2025年 年頭所感 和田務
謹んで新春のお慶びを申しあげます。
2024年はEC業界のみならず、すべての業界にとってとても激しい変革の年となりました。コロナ禍からの回復基調の中、新たなテクノロジーやビジネスモデルが生まれ、競争はますます激化しました。一方で、経済情勢は不安定でサプライチェーンの混乱など、多くの課題も浮上しました。このような状況下においても、みなさんはそれぞれの立場でEC業界の発展に貢献してこられたことと思います。
そのたいへんな中でも、オールリモートな状況からリアルのミーティングやセミナーなど、みなさんと直接お会いする機会が増えたのは嬉しいことでした。やはりリアルはいろいろな意味でよいですね。もちろんオンラインミーティングの便利さも捨てがたいところはあります。
2025年の注目キーワード
2025年のEC業界はさらなる進化を遂げると予想されます。特に注目すべきキーワードとして、以下の3点を挙げさせていただきました。
サステナビリティ: 環境問題への関心の高まりを受け、サステナブルなECの実践が求められています。再生可能エネルギーの活用、リサイクル素材の利用、カーボンニュートラルな物流など、サステナビリティを意識したECモデルが注目を集めると言われています。
メタバース: メタバース空間でのEC体験は、新たな可能性を秘めています。バーチャル店舗での試着や、アバターを使ったコミュニケーションなど、従来のECからより進化した魅力的な体験が提供されることでしょう。
AI: AIの進化は、EC業界のあり方を大きく変えています。パーソナライズされたレコメンドや、チャットボットによる顧客対応、在庫管理の最適化など、AIを活用した様々なソリューションが展開されることが期待されています。
2025年に思うことと期待すること
3つの注目キーワードはいずれ人々の生活に深く浸透してゆくでしょう。今すぐではなくても時間をかけ、多少姿を変えながらも気がつけばなくてはならないもの、もしくはあって当然のものになってゆくでしょう。
そして2025年に好転してほしいことは景気と物価ですね。経済対策にしても財政改革にしても長期的な展望を示す方がなかなか現れませんね。そろそろ根本的に再設計、再構築が必要な時期だと思います。目先のことだけでは問題を先送りにするだけでなにも解決しません。
加えて、内需拡大、食料自給率の向上、中高年の活用など、きりがないのですが、特に60歳以上の方々には健康寿命を延ばしていただいて、もっと働いて、もっと稼いで、もっと消費していただきたいと思っています。それにより日本経済はより活性化するはずです。
個人的には…
私自身も、健康寿命を延ばして、もっと働いて、もっと稼いで、もっと消費してゆきたいと思っています!(笑)
2024年はざっとですがUSに14~15日、福島に34~35日滞在しました。2025年はおのおの2倍くらいにしたいところですが、現実的にはUSは難しく、福島に30〜60日くらいが目標です。
多拠点生活を楽しみつつ、またなにか新しいことも見つけられたらより楽しいのではと思っています。
最後に、みなさんのますますのご多幸と世界の平和をお祈りし、2025年の私の年頭所感とさせていただきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
JECCICA客員講師 和田 務
株式会社シーズファクト代表取締役社長 クライアントサイドに立ったITコンサルティングを経営、業務改善、物流といった幅広い視点から行い、企画から運用・保守まで全てのフェーズでのプロジェクト支援が可能。複数のITベンチャー企業の設立・経営に参画し、幅広い人脈を生かしての新規ビジネスの企画、アライアンス提案も行う。