JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

最新セミナー・イベント情報
お申込みはこちら

ネットショップの教科書110 ファイル操作の基本 「Windowsのファイル操作」

フォルダに仕分け整理し、多くのファイルを格納した結果、どのフォルダに格納したかわからなくなる場合があります。このような場合、Windowsでファイルを検索する方法はいくつかあります。

●一つは、[Windowsキー]+ [E] ショートカットキーでエクスプローラーを起動し、検索ボックスにキーワードを入力する方法です。
●また、エクスプローラーアイコンをクリックして、検索ボックスにキーワードを入力する方法もあります。
●さらに、Win + X を押して検索を選択する方法や、コルタナを使って検索する方法もあります。

しかし、これらはフォルダ内のファイルタイトル、更新日、種類、などからファイル種類をさぐるしかありません。
以前にも「ファイル操作」について、ご紹介したことがありましたが、今回フォルダ内にあるファイルリストの内部を取り込み検索する方法を中心に紹介します。後半は日本語プログラム「なでしこ」について紹介します。

〔フォルダ例〕

上のように、ローカルパソコンにフォルダを作成し、そこに複数のファイルを保存します。フォルダは、〔表示〕-〔詳細〕にて表示しますフォルダ内のファイルをデータベース化するスプリクトを作ってみました。


Windowsの検索ツールではファイルの種類、サイズ、タイトル、更新日時、ファイルの種類などプロパティを確認することが出来ますが、各ファイルの内容などは、ファイルを開いてみないとわかりません。FileMaker社改めClaris社のFileMaker Pro を使用して、ワンクリックでデータベースに取り込むスプリクト(プログラム)を作ってみました。FileMaker Pro にフォルダからの取り込み、一瞬のうちに出来上がり、検索(タイトル、内容)、並び替えなども出来、便利です。

〔ファイル取り込み一覧〕

フォルダ内のファイルをFileMaker Proに取り込むことにより、ファイルタイトルを一覧に並べ、検索や並び替えが可能になります。

各プロパティを見るレイアウト〔ファイル明細〕を用意し、
●ファイルタイトル ●ファイル階層
●寄稿年月日 ●ファイル内容
を見れるようにし、フォルダ内の全ファイルの内容を対象に検索、置換することが可能になりました。

ファイルを管理・操作することは作業の効率向上、精度向上に影響します。FileMaker Proを使用しなくても、様々ツールで行うことで操作が可能です。今回は、EC運営で必要と思われる主だったファイル操作を紹介しました。FileMaker Pro以外のツール、日本語プログラム言語「なでしこ」でできますので、以下、「なでしこ」でできる〔EC運営で必要と思われるファイル操作〕を紹介します。

〔EC運営で必要と思われるファイル操作〕
・ファイルサイズを指定して画像をリサイズする。
・画像ファイルに自作フレームを付け画像を合成する。
・画像ファイル任意サイズにトリミングする。
・画像ファイル名の一括変換をする。
・サイトから画像ファイルを一括ダウンロードする。
・ローカルPCから画像ファイルを一括ダウンロードする。
・サムネイル一括作成ツールを作る。
・メールファイルをデータベースに移行する。
・メールファイルを分類、テキスト形式でバックアップする。
・CSVファイルなどの連続した値を結合して読みやすい表に整形する。
・複数フォルダにまたがったファイルを1つのフォルダにまとめる。
・テキストファイルの変更個所、差分を調べる。
・ファイル名により、ファイルをフォルダに振り分ける。
・ファイル名によって、ファイルをフォルダに振り分ける。
・ファイル名に連番を振る。
・ファイル名からパス部分を抽出して返す。
・ファイル名をデータベースによりリネームする。
・ファイルのフォルダ間移動をする。
・ファイルのフォルダ間コピーをする。
・重複しているファイルを削除する。
・複数のテキストファイルを1つのブックにまとめる。
・複数の Word ファイルを1つの文書にまとめる。
・複数の Excelファイルを1つのブックにまとめる。
・複数の Excelファイルから特定のデータを抽出する。
・フォルダ内の全ファイルから検索または全置換する。

テキストファイル、Word ファイル、Excelファイルなど文書ファイル、画像ファイルなどフォルダ内、またはフォルダ間のリネーム、コピー、移動、そして、画像ファイルのリザイズ、トリミング、ダウンロードと一括でファイル操作ができることは、効率のいい作業を可能にします。
これらファイル操作を可能にする日本語プログラム言語とは、

プログラミング言語は、Java、PHP、C++、JavaScriptなどメジャーなものからマイナーなものまで、全世界で数百種類の言語が存在します。我々人とパソコンを繫ぐのが、プリンターでありモニターです。そしてアプリケーションにおいてプログラムの翻訳を担うのがプログラミング言語であり、多くは英語をベースにしたソースコードで書かれています。その習得にはある程度の学習が必要で容易ではありません。日本語プログラム言語は、ソースコードを仮名や漢字の日本語文字で記述し、文法も日本語風の語順・規則を採用しており、プログラム開発初心者にも受け入れやすい特徴があります。

日本語プログラミング言語には代表的な3つの言語があります。
・なでしこ 日本語に近い語順で書ける、オープンソースの言語
・プロデル 自然な日本語で記述できるオブジェクト指向の言語
・ドリトル 教育向けに特化した言語

おまけです。
なでしこプログラム「画像ファイルをまとめてリサイズ.nako」を例に、動作を紹介します。リサイズ対象の画像が入っているフォルダが「画像ファイル」とし、

1)プログラムを起動します。

2)対象フォルダを選択

OKボタンをクリック。
3)リサイズ処理が終了。
4)デスクトップにフォルダ「変換結果」が作成される。

縦辺、横辺のいずれか最大240ピクセルにリサイズされています。
リサイズ前⇒640×480ピクセル
リサイズ後⇒240×180ピクセル
フォルダ内の画像が一括でリサイズ成功しています。

なでしこプログラム
「画像ファイルをまとめてリサイズ.nako」

上のプログラムを解説します。
#設定
リサイズ指定 ⇒ 変更幅=240
リサイズ指定 ⇒ 変更高=240
結果フォルダ=「{デスクトップ}変換結果\」
結果フォルダのフォルダ作成。
#初期設定
処理用定義 ⇒ 処理用とはイメージ。
#処理開始
フォルダ選択して、対象フォルダに代入。
対象フォルダ&「*.jpg;*.jpeg;*.png」のファイル列挙。
反復
母艦のタイトルは対象。
処理用の画像は、対象フォルダ&対象。
処理用を変更幅,変更高で画像比率変えずリサイズ。
処理用を結果フォルダ&対象へ画像保存。
「終わりました」と言う。終わる。

日本語プログラミング言語「なでしこ」のプログラムは日本語で書かれており、処理の流れも比較的理解しやすいものです。「なでしこ」でファイル操作のスキルを身近なものにすることで、EC運営の作業効率向上に役立てることが」出来ます。是非、取得してみてください。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


 - JECCICA記事, お知らせ, その他, コラム, ニュース

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

Copyright© JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会 , 2023 All Rights Reserved.s