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事業計画を作る〜事業計画の項目について

JECCICA客員講師 渡辺 太志

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ここでは、事業計画書の要でもある、記載する項目について書きたいと思います。

 

「事業計画書」は、経営者の皆様は、金融機関の融資を受ける際に書いた経験があるかと思います。

ここではよくあるケースとして「ネットショップの創業」を例にしましょう。

 

「事業計画書」は創業される方にとっては、これからの事業の「バイブル」を作成するようなものです。

事業計画書を書く行為は、その創業が、本当に会社として存続出来るのかを創業される方が冷静に分析しなくてはいけないのです。

この分析能力こそが、経営者としての今後の資質となるのです。

 

また、事業を行うための運転資金は、自己資金の他に、金融機関の融資を受けなくてはいけない場合が多いです。

その金融機関を説得するためにも、完成された「事業計画書」は絶対必要なのです。

まずは「事業計画書」に記載する項目の中で、「絶対必要な項目」に関して説明します。

これがないと、「事業計画書」ではありません。以下の10項目です。

 

①事業を進める意思や目的は?

「なぜこの事業を進めようとしているのか?」の問いに答えなくてはいけません。

ネットショップの場合は、「インターネットを通じて付加価値の高い商品をいつでもどこでも、だれでも楽しんでもらうことを実現したい」となると思います。

 

②提供する商品やサービスのセールスポイント、他社と違うところは何か?

その事業のどこに独創的な要素があるか?また、ターゲットの明確化が出来ているか、といった要素の有無をしっかり説明しなくてはいけません。

 

③競合他社と比較して、品質や価格で充分な競争力があるか?

顧客目線からその事業を見た場合、明らかな優位性があるかどうかを説明します。

 

④これから行う事業について、知識、経験、ネットワークがあるか?

特に創業の場合は、経験のある業種での知識があることが必要です。

また、仕事をすぐ受注出来るかどうかは、以前の経験による人脈、信用があるかどうかを判断されます。未経験分野の場合は大きなハンデになります。

 

⑤提供する商品・サービスはニーズがあるか?

単なる統計データではなく、想定している商圏に具体的なターゲットがあるか?またその絞込みが出来ているかを説明します。

ここの説明が甘いケースが本当に多いです!ここは熟考する必要があります。

 

⑥売上や経費に関して、根拠があるか?

単なる「希望値」ではなく、積み上げた予測値であることが必要です。

これを積算で数値化出来るかの能力も見ています。

同業他社の実績なども検討する必要もあります。

無理な数字は見抜かれます。ほぼ必達!の数値を書くようにします。

「そんなのやってないのに無理!」と思うかもしれませんがまずは「基準線」が無いことには何も予測できません。

また、これが事業として本当に成立するのかを冷静に判断する必要があるのです。

 

⑦事業に必要な従業員やビジネスパートナーが確保される見込みがあるか?

必要とする人材像やビジネスパートナー像を明確にして、それを確保するにはどのような企業成長をしなくていけないか、将来像を描くことです。

中期・長期計画も必要になります。

 

⑧販売先や仕入先が確保される見込みがあるか?

ネットショップなのは理解できますが、独自ドメイン、楽天等のモールへの参入するかといった具体的な説明と、商品は仕入なのか?生産品直売なのか?また仕入の場合は、計画書策定時点で仕入先との取引契約が締結してあるかを説明します。

 

⑨前項⑧を踏まえた、今後の具体的な収支計画があるかどうか?

今後の見通しです。収入は多め、支出は少なめに書く方が本当に多いのです。

甘い見通し計画より、実際に想定される数値を入れて検討してください。

無理な計画は「絵に描いたモチ」です。確実にいけそうな数値で検討します。

 

⑩最後に、事業開始に向けてどのような準備をしたか?

創業塾等の各種セミナーの受講、商工会等の個別相談会参加等のことです。

ECショップの勉強会や、我々ECコンサルタントへの相談も勿論含まれます。

多ければ多いほど、事業に対して意欲的と判断されます。

 

以上が、事業計画書に盛り込む「必須10項目です!」

まずは、この10項目について検討してください。

これらをちゃんと考えているかによって、事業計画書の出来が全然違います。

これらは妥協せず、しっかりしたものを作り上げてください。

 

 

「なぜ、この事業を行いたいのか?」

「どのようにこの事業を行うのか?」

「そのために、どう資金を活用するのか?」

 

それぞれ組み立てる必要があるのです。

表でさらに事業として重要な項目をピックアップしてみました。

 

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この表の設問に対して、仮説でいいのでまずは答えを書き出してみてください。

そうすれば事業の具体的指標が出て、事業計画書の項目が書きやすくなります。

 

 

JECCICA客員講師 渡辺 太志

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コンサルタントとして企業の経営戦略から組織開発までトータル支援が可能。SNSを活用した集客・販促により宣伝広告費の圧縮を行い、経営改善に繋げるシステム作りのコーディネートを得意とする。

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