2019年年頭所感笹本克

あけましておめでとうございます。
旧年中は当協会へのご高配を賜り誠にありがとうございました。
本年も健全で活気あるEC業界の発展に向けてより一層皆様にとって有益となる活動を行っていきたいと思います。相変わらぬご支援の程　宜しくお願いもうしあげます。

2019年は今まで注目されてきた様々な事柄が確固たる形となって表れてくる年になるのではないでしょうか。

世間リリースされていながらも実情としてはまだまだトライアル段階であった人口知能関連のソリューションなどもそろそろ使えるレベルのものが登場してくるであろうと思います。また訪日観光客は昨年末の段階で３千万人を超えました。インバウンド対応への意識は多くの一般店舗などでも高まりつつあります。ここ数年来は一部の感度の高い人だけが取り組んでいた先端と言われた様々なテーマが、本年はよりはっきりとした形で見えてくるかと思います。
たとえばインバウンド対応や越境ECのテーマだけでも様々な電子決済やHPの多言語化、海外ユーザーを対象としたネットマーケティングやインバウンドオムニチャネルなどECに期待される「機能」は益々増えてくるでしょう。他、物流危機や政府が推し進めるキャッシュレス化など近々に具体的な対応を迫られるであろう様々な課題についても「さらなる顕在化」が進むのではないでしょうか。課題は見えたが対応はしばらく様子を見るという姿勢がどうにか許されたのは昨年までの話と思う次第です。

一方で各テーマに付随する様々なニュースが飛び交い、様々な新しいソリューションが登場してきています。それぞれの目的に合わせた最適な組み合わせを選択することはより複雑さを増すことになるかと思います。また東京オリンピックや大阪万博を控え天皇陛下の退位とともに元号も変わります。世の中の消費マインドが大きく変化する年になるのではないでしょうか。次々と登場する“新しい事柄”の情報の海のなかでも迷わずに方向性を示せる羅針盤として、的確な状況判断を以って皆さまのお役に立てる立場でありつづけるべく本年も私共一同精進させて頂く所存です。

最後になりますが本年の皆さまのご健勝とご発展を心よりお祈り申し上げます。