JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

最新セミナー・イベント情報
お申込みはこちら

2018年頭所感 江島 民子

明けましておめでとうございます。
皆さまにとって、2017年はどんな年でしたか?
コンテンツマーケティングの世界では、いっきに「オートメーション化」が加速した1年だった、と私は感じています。
日本に「マーケティングオートメーション」が入ってきた数年前、コンテンツマーケティングが「オートメーション化」されるのではないかという期待が高まったことがあったのですが、残念ながらそのときは「な~んだ、余計手がかかるようになっただけじゃん!」というのが実態でした。
ところが、あっという間にシステムが進化して、じわじわと本当に「オートメーション化」されるようになってきたのが、2017年です。
具体的にいくつか挙げてみましょう。

■1:ジャーニーマップ設計の「オートメーション化」
コンテンツマーケティングを実施する上で欠かせない「ジャーニーマップの設計」。
しかし、ジャーニーマップは「仮説のかたまり」ですから、手元の限られた情報から「成功の地図」を導き出すのは容易ではありませんでした。
ところが、アクセス解析などのデータを元にして、自動的にジャーニーマップを描いてくれるシステムが登場してきました。これによって、データに基づいた、精度の高いコンテンツマーケティングが実施できるようになりつつあります。

■2:コンテンツ制作の「オートメーション化」
「ジャーニーマップ」を設計しても、その地図をマーケティングに実装するためには、膨大なコンテンツを制作する必要がありました。
大量のコンテンツを制作するためにクラウドソーシングを活用しようと思っていたら、上手くディレクションができなくて悪戦苦闘してしまった・・・という企業も多いのではないでしょうか。
ところが最近では、いくつかのパーツを作っておけば、自動的にコンテンツを創り出すようなシステムが登場してきています。
リスティング広告の世界では、数年前からキーワードや広告文、バナーなどを自動生成する仕組みが主流になっていますが、その仕組みがオーガニックのコンテンツ制作にも活かされるようになってきたということです。

■3:パーソナライズの「オートメーション化」
「どんな行動履歴のリードに」「どんなコンテンツを」提供するのか。これもいままでは人間が考えて設定しなければならないことでした。
しかし、いまではAIがデータを解析した上で、自動的に設定してくれるようになってきています。
私たちの知らないところで、ウェブのコンテンツやメールのコンテンツなどが、自分専用にカスタマイズされて配信されるようになってきているのです。

このように、今後は、コンテンツマーケティングの世界にも、どんどんAIが入り込んできて、いま人間がやっている「作業」は、ますます不要になっていくでしょう。
そんな時代の企業に求められるのは、「スタッフの再教育」ではないかと、私は考えています。なぜなら、「人間」に求められることが、いままでとは全く異なっていくからです。
「決められたワークフローに従って仕事をする」とか、「複雑な情報を整理する」とか、「たくさんの要素を勘案した上で、答えを導き出す」というような仕事の能力は、残念ながら必要ではなくなってきます。
その代わり必要になってくるのは、「無から有を生み出す力」であったり、「まだ潜在化していない無意識化のキモチをキャッチする力」であったりするかもしれません。
そのような力を身につけるには、一体どうすればいいのでしょうか?
まだ体系だったメソッドはありませんから、後発の教育会社がいっきに勢力を伸ばす可能性もありますよね。
また、これらの力を、大人になってから身につけるのはなかなか難しいところがあるので、児童教育の世界も変わっていくのではないかと思います。
保育園・幼稚園・学童・塾 などが、次々に新しい取り組みを始めるのではないでしょうか。
というわけで、私にとっての2018年は「教育に注目する年」です。
注目するだけではなく、教育に関する新規事業も構想中です。
教育が大きく変わっていくであろう1年に、弊社も関われたらとても面白いのではないかとワクワクしています。
あなたは、2018年、どんな新しいことにチャレンジしますか?


客員講師 江島 民子
株式会社グリーゼ代表
コンテンツマーケティングの専門会社株式会社グリーゼの代表、。日本オンラインショッピング大賞審査員、SOHOホームページ大賞審査員などを歴任。日本ネット経済新聞・ECzineなどに連載多数。

 - JECCICA記事, コラム

JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会

Copyright© JECCICA ジャパンEコマースコンサルタント協会 , 2018 All Rights Reserved.s