新型コロナウィルスとEコマース
シリコンバレー一帯では、3月17日未明より外出禁止状態が続いております。グローサリースト
アやドラッグストアへの買物や犬の散歩などは許されていますが、そういう場合は他の方と約2
メートルの間隔を保つことが要求されています。やはり、このような状態で頼みの綱となるの
がAmazonなどのEコマースです。
とはいえ、皆さん考えることは一緒で、Eコマースのトランザクションは今まで以上により高く
なり、各社それぞれの対応をしております。Amazonでは、急激なる注文増による顧客サービス
への影響から、最もニーズを必要とする顧客へのサービス優先を前提に、医療用品やその他需
要の高い商品の注文、配送を一時的に優先度をあげ、これらの商品をより迅速にフルフィルメ
ントセンターに補充し、顧客に出荷するという措置を講じています。他の商品も引き続き注文
はできますが、通常1-2日で配達されるプライムメンバーと言えども、商品によっては1ヶ月先
となったり、数週間待ってもいい配達を選択するとデジタルコンテンツで利用できる数ドルの
クレジットを提供するなどの対策を講じ、配送バランスを保持しております。Amazon傘下の
Whole Foods MarketではEコマース需要が特に高いことから、一時期にオンラインでの注文を
とめていた地域もあるほどです。当初は、どのショップでも石鹸やハンドサニタイザーなどの
在庫がほとんどなかったのですが、最近は落ち着いてきている感があります。
また、Amazonでは基本的にニーズの高い商品の価格を人為的に引き上げたりしないよう、スト
アを積極的に監視し、ポリシーに違反するオファーを削除したり、Amazonの公正な価格設定
ポリシーに違反した3,900以上のショップを取引停止にしております。
話は変わりますが、現在アメリカ国内のほぼ全てのレストランが、一時的な閉店、もしくは店
内での飲食を禁止しテイクアウトと配達のみの提供を余儀なくされています。ここでは、オン
ラインで注文、決済を行うプラットフォームと配達人員も擁するDoorDash、Caviar、UberEats
などが大活躍です。
困難な状況ですが、普段とそれほど大きく異なる生活をおくれるのもEコマースのおかげと思い
ます。ただ、Eコマースの便利さに目がむきがちですが、このような状況において配達を完遂す
る物流関連の方々への感謝は忘れることはありません。