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激化する「値上げ」に備えた、ネットショップの対策は?

こんにちは、バックキャスティングの菅原です。

まん延防止等重点措置の解除前に明治神宮に参拝させていただきました。
晴天の祝日だったので混雑するかと思いきや、かなり空いていました。
しかし、原宿駅は春休みの若者達で大混雑でした。

参拝した仲間達とカフェでくつろいでいた際に『値上げ』の話になりました。
原油価格の値上がりでガソリンが200円を超えそうな勢いですがガソリンに限らずいろいろな方面に影響が出ています。

ネットショップ運営にも大きな影響が出るはずです。
値上げに備えて、どんな対策をすべきなのか一緒に考えてみましょう。

いろんな理由・いろんな業界で値上げラッシュ
原油価格が値上がりすると広範囲に影響がでます。
電気代やガス代、さらには魚や果物といった生鮮食品も輸送費の値上がりで1割以上が値上がりしています。

ネットショップ運営に必須なダンボールも値上げ商品を梱包するプチプチも値上げ商品の原料も値上げなので、商品原価も値上げ。

原油以外にも、小麦が値上げ確実です。
ロシアとウクライナを合わせて小麦輸出が世界全体の約30%なので戦争の影響で供給不足になれば、必ず値上げになります。

新型コロナウイルスによる影響の値上げもあります。
ノマドワーカーやおじさん達の天国の喫茶店「ルノアール」は昨年コーヒーの価格を100円値上げしました。

悪天候や新型コロナウイルス等の影響でブラジル他、主要産地のコーヒー生産量が減った影響でした。
原油価格が値上がりし続ければ、輸送コストも膨らむはずなので今後もコーヒーの値上げが発生するかもしれません。

小売店側も値上げ必須です。

もう企業努力だけではまかなえません。
でも、値上げでお客様が離れてしまうかもしれません。

値上げをしても影響が少ない事業者の特徴
値上げをしても影響が少ない事業者さんはいます。
どんな特徴があるのでしょうか?

それは『店舗・商品のブランディングが出来ている』ことです。

ブランディングには、いろいろな定義がありますが簡単に考えるなら、連想と常用です。

・連想:店舗/商品/サービスを、すぐに連想できる
・常用:替えがきかない、その店舗/商品/サービスじゃないとダメ

という状態に消費者がなることがブランディング出来ていると考えています。

例えば、ラーメン。『美味しいラーメン店と言えば?』と考えた時にラーメン二郎、大勝軒、蒙古タンメン中本等の店舗が出てきます。
これが、連想。

ラーメン二郎のファン「ジロリアン」は「ラーメンを食べるのではなく“二郎”を食べている」と言うぐらい、ラーメン二郎を愛しています。

替えがきかないのです。他ではダメなのです。
それ故、値上げしても炎天下の行列に並んででもラーメン二郎を食べたいのです。
これが、常用です。

かなり極端な例でしたが、みなさんの身の回りでも同じような現象はあるのではないでしょうか?

激化する「値上げ」に備えるためには?
ラーメン二郎のようなブランディングをしようとしてもすぐに出来る訳ではありません。

商品力・顧客対応力・集客力・伝達力の強化を試行錯誤しながら時間をかけて出来上がります。

まずは、値上げする前に改善出来るところを探しましょう。

●ボトルネック探しと改善ボトルネックとは、目的や目標達成を目指す上で障害・問題となる部分のことです。

・お客様がストレスに感じるところはどこなのか?
・Webサイト内のどこで離脱するのか?
・継続的に購入していたお客様が買うのをやめたのはなぜか?

サイト分析・顧客分析・お客様の声の確認を行い改善して、顧客満足を上げましょう。

●固定費の見直し
固定費で真っ先に思い浮かぶのが事務所スペースです。
コロナ禍で広い事務所を解約する事業者さんが増えました。
執務スペースは今のままの広さでなくても業務ができるかもしれません。

倉庫も同様です。
例えば佐川急便のXFRONTIER(Xフロンティア)は固定費不要の物流アウトソーシングサービスなので導入すれば広い倉庫で発生している費用を浮かせることが可能です。

そして、値上げですが、値上げ前に「ビジネスモデルの再考」をしておきましょう。

・販売対象者(ターゲット)
→激安好きの消費者は、他に安いところがあれば浮気する
→値上げしても商品を買う人はどういう人か?どう伝えるか?

・商品の売り方
 →いかにリピート購入させるか?サブスク化できるか?

・会員メリット
 →会員登録して店舗との関係を持続できるメリットはあるか?

これらを再考してから、値上げです。

値上げをすることを離れるお客様もいますが店舗/商品/サービスに満足して「あなたのお店じゃなきゃダメ」状態になっていれば、質の高いお客様が残って運営効率は良くなります。

ニュースを聞けばネガティブな情報だらけですがお客様と一緒に明るい未来を目指して、改善を進めて行きましょう!

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 菅原 渉

株式会社バックキャスティング 代表取締役
1999年よりEC業界へ。運営~支援まで多方面で経験を積む。コンサルティング活動と並行して中小機構販路開拓支援アドバイザーとして動画やセミナーで講師も行う。自社の強みの明確化~成約率の向上~成果を得意とし、最高記録は月間CVR18%


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