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情報検索でSNSが利用されるわけ SNS利用の変化がECを変える

近年馴染みのあるSNSは、コミュニケーションを促進するサービスとも言える「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」と定義されます。定義付けはどうであれ、SNSは何らかのコミュニケーション機能を有しているもので、拡散力が高いものも多く、ユーザーとの距離も近づけることができます。コンバージョン率を底上げするコミュニケーションツールとしてECでの活用は、今後一層深まっていくものと思います。

アメリカ合衆国トランプ大統領のTwitterを利用した政策発信は有名なところであり、各国の企業や政府機関など多々な分野においてSNSの利用が進んでおり、日本国の首相官邸においてもFacebook、LINEなどのSNSを利用した情報発信を行っています。日本で利用されている主なSNSは、

【主なSNS】
Ameba
Facebook
Google+
GREE
Instagram
LINE
LinkedIn
mixi
Pinterest
Skype
WeChat
Twitter

中でも4大SNSとも言える巨大な利用者を持つ Facebook 、LINE 、Instagram 、Twitterの特徴、年代別利用状況をまとめてみます。SNSについての利用状況など解説は、インターネットで簡単に閲覧調べることができますが、総務省情報通信政策研究所より平成29年7月報告の「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」から引用し紹介するものです。SNSの利用状況とあわせてデバイス別インターネット利用状況もあわせて紹介します。調査対象者は13歳から69歳までの男女1,500人です。

〔それぞれの特徴〕

実名登録制で信頼性が高いFacebookは、Facebookページの作成が可能であることや、メッセージ機能、シェア機能などがあるなどビジネス活用がし易いといえます。LINEについては、拡散性は低いもののメールより簡単にメッセージが送れるなどチャットを利用したECでの活用が増えつつあります。

Instagram は、画像投稿に特化しており検索で画像がヒットすることから魅力的な商品画像を投稿することで購買意欲を高めコンバージョン率向上へとつなげることができます。Twitterは、伝達力、拡散力が高く炎上しやすいですが、伝達速度が早く情報を広範囲に伝えるのに適しています。

SNSそれぞれの特徴を活かし、ECビジネスの目的にあわせて上手く使い分けることが大切です。即時性を求める情報発信の場合はTwitterを、商品画像やイベント画像など感覚情報で商品やイベントをアピールする場合はInstagramを、チャットなどメッセージのやりとりでコンバージョンにつなげるなどの場合はLINEをというように適切なSNSを選択しましょう。

■平成28年10代から60代まで年代別SNS利用率
(総務省情報通信政策研究所平成29年7月報告調査報告書引用)

SNSの利用率は年代別(28年)では、10~40代の利用率が高水準で推移しLINEの利用が最も多く、次いてFacebook 、Twitterの順に利用が多いです。6つのSNSあわせての利用率伸び率では20代が95.9%から97.7%と微増に対し、50代が49.4%から60.8%、60代が20.3%から30.7%と、それぞれ10ポイントを超えて大きく上昇しました。

■平成24年~28年20代と50代のSNS利用率推移
(総務省情報通信政策研究所平成29年7月報告調査報告書引用)

20代では、平成24年より何らかのSNSを利用している81.8%と8割以上が使用しており、平成28年には97.7%とほとんどの人が利用しています。50代では、平成24年20.6%から平成28年60.8%と4年間で3倍と大きく増加しています。これらSNSの利用率の伸びから、50代においても東京五輪の2020年には8割に達するものと思われます。

■平日のデバイス別インターネット利用時間
(総務省情報通信政策研究所平成29年7月報告調査報告書引用)

平日は、10代や20代でモバイル利用が圧倒的に多く、50代と60代でパソコン利用がモバイルより多くなっています。
■休日のデバイス別インターネット利用時間
(総務省情報通信政策研究所平成29年7月報告調査報告書引用)

50代もモバイルが逆転し、10代から50代までパソコンよりモバイルでのインターネット利用が多い調査結果です。休日は、ほぼモバイルでのネット接続と考えていいのではないかと思います。

■平成25年~28年デバイス別インターネット利用時間推移
(総務省情報通信政策研究所平成29年7月報告調査報告書引用)

SNSやスマホが出現する前の情報収集手段と言えば「ネットの検索エンジン」がトップでしたが、現代は、若年層ほど、SNSの利用割合が高いと言われています。実際、SNSでの情報収集をどのように利用しているか?若年層はなぜSNSで情報収集しているのか?株式会社野村総合研究所の調査レポート(2017年1月17日リリース/調査対象者:15歳~69歳の男女、各年3,095~3,098名)から解説していきたいと思います。

情報収集としてテレビよりSNSを利用する人が多い。
10代では7割近くがSNSで情報収集する。

10~20代は信頼度が低いと感じながらもSNS利用し情報収集する
その理由は、SNSでの情報収集は最新情報が入手できる即時性にあり、例えば「電車の遅れなどを検索する」などです。

【SNSで情報収集する理由】
最新情報をいち早く入手したい。
リアル店舗お客さんの生の声を直接知りたい。
災害、事件、電車遅延などの状況をリアルタイムで知りたい。
話題の面白い情報を見つけることができる。
検索エンジンでは操作された検索結果しか見られない。
撮影された写真や動画が多く、感覚的に理解しやすい。
知りたい情報を集まり(コミュニケーション)ごとに検索できる。

SNSを使用した情報検索は、「信頼性」よりも「即時性・生の声・面白さ」を重要視している

年代によって情報検索で使用するSNSは異なり、また性別によっても異なります。

〔 情報検索に使用したSNS 〕

野村総合研究所「生活者年末ネット調査」(2016)

情報検索の際、若年層では男女ともにTwitterを利用、男性50・60代はFacebook利用、女性30代以上はLINEの利用が第一位です。

今後ますます「テレビよりネット動画」「パソコンよりスマホで」「情報収集はSNSで」という傾向は継続される可能性があります。こうしたユーザーの行動変化の兆しを感じ、マーケティングに活かしていくことが重要です。ユーザーが「テレビよりネット動画」「パソコンよりスマホ」「検索はSNSで」という傾向にあるのであれば、EC事業者が「EC運営にパソコンは不可欠」とばかり言っておらず、ユーザー同様のSNSに馴染み使いこなす努力が必要です。FacebookやTwitterはパソコンブラウザでの利用が可能です。

LINEにはビジネス利用可能な「LINE@」があり、LINE@は販売促進ツールとして最適化されており、特徴的な機能の1つに「クーポン」機能があります。配信したクーポンの開封(表示ユーザー数)や使用数などは統計情報で確認できるため、効果測定しやすいこともポイントです。また、LINE上で利用できるポイントカード機能やアンケート機能などもあり、チラシ作成やDM配布に比べ制作コストを掛けずに販売促進ができます。メッセージ、タイムライン、1:1トーク(LINE問い合わせ)や、ショップカード機能、クーポン機能。アンケート機能(リサーチページ)など企業・店舗の課題にマッチした使い方が可能です。

基本的にスマホから投稿するSNSのInstagramやLINE、パソコン上のファイルや画像のやりとりが出来るとECやビジネスでの活用がやりやすいと思います。
■WindowsパソコンからInstagramに投稿する方法
Google Chromeを使った方法を紹介します。

① Google Chromeブラウザ右上三点マーク(設定)をクリックし、「その他のツール」に
カーソルを合わせて、「デベロッパーツール」をクリックします。

② 画面右側に表示された「Elements」タブの左隣にある四角形のアイコン(矢印がないほう)をクリックすると、ブラウザがモバイル表示に切り替わります。この時、カーソルが矢印から
丸型に変わります。

③ ウェブ版のInstagram
https://www.instagram.com/?hl=ja
にアクセスし、ユーザーネームとパスワードを入力してログインします。
以後の操作は、アプリ版とほぼ同じです。

■PC版LINEを登録し、パソコンから投稿する

LINE公式サイト
https://line.me/ja/download
からPC版LINEをインストールする。

ダウンロードしたexeファイルを実行(ダブルクリック)し、インストールします。
インストールしたらPC版LINEを起動し、スマホ版LINEで登録したメールアドレスとパスワードを入力します。スマホに本人確認のための認証番号が発行されますので、PC版LINEのログイン画面に入力します。ほとんどスマホと同じような画面レイアウトで、LINEに投稿が可能となります。

SNSの特徴や年代別のSNSの利用率、デバイス別インターネット利用時間など総務省情報通信政策研究所発表のデータを紹介しましたが、幅広い年代でSNSの利用率が高まり、使用するデバイスもスマホなどのモバイルにシフトしつつあります。益々SNSの活用が求められるようになりますが、SNSそれぞれの特徴を活かして利用していけばいいと思います。

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