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年頭所感 代表理事 川連一豊

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

 旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまでJECCICAのミッションに賛同して頂く企業様や一般の方が増えてまいりました。ひとえに関係者の皆様のご指導、ご協力の上にJECCICAは成り立っております。JECCICAは今年設立5周年を迎えます。新たな気持で望んでいきたいと考えております。

 さて、2016年1月に発表しました川連一豊のEコマース大予測でお話しました内容では、当初「そんなことが起きるのか?」みたいなご意見や「???」だなと思われた方も多かったと思いますが、PokemonGOや楽天大失速、omni7の崩壊、ApplePay進出などかなりの部分、当たっていたのではないかと自負しております。AI、アルゴリズムの進化やグローバル化と越境ECの成長、FINTECH絡みのサービス続出などの大きなテーマでも、御存知の通りかなりの高速で進んでいます。
 EY Institute資料でみると、AI人工知能が経営にもたらす「創造」と「破壊」市場規模は2030年に86兆9600億円に急拡大すると言われていますし、越境EC では2016年11月11日のアリババの「独身の日」で最も売った国は日本が米国を抜いて1位になり、全体購入者の37%が海外製品を購入すると言う結果になっています。(ネットショップ担当者フォーラムよりhttps://netshop.impress.co.jp/node/3669

 では、2017年はどうなるのでしょうか?5つに絞ってご紹介いたします。
 まず、米国のトランプ大統領の保護主義に影響される国々が多くなり、越境からグローバルへの流れが強くなります。まさに世界が中国のような保護主義の塊になるわけです。こうなると越境関連は厳しくなり、逆越境がますます盛り上がることになります。例えば、2020年の東京オリンピックがあるなら、グローバル企業は日本を狙いますよね。つまり日本の企業は守りとグローバル化の両方に走る必要が出てきます。

 2つ目として、ARやVRショッピングがスタートするでしょう。急速にARも認知されましたし、BUY+のようなVRショッピングはイノベーターを中心に広がります。

 3つ目として、IoTショッピングはアマゾンダッシュの影響もあり、こぞって開発が進んでいきます。音声認識の発達でブラウジングに手を使わないのが主流になりつつ有ります。
 4つ目はアプリ開発がもっと多くなります。これはGoogleのモバイルファーストの焦りが見えます。ただし、アプリの開発は2020年で終わるとガートナーでも発表されています。

 そして、最後がモールの終焉です。ショッピングモールは、無くなりはしませんが、モールの良さであった決済部分が、ApplePayやAmazonログイン&ペイメント、Paypalワンタッチ決済などによりあまりにも簡単になりすぎてしまい、モールでの買物を嫌がるお客様が出てきます。モールの良さは、商品数の多さ、検索、レコメンド、レビューなどの比較検討機能、それと物流の差別化になってきます。

 これらの根底にあるのは、間違いなくスマートフォンとSNSです。今や人間の体の一部となっていますから、これを無視するというのはもう無理でしょう。となると、グローバルSNS対応や簡単決済対応、複数の動画対応が必須になってきます。

 このために、グローバルに対応したシステムが必要になり、変化の激しい時期は逆にチャンスでも有り、新サービス要件や新ビジネス要件を考えた事業プランの創造、内部だけではまかなえきれないため、外部を含めた優秀な人材の確保が必要になります。毎年、荒波だと言われていますが、2017年はまさに言葉通りの1年になると考えられます。

 皆様にとっても素晴しい年でありますよう祈念いたしまして、私からの年頭の挨拶とさせて頂きます。

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