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ネットショップの教科書87 ツールたくさんありますが、今まで通りやっていきますか? 「キーワードリサーチツール」

インターネットでの検索は、今やパソコンのみならずスマートフォンやインターネット接続可能な家電、そして音声アシスタント機能の付いた各種デバイスで広く行われる時代になっています。

検索もGoogleやYahoo!など大型検索エンジンからスマートフォンでSNSの検索機能を利用した検索へと徐々に移っていると思います。例えば、インスタグラムの検索機能は、インスタグラム内のアカウント名、ハッシュタグやスポット情報を検索することができる機能で、 インスタグラムの画面下の「検索アイコン」をタップすることで、検索画面を表示することができます。 検索画面トップには、自分の閲覧履歴や検索履歴などをもとにしたおすすめの動画像が表示されます。こういった機能の付いたFacebook 、Line 、Twitter などSNS検索が、お出かけの時も必ず身に付けて持ち歩きスマートフォンを利用する世代の人たちに指示され利用されるのがうなずけます。

スマートフォンで検索というと、自ずと検索キーワードの入力スタイルもパソコンとは違ってきます。ホームページなどECサイトで作り上げたコンテンツのページを検索キーワードという「書かれた文章中のテキスト」から探すから、スマートフォンを多く利用する世代の入力スタイルや音声入力機能を利用して探すに変化していきます。

音声入力機能は、iPhone iPadなどの音声アシスタント機能である「Siri」利用も多く、今や音声入力機能はスマートフォンにとって、なくてはならない機能のひとつです。音声入力機能はどんどん進化しており、デバイスの機能の進化だけでなく、若い世代を中心に検索が、「パソコンからスマートフォンで」「GoogleからSNSへ」「単語から口語調検索へ」という具合に検索のスタイルは急速に変化しています。特に、Instagram やTwitterを利用した検索が若い年代の主流になっています。

ECでものを売る側と買う側、言い換えてみると「売りたい商品を並べる側と欲しい商品を探す側」、そして「検索して欲しいとサイトを作る側と検索する側」。この両者は時代と共に変化する「検索スタイル」にリンクしていかないといけません。

ECで売上を伸ばす。そのために検索エンジンで上位表示をするコンテンツ作り、トラフィックを増やすために検索ボリュームの多いキーワードを探し出す。大変な作業です。でも売上を伸ばすためにはやらないといけない作業です。

世の中には、検索キーワードの選定に必要な「月間検索ボリューム」や「サジェストキーワード」などを調査しサポートするキーワードリサーチツールが有償、無償と数多くあります。しかし、現在の検索スタイルにマッチしたものかどうか検証する上で、幾つか厳選して紹介していきます。スマートフォンを使った口頭調のお話検索、SNSでの検索に切り替わっていく中、何がいいかわかりませんが、市場やキーワードのリサーチツールを採用する上で参考になればと思います。

まず、有償・無償、ジャンル、機能にかかわらず各種ツールを並べますと、

・セラースプライト(Seller Sprite Amazon)
・Googleキーワードプランナー
・キーワードファインダー(KEYWORD FINDER)
・Google トレンド(Google Trends)
・Googleサジェスト機能
・グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
・ラッコキーワード(goodkeyword)
・キーワードウォッチャー
・aramakijake.jp
・SEO難易度チェックツール「rishirikonbu.jp」

上記10選を紹介します。

【1】セラースプライト(Seller Sprite Amazon)
https://www.sellersprite.com/jp/

特徴:セラースプライトは、ビックデータを利用した商品リサーチ分析ツールとして、高機能ビックデータツールです。Amazonキーワードの最適化の他、検索順位ページ、商品詳細ページ、Googleページの他、セラーセントラル管理画面での分析表示、レビュー検索、レビュー一括依頼が可能です。今まで中国語、英語の言語アプリで中国語の場合、中国の携帯番号SMS認証が必要でしたが、現在(2021年3月)は、完全日本語対応でわかりやすくなっています。

有償:98US$/月(年間契約16.67%off 無償お試し14日間後、35%off)

【2】Googleキーワードプランナー
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

特徴:Googleキーワードプランナーとは、Google広告(旧Google Adwords)を出す際にキーワードを探し、検索ボリュームなどを詳しく調査するためのツールです。 Google 検索でサイトに関連したキーワードを検索しているユーザーに広告を表示し、料金が発生するのは成果があった場合、ユーザーが広告経由でサイトにアクセスしたり電話をかけたりした場合のみです。商品やサービスの関連検索キーワードを探すだけでなく、競合のURLを入力し関連性の高いキーワードを取得できるといった画期的な使い方ができます。月間平均検索ボリュームがわかるので上位表示した時のトラフィックの流入数を把握し、競合に対抗できるかどうか?といったことも判断できます。

無償:Google広告に付随

【3】キーワードファインダー(KEYWORD FINDER)
https://keywordfinder.jp/

特徴:キーワードファインダーは、登録したキーワードとサイト情報を元に新しいキーワードと「月間検索数」「SEO難易度」「関連度」を自動取得します。ロングテールキーワードも自動で取得してきます。また、Google ,Yahooの検索順位を毎日取得し、競合サイト最大7社まで登録ができ、順位推移比較ができます。ページごとにどんなキーワードが上位にランクインしているのかがわかる「URL逆引き順位取得機能」があり、意図したキーワードで順位がとれているのか?他にも上位を狙えるキーワードがないか?確認することもできます。
キーワードファインダーの大名な機能

有償:スタンダード50,000円/月 (契約3ヶ月から 6ヶ月5%off 12ヶ月10%off)
7日間の無料お試し期間あり

【4】Google トレンド(Google Trends)
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP

Googleトレンドは、特定の期間内に、検索キーワードの検索回数がどのように推移しているかをチェックできるツールです。ECサイトのコンテンツを制作したり、マーケティングを行う上で、検索回数がどのように推移しているかは重要です。Googleトレンドは、Googleアナリティクスのデータを柔軟にレポート利用することで、キーワードの検索回数を調べ、トレンドを知ることができます。検索結果は、視覚的にわかりやすいグラフや表にし、画像なども併せて表示してくれる使いやすいツールです。キーワード別に人気度の傾向を比較することもできます。

無償

【5】Googleサジェスト機能

特徴:サジェスト機能とは、入力途中に予測を行い、入力文字列の下に候補として表示する機能です。候補はタブキーによって選択することができ、選択状態でエンターキーを押したり続けて入力を行うことによって確定できます。

サジェスト機能の設定を行うには、言語バーの [ツール] ボタンをクリック、[プロパティ] を選択、[サジェスト] タブをクリックします。

無償

【6】グーグルサジェスト キーワード一括DLツール
https://xn--hck1ajf9e.com/

特徴:サジェストキーワード一括取得ツールとは、検索サイト系(Google,Yahoo!JAPAN,Bing,Infoseek,goo)やショッピングモール系(Amazon,Yahoo!ショッピング,ヤフオク!,楽天市場)のサイトより、サジェストキーワードを取得し表示するツールです。取得後にキャッシュを保存でき、その後、同じキーワードでの検索は、1週間程度の期間キャッシュを表示します。

無償

【7】ラッコキーワード(goodkeyword)
https://related-keywords.com/

特徴:キーワードリサーチに必要な情報を収集してくれる、コンテンツ制作者のためのツールです。読者や視聴者が求めているコンテンツは何か?
ニーズを把握して、より高品質なコンテンツ制作に役立てられます。2012年にリリースした「関連キーワードツール( 仮名・β版 )」をリニューアルする形で開発されました。

無償

【8】キーワードウォッチャー
https://www.keywordwatcher.jp

特徴:キーワードウォッチャーは、クロスリスティングが提携する大手ポータルサイトの検索データをもとに、国内13ヶ月のキーワードの検索数や、人気の複合ワードが、いつ、どれだけ検索されたのかを知ることができるキーワード検索数調査ツールです。

1ヶ月20回の検索が可能な無償プラン/最大13ヶ月分・10,000回検索できる有償プラン

【9】aramakijake.jp
https://aramakijake.jp/

特徴:aramakijake.jpは、検索順位別に検索数を調べることができるキーワード検索数調査・予測ツールです。

【10】SEO難易度チェックツール「rishirikonbu.jp」
http://rishirikonbu.jp/

特徴:rishirikonbuは、SEO対策で必要な「キーワード選定」に役立つWebツールです。北海道に本拠を置く株式会社ディーボが制作したツールであり、北海道・利尻島の名産である「利尻昆布(りしりこんぶ)」がツール名として採用されています。rishirikonbuには「SEO難易度チェック」と「関連語候補キーワード検索数予測」の2つの機能があります。

素晴らしい機能のキーワードリサーチツールがたくさん有りどれも魅力的です。しかし、多くは検索結果データの統計から「月間検索ボリューム」や「トレンド」「コンバージョン」を解析し、「サジェストキーワード」をまとめているものがほとんどです。

現在のスマートフォンやSNSの、音声入力による検索キーワードは「単語」から「口語調」へとシフトしていいきGoogleアナリティクスなどで、ターゲティングキーワードのクリック数、セッション数、コンバージョン率をみて、最適化しようにも、二度と同じフレーズのなさそうな口語調では、今後の検索対策には厳しいものがあります。過去の「統計から再現」から未来の「フリースタイルな口語調の音声入力」と切り替えていかないといけない時代に突入していると思います。

進化する「検索」、実は進化するのは検索するユーザー側だけで、サイト構築側が取り残されている。ということのないようにしたいものです。

JECCICA客員講師

JECCICA特別講師 松橋 正一

EC得意分野/モールEC構築、amazon出品支援
楽天、ヤフー、amazon、自社サイトなどECサイトの運営経験を基に、数々のショップを構築サポート。大規模ECサイトの効率的な構築、データ処理システム構築を得意とする。


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