【勝手にECサイト分析】書法研究會「お手本.com」/希望する文字の手本が数日で入手可能
今年の夏休みは、夏休み宿題代行業が大繁盛したそうだ。昨年はお盆が終わってからの駆け込み依頼が多かったそうだが、今年は夏休みの前からすでに多くの依頼があったという。
宿題代行業の内容はドリル7000円、読書感想文2500円、絵1万8000円、自由研究1万3000円など、全国の大学生や社会人6~7人をスタッフに抱え、ウェブサイトで受け付け、さらに内容や量に応じて見積もりで対応するというもの。
相当な繁盛ぶりだったそうだが、このように全てを依頼するタイプではなく、宿題の見本として繁盛したウェブショップがある。
今回の「勝手にECサイト分析」でご紹介するウェブショップは、書道のお手本を販売している「お手本.com」だ。
書道用語に、「模書」といって、手本を隣に置いて習う方法がある。
同様になぞり書きという、一点・一画を丁寧になぞり、形や筆使いを手本から学び取る、昔からある書の上達法もある。
「お手本.com」では「なぞり書き」↓「敷き写し」↓「清書」の学び方を提案し、その上達法のために必要な「敷き写し用手本」「なぞり書き手本」「隣に置く手本」という、自分で上達するための3点セットを販売している。文字の手本をはじめ、希望する文字を入力することによってオリジナルの文字の手本も数日で入手することができるサービスもある。
その入手方法も郵便で配達する方法のほか、全国のセブンイレブンのマルチコピー機で原寸の「お手本」を入手できる「ダウンロード販売」という仕組みも構築している。
ウェブショップでダウンロード販売を選択し決済すると、セブンイレブンの予約番号が記されたメールが送信され、顧客はその予約番号をマルチコピー機の「ネットプリント」で操作することにより原寸の「お手本」を手に入れることができる。
もちろんスマートフォン(スマホ)でもダウンロードURLが記されたメールをクリックすることにより自宅のプリンターで「お手本」が印刷できる仕組みになっている。
今年の夏は、スマホユーザーが訪問客の半数を超えたこともありスマホ対応サイトを構築する姿勢も含め顧客のためのユーザビリティーの向上にも前向きに務めている。
こうした取り組みも、大変素晴らしいと感じる。
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