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楽しく誰にも分かるマーケティング:Vol㊺ 「サプライズの仕掛け人」がライフシフトを提案する時代:その2

勘と度胸と経験の強さ
昨年3月末、新型コロナウイルスのデルタ株がまん延し始めた頃でした。テレビ番組で元大阪府知事の弁護士である橋本徹氏が、「ブレーキをかける時には科学的根拠とかいわれるんですけど、最後はトップの政治判断。ある意味、『勘』みたいなものですよ。」と発言し、大阪府知事時代の新型インフルエンザによる学校一斉停止の時に「勘」を重視したとコメントしていました。

私もこの話に共感し、どれだけデータを集めても、未来の出来事には「正解」がないので、最後は人間の勘を働かせ、強いリーダーシップが人間を前に動かしていくと思いました。いわゆる「勘と度胸と経験」の強さで有り良さです。

何故マーケティングを行うのか?
私はマーケティングの講師歴が20年程ありますが、これまでマーケティングを行う意義は、「ビジネスの成功確率を高めるため」とお話しして来ました。先の「勘と度胸と経験」だけではリスクが有りすぎること、そして経験値が少ない人でもマーケティングのフレームワークを使い、ロジカルに物事を考えることで「最適解」を導けることが、マーケティングを行う良さです。

つまりマーケティングのフレームワークは、「あらゆる情報を整理して最適解を導く」ツールなんですね。という事は、「あらゆる情報」が大切であり、その根源は「世の中の流れ、そして顧客」であることは言うまでもありません。

世の中の流れを見ることが大切
マーケティングのフレームワークで最初に出てくるのは「環境分析」です。以前に細かくお話ししましたが、マクロ環境を分析する「PEST分析」、そして業界を分析する「3C分析」があります。環境分析で必ず行うのが3C分析であり、自社が戦場としている業界の「市場・競合・その中での自社の現状」です。これ自体は大切なのですが、この領域だけで環境分析をすると近視眼的になり、新しい気づきが得られません。

そこで今後、益々重要になる環境分析が「PEST分析」です。PEST分析は、政治的 (Political)、経済的 (Economic)、社会文化的 (Socio-cultural)、技術的 (Technological)の頭文字を取ったもので、端的に言えば世の中の流れです。

特にこの中で重要な要素が「社会文化的」要素と「技術的」要素です。コロナ禍の今、更には人生100年時代と言われ、同時にテクノロジーの進化で大きく世の中が変化している今、この2つの要素から、大きなビジネスチャンスが導かれると、私は確信しているからです。

実体験と仮説力の重要性
私は毎年4月になると、様々な企業で新卒新人研修の講師を行いますが、必ず新人に行ってもらっているプログラムがあります。それは「勝手分析」です。自分の周囲で起こっている現象を、何でも良いので自分が体験して、どうしてそのような現象が起きているのか?コラムを書いてもらう研修です。

「何故、ハロウィンに渋谷に若者が集まるのか?」、「何故、神社やお寺参りをして御朱印を集めるのか?」、「何故、あつまれどうぶつの森がヒットするのか?」、「何故、あのスイーツ屋さんには人が並ぶのか?」、こうした現象が起こる理由を、自らが現場で実体験して自分なりの答えを出す、つまり「仮説」を持つ訳です。

インターネットで「検索」することは便利なことですが、それで分かったつもりになることが大きな落とし穴になります。やはり気になることは自分が体験して、何故、人間がそのような行動を起こすのか?自分で考えることがとても大切なことです。

特に、新しいビジネスやモノ・コトを考える発端は、「世の中をこう変えて、顧客を笑顔にしたい!」という熱い想いから、自分自身の「仮説」を持つことであり、その際には社会の動きを俯瞰的に見て、「自らの経験や体験」を生かすことが大切です。

イノベーションを起こす行動力で人を笑顔に!
こうした想いを実現する「人間の家来」として、マーケティングは極めて強力な武器となります。つまり「何を打ち出すか?」を人間が決めて、「どう打ち出すか?」をマーケティング、更にはテクノロジーで行うのですが、今の日本企業は、このケースが逆転していることがほとんどです。

「データを集めてロジカルに分析し、最適解を導く仕事」はAIが最も得意。しかしデータから足元の課題は読み解けても、未来を導くことは、冒頭の橋本氏の話と同様に、人間の「勘」そして「経験」は重要です。

AIには感情、モチベーション、リーダーシップに関わる「右脳」領域がありません。こうした観点から私は、「一億、総クリエーター(創造者)時代」を目指すべきだと思います。
では、何を創造するのか?それは「自分が大切な人やお客様を、ワクワクさせて笑顔にする」、新たなモノ・コトを発想して形にするのです。

前回お話ししたように、バブルは平成の失われた時代の発端として、マイナスイメージを持つ方が多いのですが、バブルの神髄は「人間のチャレンジングな遊び心が、新しいクリエイティブをどんどん追い求めた」こと。やはり世の中や人間の「気」は大切です。

人類未体験の人生100年時代に向けて、再び人間が人間の幸せを考えて実行し、「老若何女同権」で、「ワクワクが絶えない」世の中にシフトする。これが「令和流バブル」だと思うのです。好奇心と現場の目撃を通じて、今の常識を疑ったり、普通の人が見過ごしている問題に気づくことから「自分の直感や考え」を大切にしてリーダーシップを図ること。それがこれからの人間社会には、とても重要だと感じる今日この頃です。

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 鈴木 準

株式会社ジェイ・ビーム マーケティングコンサルタント

マーケティングコミュニケーションコンサルタント。「顧客視点でのマーケティング」を信条とし、生活者の価値提供を最重要視したマーケティングコミュニケーション領域の、コンサルティング&プランニングを手掛ける。


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