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2021年 年頭所感 小野雅之

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

オリンピックイヤーと言われて日本国民の期待値高く始まった2020年は、コロナ禍により想定とは全く異なる形で社会が大きく変化した年になりました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、人々が都市封鎖、在宅勤務・学習を経験することで、新しいコミュニケーションやコラボレーションのツールが普及。

会議は社内、社外問わず、誰もがZoomやGoogle Meet、Teamsなどのオンラインコミュニケーションツールを使うようになり、出社しないのではんこが押せず、それにより電子契約の導入する企業数も増え続けています。

DX化のスピードが遅かった学校でも、休校によりあっというまに授業のオンライン化が進みました。

不要不急の外出自粛により、オンラインショッピングの利用率も急増しました。

これまで当たり前だと思われていた多くの常識が激変しました。社会が、人々の価値観が変化したのです。

 

いったいコロナ禍後の社会はどうなっていくのでしょう。3つのキーワードでぼんやり想像してみます。

リモート化・オンライン化

日々の仕事、授業、遠隔診療や娯楽など、あらゆるコミュニケーションがオンライン化して、人に直接会うのは本当に必要な一部分だけになるでしょう。

それゆえ、直接会った時の特別感が期待され、リアルイベントではリアルコンタクト(と呼ばれたりするようになるのでしょうか)の価値を向上させるサービス設計が重要になるでしょう。

デジタルシフト

リモート化・オンライン化が進む以上、デジタルシフトは必須。もはや望む望まないに関わらずDXの導入は幅広い分野で進行して、その速度は早まる一方になるでしょう。

人々の行動変化

DX社会の到来で常識も行動も大きく変わります。

リモートワーカーは裁量制・成果主義になり、複数の会社から仕事を得て働く人も増えていくでしょう。リモート・オンラインで勤務が当たり前になり、組織や雇用体系を変える必要があります。

サービスの利用の仕方も変わります。コロナ前は「たまに」だったデリバリーやオンラインを利用する比率は圧倒的に増えるはずです。

コミュニケーション方法が変わることで、個人と社会のバランスもこれまでとは違ったものになるかもしれません。

 

ビジネス視点でみてみると、コロナ禍が気づかせてくれたニーズもたくさんありました。

・オンライン・コミュニケーション:テレワーク、授業、診療、会議など
・リアリティ:バーチャル会議、オンラインイベントなど
・自動化・省人化:オフィス単純作業、工場、倉庫など
・信頼性・セキュリティ:接触抑制技術全般、スマート決済、インフラ、交通など

自粛によるテレワーク、オンライン授業。オンラインでのショッピング、飲食デリバリー、娯楽活動を実際に経験することで、多くの人がそのメリットを知ることになりました。

これまで一部のアーリーアダプター的な人たちだけが重要性を認識していたこれらのキーワードが、世界の誰もがその重要性を認識するようになったのです。

 

コロナ禍による社会変化、価値観の変化はコロナ前に戻ることはなく、加速していくと考えています。

この流れは変化ができない旧来型のビジネスを縮小させることになる反面、新しいビジネスにとってはチャンスでもあります。新しい社会様式を実現するため、技術的にもアイデア的にもイノベーションを起こせるよう、自分が今行っているビジネスに精進して参ります。

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JECCICA客員講師 小野 雅之


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