一般社団法人ジャパンEコマースコンサルティング協会

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2025年 年頭所感 川連一豊

新年を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご厚情に預かり、心より御礼申し上げます。

2024年は、ECを取り巻く環境だけでなく、世界の政治も経済環境も大きく変わりました。円の為替は1ドル160円になり、ビットコインは1500万円を超えました。(2024年12月8日時点)2024年大予測での予想がズバリ当たりました。

日本のEコマースは2025年、一段と大きな転換を迎えると見込まれます。AIテクノロジーの凄まじい進化やSDGsやエシカルなサステナビリティがより中心となり、個別化されたユーザー体験が実現する時代になると予想できます。

この問題を考えると、一番の重要なトレンドは「それぞれのユーザーに最適化されたショッピング体験」にあります。ユーザーに対して導入されるパーソナライズド・マーケティングは、AIとデータ利用により「細胞レベル」でかつ個人にかゆい所に手が届くものとなるでしょう。

その一方で、オムニチャネルは日本でも日本人のライフスタイルに混ぜ込んだ新しい形態へ変化していくと想像できます。今までの展開に次ぐのは、スマートストアやリアル店舗をセンサー化した「オムニマージドストア」が中心になり、フリクションレスのプロセスが重要視されると考えられます。

国際的な政治・経済の影響
2025年に向けて、日本の政治・経済もEコマース業界に大きな影響を与えるでしょう。特に、トランプ大統領が再び就任すると、米国を中心とした国際的な貿易政策の変化が懸念されます。米中関係の動向や関税政策の再編は、輸出入に依存する日本のEコマース業界に直接的な影響を与える可能性があります。
また、トランプ大統領の政策が米国内のインフラ投資や経済成長を押し上げる一方で、円高や円安の為替変動が日本企業の競争力に波及する可能性もあります。このため、国際市場への依存度が高い企業は、為替リスクと関税対策に対応する戦略を検討する必要があります。
国内では、日本政府が進めるデジタル田園都市構想や地方創生の取り組みが、地域Eコマースの発展を加速させるでしょう。これにより、大都市圏だけでなく地方の中小企業も、デジタル化を通じて新たな市場機会を得ることが期待されます。ここは日本政府への期待を込めています。

グローバルなEコマースの動向
EUでは、Eコマースの比率が年々増加しており、2025年にはさらなる市場拡大が予測されています。特に、サステナビリティに基づく消費者行動が欧州各国で重要視されており、環境配慮型商品やサービスの需要が高まっています。このため、EU市場に進出する日本企業は、環境負荷を低減する製品ラインナップや物流戦略を強化する必要があります。

一方、ASEAN諸国でもEコマース市場が急速に成長しています。インドネシア、タイ、フィリピンなどの国々では、スマートフォン普及率の上昇と共にオンラインショッピングが一般化しており、新興市場として大きなポテンシャルを秘めています。特に、キャッシュレス決済やローカル物流ネットワークの整備が進む中、現地の文化やニーズに即したマーケティングが成功の鍵となるでしょう。台湾の物流DXも見逃せません。2025年には実際の現場を見に行きたいと考えています。

グローバル市場では、越境ECの重要性がさらに増しています。消費者が国境を越えて商品を購入する動きは、信頼性の高い物流ネットワークと柔軟な決済システムを必要とします。このため、日本企業が国際的な競争力を強化するには、現地パートナーとの連携や先進的な技術を活用した効率的なオペレーションが不可欠です。

生成AIとAIエージェントの役割
2025年のEコマースにおいて、生成AIは重要な役割を果たすと予測されます。特に、AIエージェントは、顧客とのインタラクションを新たな次元へ引き上げる可能性があります。このAIエージェントは2025年の重要なキーワードとなるでしょう。
AIエージェントは、個別化された購買体験の提供だけでなく、顧客サポートやカスタマージャーニーの最適化にも寄与します。例えば、AIエージェントは、顧客が購入を検討している商品に関するリアルタイムの情報提供や、過去の購入履歴を基にしたレコメンデーションを瞬時に行うことができます。また、多言語対応のチャットボットや音声アシスタントとしても活用され、国際的な顧客とのコミュニケーションの質を向上させます。
さらに、生成AIはコンテンツ制作においても重要です。商品ページの生成や改修、ささげ業務(採寸、撮影、原稿制作)の効率化を図るだけでなく、背景やビジュアルの多様なパターンを自動生成することも可能です。例えば、ベッドの写真をもとに、アジアンテイスト、アメリカナイズド、和風など、ターゲット市場に応じた背景画像を生成することで、消費者の関心を引きやすくなります。

集客面でも、生成AIはGA4や他のデータを活用して、最適なチャネル戦略を提案することが可能です。どのチャネルからの集客が効果的かをAIが分析し、具体的な施策を提供することで、マーケティングのROIを向上させる助けになります。

生成AIとAIエージェントを効果的に活用することで、顧客満足度を向上させるだけでなく、企業の運営効率を大幅に改善することが可能です。2025年以降、これらの技術はEコマースにおいて不可欠な存在となるでしょう。

JECCICAのセミナーと勉強会
毎月のセミナーは、実務にあった濃い勉強会を開催し、大規模なイベントのセミナーは年2回か3回行うように企画して準備を進めています。ぜひご期待ください。
負けない日本経済を作っていくことは我々JECCICAの理念です。この理念に沿ったさすがJECCICAだなと言われるようなノウハウのナレッジセンターとなるよう、2024年よりも2025年もさらに良い1年だったと思えるように邁進して参ります。
引き続き、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
最後に本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

川連一豊プロフィール写真

代表理事 川連一豊

そろばん2級 書道6段 ヤマハデジタルプロコース卒業
浜松南高校普通課卒業  愛知大学法律経済学部卒業
学生時代より音楽活動を行う。1988年ヤマハ世界大会出場
ベストキーボードプレイヤー賞2年連続受賞などTVCM、TV番組、CGの制作に関わる。
インターネットでは楽天市場 2003年ジャンル賞受賞
楽天にて、モバイル講師  HTMLメルマガ講師
他ネットショップに関わる講師多数
2004年6月30日までソフトプレン株式会社営業課長
ネット店舗の店長兼任
2004年7月1日 独立
2004年8月11日 有限会社SAVAWAY設立
2009年9月ネットショップのおもてなしを出版
2012年システム流通総額1500億円を突破
取引数3500社以上のネットショップ、ネット通販企業
50名以上のECコンサルタントを輩出

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代表理事・講師

川連 一豊

得意分野/システム開発・セキュリティ・オムニチャネル

フォースター株式会社代表取締役。年間システム流通額1700億円を超えるシステム開発やセキュリティー専門オムニチャネルのおもてなし戦略、米国やEU、アジアなどのクロスボーダーEコマースを進める。

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川連 一豊

得意分野/システム開発・セキュリティ・オムニチャネル

フォースター株式会社代表取締役。年間システム流通額1700億円を超えるシステム開発やセキュリティー専門オムニチャネルのおもてなし戦略、米国やEU、アジアなどのクロスボーダーEコマースを進める。