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リアルタイムでモノを売る ライブコマースの魅力と実力

3万人の視聴者とリアルタイムで取れるコミュニケーションの魅力とは?

新型感染症の自粛ムードの中、3月以降一気にバブルのように盛り上がったのがライブコマースです。今まで何度も盛り上がる!と言っては止めてしまうソリューションやサービスも続出し、どうなるのか?と思っていたところにライブコマースがついに弾け始めました。
今回はその最新情報をご紹介します。

リアルでのコミュニケーションが無くなってしまったことで。

今、コロナ禍でリアル対面販売の意義が問われています。なかなか外出できない中で、リアルで人に会うということがこんなに良いものだったとは・・・と感じている方は多いのではないでしょうか?リアルで会うのは本当に重要な人だけ、大切にしているお店だけという方も多いはずです。まさにリアルショップで店員さんとお客様がコミュニケーションを密に取れるというのはリアルならではの大きなメリットでした。ところが、この緊急事態の中ではこのコミュニケーションが取れなくなってしまったのです。そこで起きたのが、ご存知のようにInstagramやYouTubeなどのSNSのさらなる盛り上がりです。さらに17LIVE(イチナナ)ではバブルが起きて投げ銭だけで億万長者も生まれています。知り合いのライバーもリアルのお店で働くよりイチナナだけでかなり稼ぐことができたのでしばらくライバーで良いとも言っています。

もともとライブコマースの一番の欠点は、サービス内容やシステムの問題ではなく、ライブコマースに出演する店員さんや店長さんがライブ動画にまったく慣れていないというのが最大の弱点でした。メルマガでは何度も推敲して配信するのに対して、ライブコマースではリアルタイムで動画配信されているため、妙に緊張し過ぎたり、チャットで届く質問にリアルタイムで回答できなかったりと、今までのEコマースとは随分違っていたのです。

Instagramがライブコマースに拍車を掛ける

そのような中、残念ながら止めてしまうサービスも出てしまい、個人的にも非常にショックでしたが、これは大きく2つの環境が影響しています。ひとつは日本の通信事情です。オンラインセミナーやテレワークでの会議、オンライン飲み会などで通信状態がかなり圧迫していることが挙げられますが、そもそも通信費用も超高額なのでなかなかライブコマースのサービスを続けることができないのです。2つ目はInstagramのストーリーズやIGTVの動画配信の影響です。もともとInstagramで集客していたショップはInstagramでそのまま販売できるようになったため、わざわざ自分のプラットフォームに送客しなくても良くなったのです。

さらにユーザー側もライブコマースに慣れてきました。テレワークやオンラインセミナーなどを実際に体験することで十分コミュニケーションが取れることを認識出来、オンラインでやり取りするノウハウがユーザー側にもできたことが大きな要因と言えます。ユーザーがコメントを入れたり、チャットを行うことで、出演している店員さんや店長さんがそれに対してリアルで回答してくれることで、コミュニケーションが取れんだと言う喜びがとてもユーザーに響きました。リアルタイム動画やライブコマースで起きやすかった誹謗中傷や他のお客様に迷惑となる発言もだんだんとユーザー側も分かってきて無くなってきたことでライブコマースを行う側にも安心感が出て、信頼できるライブコマース環境が出来つつあったことも大きな要因といえます。

仮に、迷惑となるような発言があった場合の対処もだんだんとノウハウが積み上がっていますのでライブコマースの経験が豊富になるにつれてさらにユーザーとショップ側の信頼度も高まると考えられます。今回は2つの具体的な事例をご紹介いたします。

伊勢丹のライブコマース

お中元やクリアランスセールのライブコマースが絶好調。
視聴者数は3万人を越え、ライブコマース経由の売上は過去最高を更新した。

百貨店の三越伊勢丹は、お客さまの安心・安全確保を目的に、店舗でのセールの一斉スタートをせず、五月雨式のクリアランスとオンラインストアでのクリアランスセールを実施。

さらに、7月11日からライブコマース形式で、リビングや食品カテゴリーを中心に、従来のオンラインストアの商品画像(静止画)だけでは伝えきれない、一押し商品の特長や背景・ストーリーを、専門的商品知識と熱意を持ったバイヤー陣が1ヵ月にわたり画面を通し紹介した。

今回は「今年の夏は好きな時に好きな場所で」と言うテーマで夏の眠りをサポートするアイテム、心地いい冷感素材の敷きパッド、ご自宅で洗える羽毛布団や、眠りを追及した枕などバイヤーが自信を持って紹介している。コメントもたくさん入り、最初に緊張していたマーチャンダイザーもだんだんと自信を持って商品を紹介した。

写真(2名)
ライブコマースが終了してホッと。ご紹介してくれた伊勢丹のお二人
左から 三越伊勢丹 仲 健太郎マーチャンダイザー/吉村 隆伯 編成局マネージャー 

ポイント
・バイヤーが自信を持って紹介する。若干、ライブコマースの裏側を覗かせると良い。
・リアルな使い方を体験したような雰囲気にする。
・予告をして実際にその日時に配信する。

COHINAのライブコマース

Instagramフォロワー数14.3万人の「COHINA(コヒナ)」(2020年7月22日現在)
140cm台〜155cmの小柄な女性が最も美しく見えるこだわりの詰まった洋服を販売している。

「身長が低くたって、綺麗に見られたい!」そんなSサイズ女子の願いを叶えるため、ベーシックからカジュアル、綺麗めまでのファッションアパレルをD2Cで事業展開している。2019年3月に月商5000万円を突破し、売上、顧客数ともに200%成長している。

インスタはライブ動画に力を入れていてIGTVでは11.4万人視聴した動画も有る。
ストーリーズでは、今週の新作、おちびちゃんねる、LIVE、喜びの声、ギフトカードなどを用意している。
ユーザーと会話するインタラクティブなコンテンツとオススメのシャツを紹介する有益なコンテンツの2つを意識している。

ポイント
・世界観よりユーザーの声を重視 
・COHINAのアパレルブランドとしての独自性を出している
・地道にコンテンツを投稿し続ける

Instagram URL
https://www.instagram.com/cohina.official/

川連一豊プロフィール写真

代表理事 川連一豊

そろばん2級 書道6段 ヤマハデジタルプロコース卒業
浜松南高校普通課卒業  愛知大学法律経済学部卒業
学生時代より音楽活動を行う。1988年ヤマハ世界大会出場
ベストキーボードプレイヤー賞2年連続受賞などTVCM、TV番組、CGの制作に関わる。
インターネットでは楽天市場 2003年ジャンル賞受賞
楽天にて、モバイル講師  HTMLメルマガ講師
他ネットショップに関わる講師多数
2004年6月30日までソフトプレン株式会社営業課長
ネット店舗の店長兼任
2004年7月1日 独立
2004年8月11日 有限会社SAVAWAY設立
2009年9月ネットショップのおもてなしを出版
2012年システム流通総額1500億円を突破
取引数3500社以上のネットショップ、ネット通販企業
50名以上のECコンサルタントを輩出

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