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ネットショップの教科書94 ブランド登録で拡がる広告の扉 新年を迎え「最新Amazonブランド登録」

新年快楽!
昨年秋に当JECCICA会報誌にて「新しくなったAmazon広告」を解説しました。Amazon広告は、以前から「スポンサープロダクト広告」を主に利用されていますが、前々号でご紹介しましたように、「スポンサープロダクト広告」は、PCデスクトップやモバイルの商品検索結果ページのトップやサイド、検索結果内、および商品詳細ページに表示され、広告は検索ワード入札金額や、関連性の高いキーワードなどに基づいて商品検索結果ページに表示されます。

Amazon.co.jpサイト内商品検索結果ページで、通常48商品掲載される中、上部に広告として掲載される「スポンサープロダクト広告」が、多くの出品者が利用しており、購入者も上部の掲載商品が広告によるものと理解しています。「スポンサープロダクト広告」の他、「スポンサーブランド広告」、「スポンサーディスプレイ広告」は、「スポンサー広告」と称し、日本でも早くから運用されております。Amazon広告は、Amazon.co.jpサイト内外の広告を含めると、前者3種類の広告と近年よく耳にする、「Amazon DSP広告」、「動画広告」、「音声広告」を合わせたAmazon広告6種類となります。注目すべきは、前者3種類の「スポンサー広告」です。

Amazon広告6種類

前者3種類の、「スポンサープロダクト広告」、「スポンサーブランド広告」、「スポンサーディスプレイ広告」はいずれもクリック課金で、そして「スポンサープロダクト広告」以外は、ブランド登録している出品者でないと広告掲載できないということです。

Amazon出品で、売り上げを伸ばしていくには、「Amazon内検索で検索結果上位表示」、「スポンサープロダクト広告の活用」によりセッション数(閲覧)を増やす、すなわち来場者を増やすことが重要であることは言うまでもありません。「スポンサープロダクト広告」で直接的にコンバージョンに繋がるというより、セッション数を増やし、データ解析で更なるセッション数の増加を狙い、精度の高い解析結果を得ることが望ましいと思います。

ユーザーの求める検索キーワードによって、検索上位表示に成功すれば、当該商品ページのセッション数は上昇し、おのずと、「注文-商品評価」と繋がり、売上は、更に検索上位表示へと「正のスパイラル」に入ります。この自然検索により、「正のスパイラル」に入る早さは、出品商品のトレンド力、需要などで異なります。認知されていない新商品を新規出品し、早期に売上を伸ばすには、「スポンサープロダクト広告」の活用が有効です。

更に売り上げを伸ばすには、商品詳細ページなど個別の商品のみの広告だけではなく、関連カテゴリーなどページへの誘導を行うことができる「スポンサーブランド広告」や「スポンサーディスプレイ広告」の利用が望ましいです。これら「スポンサーブランド広告」や「スポンサーディスプレイ広告」の利用にあたっては、「ブランド商品登録」は必須となります。

「ブランド商品登録」に成功すれば、セラーセントラルの広告コンソ-ルで、「スポンサープロダクト広告」、「スポンサーブランド広告」、「スポンサーディスプレイ広告」の各キャンペーンを選択でき、特徴ある広告を選ぶことができます。

「ブランド商品登録」のメリットは、広告取引だけではありません。

ブランド商品登録のメリット
・全スポンサー広告に掲載可能
・検索表示された商品のブランド名が先頭行に強調表示
・シリーズ商品などバージョンを並べて広告掲載が可能
・Amazonブランドストア構築が可能
・ブランド侵害から保護

1)全スポンサー広告に掲載可能
「スポンサープロダクト広告」、「スポンサーブランド広告」、「スポンサーディスプレイ広告」
掲載可能

2)検索表示された商品のブランド名が先頭行に強調表示
「財布 メンズ」で検索した場合

3)シリーズ商品などバージョンを並べて広告掲載が可能

4)Amazonブランドストア構築が可能
Amazon上での自社ブランドの登録商標の保護をしやすくするとともに、購入者に対して正確性と信頼性の高い買い物ができるように支援するAmazonが提供するサービスです。ブランド登録を行うにはブランドが商標登録されている必要があります。 Amazonブランド登録の主な特徴として、「最大3階層で構成されるストア専用のページ」「コーディングのスキルは不要」「広告でトラフィックを誘導」といったものがあります。

Amazonブランドストアページには、独自のURLを使用し、直接URLにリンクすることでページを開くことができます。Amazon 外から購入者をブランドストアページに誘導が可能ということです。
例)https://www.amazon.co.jp/stores/node/5357035051

Amazonブランド登録しているブランドストアページを購入者が開くには、上記URLに直接誘導する以外、
以下の商品詳細ページの商品名前後の「ブランド名」をクリック(または、タップ)することでページに移動できます。

「ブランド名」をクリック

クリックすると、Amazonブランドストアが開きます。

Amazonブランドストア

5)ブランド侵害から保護
ブランド登録をすると、Amazonでそのブランドの商品出品に対して、より大きな影響力や権限を行使できます。また、世界中のAmazonストアのコンテンツを検索で、画像、キーワード、ASINのリストを使用してコンテンツを一括検索し、違反の疑いを報告できます。

自動保護機能がブランドについての情報を使用して、侵害の疑いや不正確なコンテンツを事前に削除します。情報を数多く提供すればするほど、より強力にブランドを保護でき、ブランドのイメージが向上します。

Amazonブランド登録を利用になれば、ブランド名が使われている商品ページに対する管理を強化でき、登録ブランドに関連する正確な情報が購入者に表示されやすくなります。

ブランド専用に作成された以下のようなカスタム機能で、権利侵害の可能性があるケースの検索プロセスが効率化されます。

・同じ画面で、さまざまなAmazonストアのコンテンツを検索可能。
・画像を使用する商品またはロゴに一致する、Amazonの出品商品を検索可能。
・ASINを一括検索して、権利侵害の疑いがあるコンテンツを見つけレポート。

検索完了後、ガイド付きの簡単なワークフローを使用して、権利侵害が疑われる問題について報告。報告を受けた場合、Amazonは確認のうえ適切な措置を講じます。
顧客を守るための一般的な措置に加え、積極的な保護活動として、ブランド登録では登録時に提供した情報を利用し、侵害が疑われる出品の特定と削除を試みます。顧客が、ブランドやその知的財産権についてAmazonブランド登録に提供する情報が多いほど、より多くのサポートを提供することができます。

ブランド登録サポート
Amazonのグローバルチームが、24時間365日無休で登録者様からのご質問に答えます。

Amazonブランド登録する3つのステップ

1. 資格要件の確認
Amazonブランド登録をするには、登録する国ごとにそのブランドの有効な登録商標が必要です。
ブランドの登録商標は、文字商標か、図形商標である必要があります。

2. Amazonブランド登録にサインインする
資格要件を満たしている場合は、Amazonブランド登録にサインインします。Amazonのベンダーまたは出品者は、ベンダーセントラルまたはセラーセントラルの認証情報を使用してサインインします。同じユーザー名とパスワードを使用し、ブランド登録の機能や便利な出品者向けサービスを利用することができます。

3. ブランドを登録する(複数可)
ブランドを登録するには、次の情報を提供する必要があります。

• 有効な登録商標を持つ貴社のブランド名。
• 公的機関に登録された登録商標番号。
• ブランド商品カテゴリー(服&ファッション小物、スポーツなど)のリスト。
• ブランドの商品が製造されて流通される国のリスト。

これら必要情報を送信すると、Amazonより、申請書に記載された登録済み商標の連絡先に連絡があります。要件を満たしている連絡先が確認できた場合、その人物が確認コードを受け取ることになります。登録を完了するには、このコードをAmazonに返送する必要があります。

ブランド登録手続き

※ 登録に当たって、商標登録証の控え(商標番号)、商品画像、関連URLを用意しておきます。

具体的なAmazonブランド登録方法

1.Amazonストアを開く

2.ブランド名、登録資格、商標名と商標番号、商品画像を指定する

続いて〔ブランドの詳細〕を記入し、最後にボタン〔申請を送信〕して手続きは終了。登録完了の知らせを待ちます。Amazonブランド登録を積極的に取り組み、2022年もAmazonビジネスを成功に導きましょう。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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