2025年 年頭所感 江藤政親

令和7年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

思えば、昨年お正月から能登を中心としたわが故郷の北陸地方が未曽有の災害に見舞われました。
1年たった今でも苦しんでいる方が多いことを報道や仲間から聞くたびに心を痛めます。

そんな中2024年を私自身振り返ると・・・。

やはり、JECCICAでは当然皆様もお世話になっていた宮松さんと笹本さんの死が大きいなぁと思います。

こう見えても僕も人生いろいろあるので、自分の死についても真面目に考えたりしたこともあるのですが、まさかの坂で、なんともいえないやるせない気持ちがあります。
毎回のことで恐縮ですが、まじめな話は他の優秀な方々にお任せして、今回は、そんなお二人と心で対話しながらあーでもない、こーでもないみたいな話を年頭のご挨拶にさせていただければと思います。

2024年はみんなが納得の生成AI元年だったと思います。
最新テクノロジー好きの宮松さんが元気だったら、間違いなくAIを活用したEC運営のセミナーをガンガンされていたと思います。
意外とHTMLコードがわからなかったりするEC事業者が多いEC業界ですから、技術が苦手な方にも楽しくわかりやすく説明する宮松さんは引く手あまただっだとこでしょう。
そもそも生成AIは技術者（実務者）にとっては半端じゃない代物で、今までの作業工数が1/2～1/10になるぐらいのインパクトがあるのですが、プロンプト（生成AIを動かす命令文）がわからない人が多い。
できる人は言葉で指示するだけのなんであんな簡単なプロンプトが理解できないの？？と不思議がるかもしれませんが、わからない人は理系と文系の違いぐらい頭の構造が違うのですからしょうがありません。
フォーマットを利用したとしてもそれからの料理ができない。大手企業で導入したところ、使える人と使えない人がはっきりわかれて、むしろ使えない人が多い実態が明らかになっています。
プロンプトがわからない人用にAIエージェントなるプロンプト不要なツールも開発されたりしていますが、同じ結果になるような気がします。

やはり、丁寧にわかりやすく、相手にひざを突き合わせて、実用の運営でレクチャーしてあげるぐらいの手間暇を普通にかけてあげられる優しさを持ち合わせた人が必要です。
そうするとやはり、僕の頭の中には宮松さんしか思い浮かびません。
非常に残念でEC業界の宝をなくした感が否めません。

これは、みなさんも納得の思いだと思いますが、忘れてはいけません。笹本さん。（笑）

知的でロジカルで笑いあり優しく丁寧がウリの宮松さんならば、
情熱的でしつこく、思いやりがあり愛情たっぷりなのが笹本さんです。
笹本さんも特有の個性で、みんなから愛されていました。
僕も笹本さんもブロードバンド以前の90年代スタート組でしたから、新しいものの生成AIは当然のごとくいじっていたと思います。
コロナ前から親の介護をされていたので仕事を自粛されていましたが、それもなくなりやっと復帰できる矢先、突然の訃報でした。
EC業界の「かご落ち」にいち早く目を付けブームをつくりだした方ですので、生成AIのなんらかをハックした運用方法を見つけ出したと思います。
情熱もってしつこく（笑）、愛情いっぱいでちゃんとわかるまで伝え続けてくれる持ち前の愛されキャラは往年のファンからたくさんお声がかかったでしょう。
僕は笹本さんのことは、いつもいじってばかりで、ほとんど人前で誉めたことがありませんが（偉そうですみません。年下なのに汗）、実はうちのスタッフをコンサルして育ててもらったことがあるぐらいちゃんと信頼して尊敬していました。
やはり、残念でさみしいです。

同じような生成AIツールが群雄割拠と入り乱れていますが、その中で2025年、いろんな視点から考えても自然淘汰されていくのは、まだ先のことだと思っています。
それよりは、宮松さんや笹本さんのような人に、相性のいいAIツールをキュレーションしていただきながら、わかりやすく伝えて実務に導いてくれるアンバサダーの流派ができてくるのが2025年になるのかなと思います。
僕も宮松さんと笹本さんと一緒に生成AIを2025年の年頭所感を語ったので、お二人のように優秀ではありませんが、僕なりの生成AIツールの答えを2025年は見つけたいと思います。

JECCICAも2025年、これから変わりゆくEC業界に対して新しい答えを見つけるべく、執行部が新しい体制となります。
皆様にさらなる新たな情報や気づき、出会い、ビジネスチャンスを提供できるよう頑張っていきます。
本年も、JECCICAの活動への格段のご理解・ご協力をいただきますようお願い申し上げると共に、本年が皆様におきまして、実り多き年になりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 - お知らせ, その他, コラム, ニュース, 年頭所感