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【勝手にECサイト分析】宮田織物「宮田織物」/創業100年以上のしっかりしたコンテンツ

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JECCICA(社)ジャパンEコマースコンサルタント協会松橋正一特別講師
宮田織物株式会社「宮田織物」

創業100年以上のしっかりしたコンテンツ

日本三大かすりの一つともされる久留米絣(くるめがすり)をルーツに、綿入れ袢天(はんてん)、作務衣(さむえ)、婦人服など、織りからデザイン、縫製に至るまで自社一貫生産を行うのが、福岡県筑後市にある大正二年創業の木綿織物老舗「宮田織物」だ。

繊維産業は分業が進んでおり、各産地でそれぞれに特徴のある織物が織られていた。
しかし、85年のプラザ合意以降の円高で急速に産地の縮小が進み、近年の国内外のファストファッションの台頭もあって、繊維業界はますます厳しくなってきた。
繊維製品の輸入浸透率(輸入量/国内需要量)は97%になっている。

「宮田織物」は創業時、伝統工芸品でもある久留米絣の機屋だったが、昭和40年から綿入れ袢天を作り始め、89年頃には日本一の生産量になった。
そんな沿革の中、98年にオリジナル婦人服ブランド「彩藍(さいあい)」をスタートさせ、99年には自社ECサイトを開始した。

ECサイトをのぞくと、1913年の創業から100年以上続けてきている老舗木綿織物としてのしっかりとしたコンテンツページであることが分かる。
商品ページでは、着用例やお客さま体験記など安心してお買い物できる工夫が各所に施されている。

13年に創業100周年を迎えたのを機に、メーンの商品が綿入れ袢天から婦人服になったこともあって、どちらかといえば男性的だったロゴを、ニュートラルなものに刷新。
「宮田織物の世界観を見える化したい」として出店した、博多リバレインのアンテナショップ「宮田織物」に掲げた大きなロゴパネルからもその想いは伝わってくる。

ECサイトのページ各所からリンクされている本店ホームページは、斬新なデザインの素晴らしさもさることながら、顧客の好みで見やすいフォント(文字)の大きさに切り替えられたり、英文の並列表記があったり、細やかな気遣いがあり、とても好感の持てるサイトだ。

※記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

 

 

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