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Shopifyを活用すると広告運用が楽になる?

こんにちわ。Shopify エバンジェリストの河野です。
さて、今回はECの広告運用とShopifyの相関性について、ご説明したいと思います。

「Shopify にすれば売り上げがあがる!」と言ったようなご期待をいただくことは結構多いのですが、まず最初に行っておくと「Shopifyにしただけ」では売り上げは何も変わりません。Shopifyが何か特別な機能を持っているわけでもありません。ではなぜそんな期待が多いのか?それは現代における「広告プラットフォームの自動化精度向上」と「Shopifyは運営者自らがサイトを特別な知識なく素早くアップデートできる」ことと関係します。

EC業界に長くいらっしゃる方にとっては、リスティング広告やSNS広告の重要性やSEOの重要性は当たり前のこととして捉えていらっしゃると思います。特に、広告のチューニングやキーワード選定、クリエイティブの最適化、LPのチューニングは広告の成果に対してダイレクトに影響を与えるものであることはご存知の通りだと思います。

この辺りのノウハウを社内の知見として貯められている企業や、強い実行力とノウハウを持ったパートナーと信頼関係を結んでいる企業は、CPAやCPMの基準もある程度明確にあるため、一定金額以上の広告予算含め、ここへの投資判断は比較的しやすいと思います。

一方でまだ事業を始めたばかりでこれから事業を大きくしていきたい、これからビジネスが大きくスケールするタイミングがやってくる、会社全体として「広告」というものに懐疑的・・・という事業者さんにとっては、この辺りの投資はまだなかなか決断が難しいポイントになります。

そのため、自己流で一旦は低予算で広告運用を初めてみよう、ということになるのですが、これがなかなかうまくいかない・・・。それが今までの10年でした。

しかし、昨今の広告プラットフォームは膨大なデータを元にした機械学習、その先にはAIの力を活用した「自動最適化」がどんどん進んでいます。特にfacebook広告やgoogleの広告プラットフォームの進化はめざましいものがあり、低予算であれば、ほぼフルオートで任せてもそれなりの成果が出るようになってきました。そして、この「それなり」の効果をさらに引き上げるのが「質より量」戦略です。

つまり、サイト上の商品情報やコンテンツの配置をどんどんと試しながら改善していったり、写真を入れ替えたり、コピーを書き換えたりしていく作業を高速に、大量に実施する、ということです。

Shopify ではこれらの作業が本当に「楽」に実行できます。

画像は自動で加工されますし、アップロードされれば自動で最適サイズに加工、CDN上配置されます。
配置はドラック&ドロップでコードを書き換えることなく変更可能。サイト全体のカラーや写真の雰囲気も簡単に変更できます。

この「簡便さ」が「量」を生み出し、結果的には広告の最適化と合わせてサイトの最適化も実現され、広告の成果が上がっていくという「複利」の効果が現れます。

結果、相対的に見ると「Shopifyは売り上げが上がりやすい」状況を実現できる、というわけです。

ただ、ここで気をつけなければいけないのは、いくらShopifyとはいえ、最初の構造を特殊なものにしすぎると、折角の利便性も失われてしまいますので、運用しやすい構造は維持した状態でサイトを構築するということが重要になります。デザインは世界観など細かい点に拘りたくなりますが、そこはグッと堪えて、リリース後に少しづつ最適化しながら、体験のクオリティもあげていくことが重要なポイントになります。

その点を踏まえてShopify を活用していけば、低予算でも効率的な広告運用を実現したECサイト運営が可能になりますので、ぜひチャレンジしてみてください!

JECCICA客員講師

JECCICA客員講師 河野 貴伸

株式会社フラクタ 代表取締役
EC-CUBEエバンジェリスト
Eコマースに関わる人材育成とブランディングに重点を置き、業界の発展とEC-CUBEの普及、デジタルイノベーションの推進支援をメインに全国でセミナー及び執筆活動中。


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