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2020年 年頭所感 中谷 昌弘

2020年 年頭所感 中谷昌弘

トンゼミのトントンです。
はじめて迎える「令和」の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

昨年は、全国的に数多くの自然災害が発生し、甚大な被害が発生したことは記憶に新しいところです。全国各地におきまして、被災された方や被害を受けられた方が数多くおられますが、心よりお見舞い申し上げます。
併せまして、一刻も早い復旧・復興並びに平穏な生活となりますことを願っております。

さて、新年のご挨拶にあたり、Eコマースにかかわる社会やインフラの変遷について、まず触れておきたいと思います。

内閣府の第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されたものとしてご存じのとおりSociety 5.0が発表されています。
このSociety 5.0は、そもそも狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く新たな社会を指すものとしてサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会を目指すべく、未来社会の姿として提唱されたという背景があります。

2020

(出典:日本経済団体連合会資料)
Society 5.0は、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより実現する概念の中、これまでの情報社会(Society 4.0)では人がサイバー空間に存在するクラウドサービス(データベース)にインターネットを経由してアクセスして、情報やデータを入手し、分析を行ってきましたがSociety 5.0では、フィジカル空間のセンサーからの膨大な情報がサイバー空間に集積されます。
サイバー空間では、このビッグデータを人工知能(AI)が解析し、その解析結果がフィジカル空間の人間に様々な形でフィードバックされます。
今までの情報社会では、人間が情報を解析することで価値が生まれてきたところSociety 5.0では、膨大なビッグデータを人間の能力を超えたAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになるということになるわけです。

Society 5.0の概念の一部は、既に現実化されているものもありますが、こういったSociety 5.0を現実化するに欠かすことができないものが、5Gということになります。
そもそも5Gとは「5th Generation」の略称であり、「第5世代移動通信システム」を意味するものでかつて3Gから4G、そして4Gから5Gという形で通信速度や規格、対応する
デバイスが進化しており、5Gでは今までの世代更新よりもさらにレベルアップすることが期待されているわけです。

この「高速大容量」「低遅延」「多接続」で表現される5Gが到来するまでには、アナログ回線で現在の携帯電話の基礎となっている1Gからアナログからデジタルへと移行し、ネット・メールなどの接続が可能とした2G、そして、2Gから、より高速化されたNTTドコモ「FOMA」、auの「CDMA 1X」「CDMA1X WIN」、Vodafoneの「Vodafone Global Standard」を代表とする3G、そしてNTTドコモ「Xi」、au「au 4G LTE」、ソフトバンクモバイル「SoftBank 4G LTE」の4G/LTEという遷移があります。

昭和、平成、令和と時代は流れ、Society 1.0も5.0まで進化を続け、その背景にあるインフラも1Gから5Gへと常に進化及び変化をしてきています。
クリック&モルタル SEO SEMなど・・EC事業者は過去よりさまざまな努力をしてきました。
モールの無料化と覇権争い、スマホコマースの浸透、ソーシャルコマースやキュレーションコマース、オムニチャネルにショールーミング化、そして越境コマースなどなどEコマースを運営していくためには時代の流れを把握する感知力が重要です。

そういった中のEC事業者の普遍の努力の方向はモノを売ることでした。
しかし、こういった時代の変遷とともに現代は顧客が所有ということから使用(シェア)という概念に触れ、この普遍の努力のベクトルも変化してきていることに気づく必要がでてきました。

「売る」から「貸す」

にも注力する必要があるものの不用意に「貸す」事業を起こすと本業までを食いつぶすリスクを被るケースがあります。
売るから貸すに転換してきているビジネスモデルがさらに発展したものが昨今の時流となっている、商品やサービスに代金を直接支払うのでなく利用できる期間に支払うサービス「SUBSCRIPTION」です。

2020

12月9日に発表された「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」の中の優秀賞はJR東日本エリアの駅に約400台設置されている最新型自販機でした。
「イノベーション自販機」に、専用スマートフォンアプリ「acure pass(アキュアパス)」へ配信されるQRコードをかざすだけで1日1本、対象の商品を受け取ることができるというサブスクリプションビジネスモデルですが、こういった新ビジネスも人的サービスから自動販売機サービスへ既に展開されているぐらいのスピード感のある時代になっています。
ここまでスピード感を持って変化をしてくるEコマース業界では、培われた経験のほかに常に新たな情報を蓄積、そして各ステージにおいて、その情報を取捨選択する能力必要になってきています。

2020年のEコマース業界は、これまでに以上の専門知識と情報収集力と対応力が必要となってくる時代になり、こういった力を持ったEコマースコンサルタントとの伴走が絶対必須の年となります。Eコマースコンサルタントの育成を通じ、常に変化するEコマース市場をサポートしていくことに今年も大きく注力して行く所存です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

中谷昌弘プロフィール写真

理事 中谷昌弘(トントン先生)

1999年7月ハム・ソーセージのウエブショップ通販:
北海道トンデンファームウエブ ショップを開設。
早くからネットショップにおける顧客コミュニティーとしてのショップメルマガに取り組み、「とんとん」というハンドルネームにて、独自のお笑いキャラクターを前面に出し、日本全国に10万人ものファンを抱えるウェブマスター兼 メルマガライターの第一人者として活躍し、北海道トンデンファームウェブショップを誰もが知る有名ネットショップに育て上げたことは、業界の内外を問わず有名。2005年9月には日本初のネットショップのメールマガジンを書籍化した 「笑う豚の生活」 を出版。
2005年11月 トントンのメルマガ学校 開塾
2006年6月これまでに得てきたネットショップ繁盛店になるためのノウハウを提供する 「トンゼミ」を開塾し、宮崎、大分、福岡、熊本、広島、兵庫、大阪徳島、福井、東京、 茨城、宮城をはじめとする全国でネットショップ繁盛店の誕生を指南。
2009年9月には独自のノウハウによりネットショップショッピングカート 「トントンカート」をリリース
http://tontoncart.com/
現在、茨城県および茨城県水戸商工会議所はじめ全国の商工会議所において地域IT戦略 の講演を年間200本以上を行い抜群の講座リピート率と満足度を誇っている。
2012年までに165社ものネットショップ開設に携わり、数々の繁盛ショップを輩出。ウエブショップを実際に運営している現場を知り尽くした机上の空論でないその理路整然とした指にクライアント依頼が後を絶たず、現在全国のネットショップの個別コンサルタントとして20社を超えるサイトプロデュースに活躍中。
【北海道トンデンファーム受賞】
2005年SOHOホームページ大賞
2009年ベストお取り寄せ大賞:肉・ハム・ソーセージ部門銅賞受賞
2010年ベストお取り寄せ大賞:肉・ハム・ソーセージ部門銅賞受賞
2011年ベストお取り寄せ大賞:肉・ハム・ソーセージ部門銅賞受賞
【トンゼミ受賞】
OSMC優秀実践者賞
【公職・資格・所属】
・日本フードアナリスト協会認定 フードアナリスト
・79.2MHzレインボータウンFM大江戸放送局
江東モーニング 総合プロデュ‐サー&パーソナリティー
http://kotom.net/
・ネットショップ検定講師
・オンラインショップマスターズクラブ会員
・どっとこむおおいた名誉顧問
【著書】
笑う豚の生活

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