にあります。結果として競合の広告露出も減るため、実は年末年始は広告を安く出稿出来る、ある意味「お得」な期間です。

今回は年末年始のMeta広告の価格感の変化を、弊社管理のMeta広告約100アカウントの平均データで比較いたします。

CPM(インプレッション単価)の推移
■最高値
CPMのピークは2024年、2023年ともに12/5前後で、
2024年:¥1,430(昨年対比+2.1%)
2023年:¥1,400
アパレルの12月セールや、お歳暮の駆け込み注文が盛り上がる時期に大きく高まる傾向です。

■最安値
12/25のクリスマスまではCPM¥1,300前後が続き、クリスマス以降は下落。
1/1に最も安く
2025年:¥720(昨年対比+7.4%)
2024年:¥670
以降は1月の2週目に向けて徐々に上がり、横ばいになります。

■平均
期間中の平均CPMは
2024年:¥1,174(昨年対比+6.4%)
2023年:¥1,103
広告の表示単価は増加傾向です。

CPC(クリック単価)の推移
■最高値
CPCのピークは2024年は12/13、2023年は12/19で、
2024年:¥67(昨年対比-9.5%)
2023年:¥74

■最安値
12/25のクリスマスまでは高い水準を維持しますが。
以降は下落し2024年は1/2、2023年は1/4に最安値となりました
2025年:¥40(昨年対比-29%)
2024年:¥57
以降は1月の2週目に向けて徐々に上がり、2023年は横ばいとなりましたが。
2024年はまだ落ち着かず、上がり続けています。

■平均
期間中の平均CPCは
2024年:¥54.5(昨年対比-10%)
2023年:¥60.5

増加傾向のCPM、減少傾向のCPC
CPM(インプレッション単価)は上昇していますが、CPC(クリック単価)は減少しています。
これは弊社の広告運用の変化も影響しています。全体として広告単価が上がる傾向にある中で、

①クリエイティブを改善してクリック率を上げ、クリック単価を抑える
②トラフィック目的の広告に割く予算の割合を増やし、広告の露出量を担保する

などの調整を行ったことで、CPCを安く抑えられる結果となりました。

まとめ
クリスマスを過ぎたあとのCPMは、12月のピーク時と比べて約半分ほどまで下落する傾向が見られます。広告費が安くなるこの時期を活用する際は、短期的な売上拡大を目指すよりも、認知度を高める目的の広告や、Instagramのフォロワーを獲得するためのオーガニック投稿を広げる広告を出稿するなど、中長期的な視点で施策を組み立てることが効果的です。年末年始にこそ、ブランディングや新規顧客の開拓に注力することで、次の販促シーズンに向けた土台づくりを進めていきましょう。

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 矢崎 宏一郎

(株)ISSUN チーフマネージャー
得意分野/WEB広告 EC販売支援
WEB広告のなかでもAI系広告を得意とし、事業規模に合わせた集客戦略でD2Cの売上を2年で10倍にするなどで、日本上位3%の代理店であるGoogle Premier Partner認定に貢献。


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