2016年 年頭所感《JECCICA専務理事 江藤 政親》
JECCICA専務理事・講師 江藤 政親
新年あけましておめでとうございます。江藤です。
年頭所感ということで、昨年を振り返り、今年を考えてみたいと思います。
好き勝手申し上げますので、「そんな考え方もあるのね♪」と軽い気持ちで楽しんでいただければと思います。
ちなみに、昨年の年頭所感で申し上げたことは、1年ほとんどトピックになってませんので、僕が取り上げた内容は今年の重要なトピックになりにくという逆の指針で見ていただくとかなりの確立で当たると思います(笑)
今年のトピックは、アリババの1日で1兆7000億円やYahoo!ショッピングの復活傾向などいろいろありますが、僕はなんといっても、ヤマトの反乱(笑)
メール便の廃止ですね。
日本郵政にケンカをふっかけて、価格の値上げやサービスの低下など業者の反感情に対して世間の目を別の所に向けさせた戦略的なプロモーションの一部だと考えてしまうのは僕のひねくれたところかもしれません。
実際、マイナンバー発送で郵便局がパンクしてる状況を見るとやはり、信書を単なる株式会社になりさがってる日本郵政の独占は問題であるという見方は正しいのでしょう。
そういう意味では、今年もロジ的な問題はずっと続き、ラストワンマイルを定着させるべくセブン、ローソン、楽天など各企業がこぞって力を入れるでしょうし、オイシックスなどの自社物流も目が離せません。
いずれにしても、2020年までEC市場が20兆円に向かって拡大していくという動きに一般消費者含め、各業界が疑わないムードになってきました。
さらに、それを支えるメディアもだいぶ強固なものになってきたと思います。
EC黎明期よりEC専門雑誌や新聞が発行されては消え、発行されては消え…。
専門誌は業界大手が支えないと続かないという常識覆し、低価格で高品質な情報で運営しているWEBメディアがEC専門サイトがしのぎを削ろうとしています。
が、シンプルなメディアで広告事業として成立させているEC専門主要メディアです。
1〜3位はアクセスUUや発行部数などの優劣ではなく、ECのミカタは、JECCICAの小林理事が運営しているサイトで、ネット担当者フォーラムは、JECCICAの天井理事が深く関与しているサイトですので、この順番にしています(笑)
ECzine(イーシージン)は、翔泳社という出版社が運営していて、MarkeZine(マーケジン)というWEBメディアで成功されていて、ECzineをスタートされてます。
同様にネット担当者フォーラムはインプレスという出版社が運営されていて、ここもWEB担当者フォーラムというWEBメディアで成功されて、ネット担当者フォーラムをスタートされました。
それ以外にもリアルイベントを仕掛けており、動員数や動向を見ても、今後のEC業界の成長度や最新のトピックが体感できるようになっています。
そして、ECのミカタですが、ここは普通のメディアと一線を画しており、完全な異端児です。
通常、記事を書いてその媒体に広告をつけるのですが、ECのミカタは、広告をもらった企業の記事を書いて、雑誌のように編集するのです。
つまり、EC業界のリクルート商法と言えます。
旧態依然の考えでは、そんなのメディアではないという見方かもしれませんが、それを覆したのがリクルートです。
その片鱗が見えてきたのが、ECのミカタが出版した「最新EC業界大図鑑」がamazonはじめ、紀伊国屋書店、三省堂書店、丸善、文教堂書店、有隣堂などの有名書店のビジネス書ランキングでほぼ1位という快挙。
ノウハウがない状態、スタートで暗中模索でここまでの編集能力に仕上げは見事な成長ぶり、ECメディアの三巨頭の一角をなしていると言えます。
この主要メディアの情報は、まさに本質で本物で最新情報が非常に多いです。
このメディアを常にチェックすることで、2016年のEC業界のすべてを理解できると言って過言ではありません。
というとで、大手のヤマト運輸様と日本郵政様をディスりつつ、ECのミカタ様、ネット担当者フォーラム様、ECzine様にECの未来・過去・最新情報をゆだね、去年の予測をほとんど外し、自信のあまりない江藤の年頭所感とさせていただきます。
駄文におつきあいいただきありがとうございました。
2016年お互いにいい年にするために、一所懸命、切磋琢磨して参りましょう。
JECCICA専務理事・講師 江藤 政親
1999年よりEC運営に携わり2001年には月商4500万円達成。2002年には指導店舗で17億円の売上。1999〜2001年SOY総合3位。支援した店舗は1000社を超え、新聞、雑誌にコラムや著書4冊がある。