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最新のソーシャルメディア、メッセージアプリ利用状況

アメリカ成人を対象とした現在のソーシャルメディア/メッセージアプリの利用に関するPew Research Centerの調査によりますと、プライバシー問題、フェイクニュース、ソーシャルメディアに関する検閲等の問題があるにもかかわらず、FacebookやInstagramの利用率はこの1年間で少々増加しております。その一方で、SnapchatやTwitterなど利用率がさがっているものもあります。

最新のソーシャルメディア、メッセージアプリ利用状況
(Pew Research Centerのレポートより抜粋、YouTube、Snapchat、WahtsAppは前回から、Redditは今回から調査データを取得、対象: 18歳以上のアメリカ成人1,502名、期間: 2019年1月8日から2月7日)

上グラフにありますとおり、アメリカの成人の間で最も広く使用されているオンラインプラットフォームはYouTubeとFacebookで、今年で創立15周年を迎えたFacebookは1ポイント増加の69パーセントとなりました。ただ、ティーンエイジャーを対象とした別の調査によりますと、ティーンエイジャーの間ではFacebookの利用は確実に減少し、SnapchatとYouTubeが最も一般的なソーシャルメディアとなっているというデータもあります。

各利用率は、年齢に関連して大きな違いが見られます。動画や写真を中心としたInstagramとSnapchatは、18歳から29歳がそれぞれ67パーセント、62パーセントと特に若い世代の間で強い支持を得ております。この若い世代をさらに2つの年齢層に分けますと、Instagramは18歳から24歳の75パーセントに対し、25歳から29歳は57パーセント、Snapchatは18歳から24歳の73パーセントに対し、25歳から29歳は47パーセントとなっており、より低年齢層ほど利用率が高くなっております。一方、Facebookは世代間でそれほど大きな違いはなく、50歳から64歳で68パーセント、65歳以上でも半数近くが利用しており、さまざまな年齢層で比較的一般的に利用されていると言えます。

ところで、Gen Z (1995年から2010年生まれ)と呼ばれる世代では、Instagram、Snapchatと並び、最近TikTokの利用が急上昇しています。TikTokは、下記グラフにありますように、ユーザーの平均セッション時間が約9分と、他のソーシャル系アプリと比べて格段に長いという傾向がでています。また、ユーザーが1日に平均8回アプリを開くというデータもあり、この世代の消費者を惹きつけることを目指すモバイルマーケティング担当者にとっては、格好の魅力的なアプリでありましょう。

アメリカでのモバイルソーシャル系アプリの平均セッション時間

最新のソーシャルメディア、メッセージアプリ利用状況
(Statistaのデータを元に作成、2019年3月)

最後に、ソーシャルメディアおよびメッセージアプリの使用に関連するその他の統計学的パターンは次のようになっており、これらは昨年から大きく変わっておりません。
Pinterest: 女性は男性の3倍近い利用 (女性 42パーセント、男性 15パーセント)
LinkedIn: 大学卒業生や高所得世帯の約半数が使用
WhatsApp: ヒスパニックの間で人気が高い

最新のソーシャルメディア、メッセージアプリ利用状況
(Pew Research Centerのレポートより抜粋、赤枠は利用率において特徴の見える部分)


JECCICA客員講師 渡辺 泰宏

カリフォルニア在中チーフエグゼキュティブ、戦略ビジネスコンサルタント。日米の顧客に対し、新規ビシネス戦略立案および解約、新規パートナー開拓、コーポレートマーケティング、オンライン、ソーシャルメディア、モバイルマーケティングの戦略立案、EC市場動向分析及び商会等の戦略的コンサルティング。


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