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ECモバイル対応の肝

JECCICA特別講師 中谷 昌弘(通称:トントン先生)

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スマホは商品情報の収集で、実際に購入するのはPC?

かねてよりEコマースにおいてスマートフォンは商品情報の収集で実際に購入するのはPCであるというようなことが言われ続けられていますが、その実際弊社クライアント様においては、スマホ訪問率80%以上で、月商1,000万円〜3,000万円というコンバージョンを生んでいらっしゃるサイトが複数あります。

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つまり、スマートフォンで商品を購入する動作は普通にあるということなんです。

では、なぜスマートフォンは商品情報の収集で実際に購入するのはPCであるというように言われているのかというと、その調査母数の問題に起因していると考えます。

つまり調査母数がモバイルフレンドリー対策を実施しているサイトとしていないサイトが混在していればその調査結果はモバイルフレンドリーに対応していないサイトの数値に引きずられてしまうということなのです。

 

googleがモバイルフレンドリーであると判断する基準は以下の5項目です。

  1. ビューポートが設定されているか
  2. フォントサイズが小さすぎないか
  3. タップ要素が近すぎないか
  4. コンテンツサイズがビューポート対応
  5. Flashを使ってないか

 

ただし、Eコマースモバイルはこれだけではコンバージョンを上げることはできないんです。

ではEコマースモバイルで売上を上げる為にはどうしたらいいのでしょうか?

Eコマースモバイルで売上を上げているサイトはPCの表示よりモバイルでの表示を前提に、モバイルファーストでサイト構築をしているところにその意気込みが共通していますが当然にしてgoogleモバイルフレンドリー基準は達成していますが、顧客のニーズや状況に合わせて、必要なコンテンツを必要なテンプレートに表示することが肝要です。

そのためには、顧客視点で、ユーザーの導線や場面ごとにコンテンツを考えなければなりません。

これがWebサイト構築のベースとなると同時に、マルチデバイス対応の基本的な考え方でもありモバイルファーストの概念であるわけです。

将来、どのようなデバイスが現れるかはわかりません。しかし、どのようなデバイスが現れようとも、顧客にとって本当に必要な情報や機能は何なのか?それをどのデバイスで利用するのが最適なのか?と常にユーザー視点で考えながら、Webサイトを構築することこそ、モバイルファーストの本当の意味だと考えます。

 

さて、概念はさておきスマートフォンでコンバージョンUPをするためのポイントを3つだけお伝えしておきます。

①検索窓の設置

サイト内検索をして購入するユーザーのコンバージョン率はサイト内平均のコンバージョン率の5倍ぐらいの数値を上げています。検索ユーザーは買う気満々で検索をしているので当然にしてコンバージョン率が高いのですが、PCサイトでは検索窓を設置しているのにスマホサイトでは検索窓を設置していないサイトが多数あり非常にもったいないことです。ぜひスマホサイトではサイトの最上部と最下部の2か所に検索窓を設置して検索ユーザービリティを上げてください。

②買い物カゴの単純化

PCでも買い物カゴでのカゴ落ち率について議論されますがスマホの買い物カゴのカゴ落ち率はその比ではありません。

  • 入力するのに画面を拡大する必要がある
  • 入力欄が狭い
  • 入力必須項目が多すぎる  などなど

せっかく買う気満々でスマホサイトで商品を選んだものの、いざ買い物カゴでの面倒くささが原因でスマホで買われず、PCで買われるならまだしも、他社のほうが買いやすいからと競合サイトに行かれてしまうなど残念な結果になるのは買い物カゴが一番大きな原因です。

単純にストレスなく商品を買えるスマホ対応カートが必要です。

③モバイルコンテンツ

かねてよりコンテンツSEOという言葉が業界に浸透しつつありますが、ともすればコンテンツを自社商品の売り込みと勘違いされがちなので、成功するコンテンツSEOの定義をご紹介しておきますと、まず第一にコンテンツSEOの成功のカギは自社の商品を売ろうとしないこと。集客の段階では売ることを考えずにある一定のキーワードで検索してきたユーザーを満足させるコンテンツを作ることにあります。コンテンツの背景に「売り売り感」があることにより当該コンテンツの信ぴょう性をユーザーは疑いはじめ、かつ、コンテンツに対しての警戒感が強まります。

コンテンツで重要なのは「自分ごと感」です。そのコンテンツをユーザーが自分ごととして感じられることができるかどうかが重要なこと。

 

そこには検索結果に対して検索エンジンが返してくるページタイトルやディスクリプションが大切で大きな検索クエリでキーワードを抑えたとしてもいかにそれが自分のためのコンテンツであるかの訴求をしなければなりません。

そのためにはビックキーワードとともにセカンドキーワードがディスクリプションに配置されることでクリックが発生します。

そしてその検索クエリに対するコンテンツをつくることにより、あまりにも自分に関係ある自分ごとコンテンツなのでシェアせずにはいられなくなるということにつながるということになるわけです。

 

当社クライアント様はこれで成功をしています。ぜひ試してみてください。

 

 

JECCICA特別講師 中谷 昌弘(通称:トントン先生)

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ハム・ソーセージのウェブショップ通販:北海道トンデンファームウェブショップの開設者。著書には「笑う豚の生活」がある。現在、茨城県および茨城県水戸商工会議所はじめ全国の商工会議所において地域IT戦略の講演を年間200本以上を行い抜群の講座リピート率と満足度を誇っている。全国のネットショップの個別コンサルタントとして20社を超えるサイトプロデュースに活躍中。

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