インターネット広告の費用対効果を高めてD2Cビジネスを急成長させるには
近年「テレビメディア広告費」と「インターネット広告費」の順位が変動しました。
それほどインターネット広告が無視できない時代に突入したことが分かります。
それでは、インターネット広告を上手く利用して新規顧客獲得を増やすにはどうしたらいいのかという点について、D2C(単品リピート通販)の支援でヒントになる情報をお伝えさせていただきます。
商品のリリースから2年で年商10億円などといった事例を聞いたことがあるかもしれませんが、私の知っている限りでは、その多くはインターネット広告が得意なマーケターが仕掛けを作っています。
実際、私も何人ものD2Cスペシャリストが急成長している姿を見てきていますし、自分が支援している案件でも急成長で日々拡大し続けているD2C事業者が居ます。
では、誰でもD2C事業で急成長できるのでしょうか?
答えは『権利はあるが、そんな簡単に急成長することは難しい』です。
しかし、「人」と「モノ」と「金」と「情報」が揃えば、勝率は圧倒的に上がりますので、あとは的確に進行させるのみとなります。
「人」=マーケター。事業計画(シミュレーション)、訴求(オファー)、値決め、
クリエイティブ制作、広告の最適化、コールセンター、CRM(アップセル、クロスセル)などを責任持って対応できる人を指します。
「モノ」=市場のリサーチ、調査、商品企画など売れる商品を開発します。
「金」=基本、インターネット広告は売上に対して一定の比率で広告費が掛かります。
単月(当月)回収モデルであれば、売上が先に入る可能性があるのでCF(キャッシュフロー)は問題ありませんが、定期購入やリピート商品であれば、先に広告費の投資が必要となりますので、回収までの期間を耐え抜くまで潤沢な資金が必要です。
「情報」=売れる商材の見極めをする為の情報。例えば旬な成分や訴求(オファー)内容、どの商品がどれくらいの出荷数を出しているかなど貴重な情報となります。
また、どのようなクリエイティブがどのような媒体で売れているなどといったことも重要な情報となります。
全ての事柄が揃って初めて勝率が上がるのです。
適当に進めて急成長した!なんてことは無いに等しく、急成長する事業者には念入りな計画や戦略があることが多いです。
そして、最初が駄目であったとしても、日々改善をして少しづつ伸ばしていき、CVR(コンバージョンレート)が一定数値を超えた時点で一気に成長させる事業者も居ます。
インターネット広告は簡単に出稿できますが、広告費の回収目処が立たないと、一瞬で広告を停止する羽目になってしまいます。
それはそうです。インターネット広告市場は日本全国にライバルが存在していて、初心者だとか、新参者だからと言って特別扱いは一切してくれません。
完璧なレベルまで調整されたクリエイティブの入札単価に戦いを挑み、それをも超える入札単価で勝利して、広告枠を押さえていかないと急成長できません。
ヒートマップツールなどを利用して、LPO(ランディングページ最適化)を繰り返し、CVRを徐々に高めることで広告の費用対効果を改善し、出稿量を増やしていく必要があります。
CPA、CPOを限界まで引き上げ、ターゲットの競合他社と張り合うとした場合、その広告単価では利益が残らない状態だったとしても一切怯む必要はありません。
では、どうするか? 単純にLTVを上げる為に努力します。
まとめ商品にして単価を上げる、リピート率を上げる、といった手法が一般的です。裏技としては上代価格の変更、原価率を下げるなどということもありますが、要は、利益の為に何らかを変更する必要があるのです。
また、入口商品で利益が取れなくても、クロスセルとして別商品を販売するリストマーケティングをすることで収益を確保することができます。
D2Cのインターネット広告はとにかくお金が掛かりますので、月間1億円の売上を立てるには、月間数億円の広告費を用意する覚悟が必要で、資本が無いと急成長ができない仕組みとなっているのが現状です。
定期購入商材やリピート購入商材の場合、広告費の支払いが先にありますので、数ヶ月後の回収まで商品在庫を潤沢に確保し、広告費先出しの投資に耐える覚悟と経済力が求められるのです。
それが不可であれば、競合に広告枠を取られてしまい、本来急成長する可能性がある切符を逃してしまうことになってしまいます。
今お話していることは大枠でありますが、成功するまでには物凄く楽しく苦しいストーリーがあるのです。
そしてD2Cで急成長して成功できる確率は、きっと数%ですので、勝つ為には貴重な出会いが必要であります。
私どもは、ECで成功する為にノウハウを保持していますので、本気で成功させたいのであれば、ぜひともご相談ください。無下にせず本気で向き合います。
JECCICA客員講師 和田 聖翔
株式会社FID 代表取締役
1984年富山県生まれ。2011年株式会社FIDを設立。2013年ショッピングカートASPサービス「侍カート」の提供開始。2016年フルフィルメントサービスを開始。EC事業者の総合支援企業として活動中。