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AI検索時代、「検索されない」ECサイトはどうなる?

あなたのECサイト、最近アクセスが減っていませんか?

思い当たる節があるとすれば、それは「あなたのせい」ではないかもしれません。検索の世界そのものが、静かに、しかし劇的に変わりつつあるのです。

「検索1位」が意味をなさなくなってきた

2024年後半から日本でも本格的に広がり始めた「AI Overview(AIによる概要)」、ご存知の方も多いと思います。Googleが検索結果の最上部にAIが生成した要約を表示する機能です。

SEOツール大手のAhrefsが2026年2月に発表した調査によると、AI Overviewが表示されるクエリでは、検索1位のオーガニックCTR(クリック率)がグローバルで約58%も低下しています。日本でも約38%の低下が確認されており、今後さらに悪化すると予測されています。

つまり、SEOで1位を獲得しても、以前の半分以下しかクリックされない時代がすでに始まっているのです。

「ゼロクリック」という静かな脅威

何が起きているかをシンプルに言うと、ユーザーがあなたのサイトを訪れる前に、AIが答えを出してしまうようになったということです。

「〇〇とは?」「〇〇の選び方」「〇〇 おすすめ」——これまでECサイトへの流入を稼いでいたような情報収集系のキーワードほど、AIがそのまま回答を表示して検索が完結してしまいます。サイトに来てもらえない「ゼロクリック」が加速しているのです。

デジタルマーケティング会社・株式会社PLAN-BがSEO担当者150名を対象に実施した調査でも、約45%が「オーガニック流入が減少した」と実感しており、これはすでに現場レベルの問題となっています。

「AIに引用される」か「無視される」かの二極化

しかしここで注目すべきデータがあります。AIに引用されているサイトは、むしろCTRが上昇しているのです。

「検索順位=アクセス数」という従来の常識は崩れ、「AIに引用されるか・されないか」が新しい勝敗の分岐点になっています。20位以下のページでもAIに引用されれば認知と流入が生まれる一方、1位を取り続けてもAIに無視されれば流入は激減する——そんな逆転現象が実際に起きています。

コンサルタントとして現場を見ていると、この変化に気づいていない中小ECが非常に多いと感じます。「アクセスが減った=広告を増やそう」という発想に陥りがちですが、それは根本的な解決にはなりません。

中小ECが今すぐ取り組むべき3つのこと

では、どう動けばいいのか。私がEC事業者にお伝えしているポイントは次の3つです。

①コンテンツをAIが引用しやすい構造に整える

「〇〇とは何か」「〇〇を選ぶ際のポイント」など、AIが要約しやすいQ&A形式や明確な見出し構造で情報を整理することが重要です。専門的な情報をわかりやすく書いたページほど引用されやすくなります。

②「読まれる情報コンテンツ」を地道に増やす

商品ページだけでなく、使い方・比較・選び方・よくある質問などの情報記事を充実させましょう。AIはこうした「答えの出やすい情報」を好みます。

③Google検索だけに依存しない集客設計に切り替える

メルマガ・LINE・SNS・口コミ・リピート施策——Google検索以外の導線を今のうちから育てることが、AI時代の安定した集客につながります。特にリピーター・ファンとの直接的な関係構築は、どんなアルゴリズム変化にも左右されない強みになります。

おわりに

AI検索の浸透は、ECにとって「脅威」である一方、正しく対応すれば「チャンス」でもあります。大手が対応に手間取っている今こそ、中小ECが先手を打てる局面とも言えます。

「検索されなければ存在しないのと同じ」——これはEC黎明期から言われてきた言葉です。AI時代においてもこの本質は変わりません。変わったのは、「どう検索されるか」ではなく、「AIにどう選ばれるか」という軸なのです。

変化を怖れるより、変化を味方につける。そのための第一歩を、ぜひ今日から踏み出してみてください。

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客員講師

松本 誠世

(株)MARSOLUNA 代表取締役

2004年(株)ネットプライス入社、2007年同社初の女性執行役員就任。数々の新規ECサイト立ち上げに参画。ビジネス面からのシステム構築、オペレーション構築・改善等のコンサル・営業支援を手掛ける。

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松本 誠世

(株)MARSOLUNA 代表取締役

2004年(株)ネットプライス入社、2007年同社初の女性執行役員就任。数々の新規ECサイト立ち上げに参画。ビジネス面からのシステム構築、オペレーション構築・改善等のコンサル・営業支援を手掛ける。

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